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2020/01/31 12:33:29 (a3DjLI3f)
会社から無理やり取らされた有給休暇。とりあえず暇なんで執筆してみた。

今から半年前の話。俺(30)がいつもどおり朝の7時45分の電車に乗ろうと駅のエスカレーターを上がっていると、いきなり背後から声をかけられた。

女の声「お!谷本?ちゃうん?w」

俺はふと背後を振り返ると、そこには中学の時の同級生の宇梶マナミ(30)がそこ立っていたんだ。

中学ん時だからかれこれ15年ぶりくらいにはなるのかな。久しぶりに宇梶の顔を見た気がするが、中学の時の印象そのままで顔は可愛いが背が低い。そして背が低い割には相変わらず豊満な乳を持っているのを確認できた。

もともと宇梶と俺は中学の時に仲が良かったという訳ではない。俺は平凡な学生だったし、普通に丸坊主の野球部。いっぽう宇梶はいわゆる、ヤンキーだった。

宇梶のヤンキーっぷりは本物で、何をしていたのか容易に想像が出来るが、鑑別所を出入りし、学校にもあまり来ず、中学卒業したら工場か何かで働いていたらしいが。。。詳しい消息は不明。ただひとつ分かる事は、家庭環境の問題もあって、生半可にぐれていた訳ではないというのは確実に言える子だと思う。

だけどお互い30歳にもなると落ち着くもので、俺も俺で普通の中堅サラリーマンをやっているし、宇梶もヤンキーというよりかは、顔をみたらメイクパターンとかで、(絶対この子、昔ヤンキーだったわw)というのは一目でわかるものの、今はきっと普通の仕事をしているんだろう。昔のハチャメチャぶりに比べたら今は割と落ち着いた雰囲気を持っていた。

その日は「おー、宇梶か。久しぶりやな。今は地元おんの?」という当たり障りのない会話をし、その日の朝はお互い仕事に行ったが・・・。翌日も、その翌日も同じ7時45分の電車で顔を合すことによって、どうやら宇梶はごく最近になって仕事を変えて、今は電車通勤を始めたとの事だった。

そりゃ地元で何年も過ごしていたら懐かしい同級生と駅で会うなんていう事も時にはあるだろう。俺は特にこれといって宇梶との再会になにか特別な思いなんてなかったのだが。。

意外な展開になっていったのは宇梶のほうから俺に対し、「今度暇やったら飲みいかへん?」と誘ってきたんだよ。

俺は「おう、、いいけど?いついく?」という感じで夕方の19時に地元の居酒屋で飲む事になり、それから宇梶の身の上話をいろいろと聞いていく事になっていった。

結局、その場で俺が宇梶から一方的に聞かされたのが、「なんかいい仕事ない?」という事だった。

相談っていうか、宇梶から聞いた内容によれば、宇梶は今、中学の時の先輩(同じく元ヤンキー)と同棲をしているとの事だったが、その男の甲斐性がなく、仕事にいったり辞めたりを繰り返しているというのだった。

そんな甲斐性のない同棲男、(俺からすれば中学の不良の先輩)に対し、なにか紹介できる仕事はないか?という事だったんだ。

そしてその他にも、今の生活がギリギリの生活苦になっているとの事。そんな俺からすれば聞きたくもない暗い話を延々と続けてきたんだよ。

俺だって雇われの身なので紹介できる仕事なんて持っていない。俺は適当に「運転免許あるなら配送ドライバーとかすれば?」とか「とりあえず派遣登録っていうのはどう?」と当たり障りのないアドバイスなんかを繰り返していたが・・・。

結局、その日の飲み代も俺が出すことになり、そして2万円という金額を俺が宇梶のために「無利息、返済期限は無期限の貸し」という事で援助してやらなければならないハメになってしまったんだ。

店から出て一人で帰る時(あー、なんだかんだコレが目的だったのかもしれんな・・・)と思い、これから宇梶と駅で会わないようにするのも一つの手か。2万はもうあきらめよう。なんておもっていた。

そして翌週の月曜日。いつもの出勤日に俺はいつもの時間に駅にいると。。「前はありがとー」と宇梶から声をかけてきたんだ。わざと会わないように電車の車両を変えていたのに。。

ここから大いに中略するが、そんな風に
①駅であう(連絡先も交換している) 
②飲みに行く 
③5000円~20000万という金額を貸してやる
④たまに1万~2万という金額を返済してもらえる
こういった困った時の便利屋?のような感じで去年の夏から今年の正月までの半年間、俺は宇梶に都合よく使われていたんだ。

俺にとっても1万や2万貸すといってもそこまで負担ではないし、それにたまに1万や2万円を返してくるし、飲みに行くといっても頻繁ではないし2時間くらい居酒屋にいるだけなので(ま、いいか。)なんて思っているうちに・・・宇梶への借金はなんと12万円まで膨れ上がっていったんだ。

今までの貸してきた金の合計を計算して、なんだかんだ(ま、いいか)でナーナーにしてたところがあったんだが、さすがに10万超えというのを改めて認識したら、このままではマズイ。と思い始めたんだよ。

で、、、俺は宇梶に行ってみたんだ。「かれこれ借金が10万超えてるけど、、今の調子で返せんの?」と。

そしてそれから飲みに行って相手がこれからどうやって俺に返済していくのか。という考えを知るために、その時は俺のほうから誘ったんだ。もし中途半端な考え方だったり、明らかに踏み倒そうとしているというのが判明すれば、「お前との関係はこれまで。金はもう返していらん」とハッキリというつもりだった。

そして飲みに行ってある程度話したところ宇梶が言うには・・・。

宇梶「踏み倒そうと思ってる気持ちなんて一切ないな。できれば私も早く返したいと思ってんねん。ただ知っての通りいろいろ生活がくるしくて、今すぐにっていうのは無理かな・・・」

なんて言ってきたのだった。そういわれたら俺もそれ以上は何も言う気にもなれない。

俺「じゃ、とりあえず貸すのはストップでいい?で5000円とかでもいいから少しずつ返してくれたらいいよ。ただこれ以上、額が膨れ上がっていくのだけは阻止したいから」
宇梶「分かった」

そんな感じで借金問題自体の話はいったん終わる事にしたんだ。そして辛気臭い話は辞めにして、とりあえず折角、店にきてるんだし飲みなおすかという事になってその日も気分よく店を出て帰る時だった。

宇梶「そういや谷本って彼女おらんっていってたやんな?」
俺「おう」
宇梶「ってことはいろいろ苦労してんねんなw」
俺「何が言いたいんよ」
宇梶「あ、ごめんw 酔ってんのかなw 変なアイデア思いついてw」
俺「変なアイデア?」
宇梶「いや、谷本さえよければオトコにとって気持ちい事してあげるから、借金負けてーw みたいな提案www」
俺「は?」
宇梶「ごめwww 冗談だって怒らんといてwwww」
俺「ちょっとまてwww その気持ちい事ってなんなんよ?ww」

と、、話が変な方向へと進んでいき始めたのだった。
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投稿者:西村 ◆ob60wHXQlc
2020/02/12 00:50:23    (CNol782A)
120,000ptは楽しめそうですね。続きを楽しみにしています。
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