2019/11/02 21:32:43
(aRtnlp/C)
続きを書くのが遅くなって申し訳ありません。
A級キャバクラで勤めること1年。とうとう僕に黄金期がやってきました。
黄金期がやってきた理由
理由①僕をイビってきていた先輩2人が辞めた(飛んだ)
理由②後輩が3人入ってきた
理由③1年もいたら、いい加減、名前と顔を女の子に覚えてもらえる
理由④ボーイとしての仕事をするのは忙しい金土日だけで、他は本部職員(経理)としての仕事をするようになった
理由⑤上記④の理由から、女の子から「幹部ぽく」見られるようになった
理由⑥実際に数名の女の子の「担当」になった
以上のような理由で、入社1年目の僕に黄金期がやってきたのです。新人だった頃の、奴隷のように働く状態から脱出し、もともと持っていた大卒と資格持ちという2枚看板で、僕は役員からも、幹部からも、そして女の子からの一定の信頼を勝ち取ることが出来たのでした。
信頼を勝ち取ってしまうと、あとはとんとん拍子に出世していき、おのずと「担当」を任されるようになったのです。
ですが、いくら幹部から気に入られ始めたといってもキャバクラ経験1年の僕に対し、さすがに店側も将来クラブのママになることを目指しているNo1とかNo2を張り合ってるレギュラーの女の子を割り当てる事はありませんでした。
ですが、逆に僕には「週に2回しか来ない子」「本業を持っている子」「経験が浅い子」「真面目な子」そういった僕と同じような属性の子が選ばれたのです。
この時、僕のグループに属した女の子は4人でした。
「週に2回しか来ない子」=準看護師のアリサ
「本業を持っている子」=百貨店の美容部員のイクエ
「経験が浅い子」=専門学生のウララ
「真面目な子」=伝統工芸士見習いのエリナ
アイウエで仮名を作りましたが、以上の4名でした。
この4名は本格的に水商売をやっていこうと考えている女の子ではなく、ある意味、今の夜の世界の主流ともいえる「空いた時間に小遣い稼ぎ」というタイプの子達でした。
顔はもうあえてここでは話す必要はないと思います。なぜなら、全員が似たような美容室で作ったアップスタイルの髪型をしているし、皆、そろいもそろってキャバクラドレスだからです。それに基本、A級の店で採用される以上、この子たちも全員A級のルックスを持っています。
ただ、各々の職業の違いから、それなりにタイプは別れますので、そこは皆さんのご想像にお任せしたいと思っています。(ある程度の詳細は後で書く予定です)
僕はこんな4人の担当となり、最初は四苦八苦しました。なぜなら、誰も「担当」という仕事のやり方なんて教えてくれないのです。
それに女の子たちは、とりあえず僕が担当・・・・となってしまた事によって、最初は戸惑っている様子でした(コイツで本当に大丈夫かよ・・・)みたいな。
それに、担当といっても女の子たちは今までと同じように仕事をするだけなのです。いつもどおり出勤し、いつもどおりお客さんがくれば、指名係が指示したとおりに動くだけ。そして時間がきたら帰る。それだけなのです。
が・・・担当となった僕は違います。
僕はこの4人の女の子を率いる長として、同じ担当をやっている連中と比べられてしまうのです。A指名回数、B指名回数、空けたボトル、延長時間、あらゆる数字を他の担当と比較されてしまうのです。
したがって・・・僕が担当としてする仕事は、この支配下にいる4人の女の子のモチベーションを高めて店に貢献する。やりかたは自由。それが担当としての僕の仕事なのでした。
もちろん、僕も最初は正攻法を使って4人の女の子に接していました。真面目に、誠実に、励まし、支え、話を聞き、出来る限り要望に応え、、あらゆる事です。
ですが、、、僕のグループはそこまで売り上げを伸ばすことはできませんでした。
幹部連中は、「まー、お前んとこはうちでいう出来損ないの集まりだからw 上だってきにしてねーよw それよりお前は帳簿に間違いないかだけ失敗しなければいいから」
なんて言われている始末でした。
担当になって3,4か月くらい経過してからですかね。僕もだんだん・・・疲れてきたのが。
そのうち、(どうでもいいやw)なんて思い始めるようになってきたんです。そもそも、僕がメインでやっている仕事は、BLとPL(経理の専門用語でごめんなさい)の間違いだけないのが僕の仕事であり、なにも半分遊び感覚で働きに来ている子たちを集めても、No1とかNo2が所属しているグループに勝てるはずないのです。
それからいい意味でも、悪い意味でも肩の力を抜いたんですよ。
そして僕自身も、4人の女の子を励ますことも少なくなったし、話をしても上の空。ただ義務的に応対するだけで「がんばってね」というだけ。
それが逆に功を奏してしまったのは意外な出来事でした。
アイウエとは順不同になるのですが、そんな僕の対応に最初に不安に思ってくれたのが、、、伝統工芸士見習いのエリナだったのです。
エリナは年齢20代前半。というか僕が担当していた4人は全員20代前半なので、これ以降は年齢に関する記述は省きます。
エリナは黒髪ストレートの、いかにも。。伝統工芸士という和風なテイストがある女の子でした。
もちろん伝統工芸士といっても、エリナが何をしているかまでは言えませんw いったら一発でバレます。というか、普通に伝統工芸に関するホームページとか開いている子なので・・w
ここにはお忍びで小遣い稼ぎをしているような子でした。
続(コメントあれば。。。) だってコメントないと書く意欲わかないんですもん。