それからは、たびたびの逢瀬が始まりました。
60歳の人妻と29歳の独身青年との恋です。
彼は私のことを｢紀代美｣と呼び捨てにします。
私は彼のことを｢翔一さん｣と敬語で呼びます。
私は年齢こそ彼よりずっと上ですが、こと
セックスについてはウブなんです。
彼は遊ぶ慣れてるみたいです。
彼にリードされて、フェラチオさせられたり、
犬のような格好で背後から犯されたり. ､
私は全て彼の言いなりです。
弄ばれ辱められるように抱かれました。
私は彼を心から愛していたので、何もかも
従い、奉仕しました。
彼にとっては面白い遊びだったのでしょう？
私はもうすっかり、彼の｢女｣､彼の｢オモチャ｣に
なってたけど、女の悦びに堕ちてました。

でも、やはり長続きはしませんでした。
ある雨の午後､いつものモーテルのベッドの中で、
彼の方から別れを切り出しました。
.以前から婚約者が居ること
.近く正式に結婚式を挙げること
を知らされました。彼の胸の中で。
私は覚悟はしていたけど、心の中で
(いや、私を捨てないで。お願い。
私を愛人に、いえ、奴隷にしてもいいから
捨てないで。)
と叫んでいたけど、表面は｢大人の女｣を
演じる他ありませんでした。
｢そう、仕方ないわ。おめでとう。｣
とだけ呟いて、心の中で泣きました。
それで最後でした。
その日から、彼からの連絡はありませんし、
私からも連絡はしてませんし、今後とも
会わない決心をしています。
還暦女の私の恋愛は終わりました。

ただ、一度｢女｣の躰につけられた火は今、
燃えてます。翔一さんとの恋、性愛は
私をもう元へは戻れない躰にしました。
私は男が好き。こんな年齢でも、私は女です。
恥ずかしいけど、男の人に抱いて欲しい。
私は淫らな女に変えられたようです。

そうですね。相手が変われば又、別ですね。
でも、私の年齢では、そう色んな相手が
見つかることは難しいでしょう。
そして､ますます老いていくのでしょう。
私には残された時間が少ないような気が
してます。年齢的に。
はしたないけど、私、いろんな恋を
してみたい。いろんな男の人に抱かれたい。
若い時なら、もっとチャンスがあったの
でしょうね？私、そんなチャンスを見過ごして
きたのです。
こんなお婆さんなのに、今更、男の人が
欲しくてたまらない。
淫乱なばあさんだと軽蔑されるでしょうね？
ごめんなさい。