2019/09/20 10:20:47
(zghFCyUe)
前回の書き込みの続きです。
真由美の部屋に戻る為、ほんのちょっと前に歩いて来た道を並んで歩き続ける私たち二人。
つい先程、こちらにやって来た時のように途中で知っている人に会わなければいいと思いながらも、私は一刻も早く真由美の部屋に到着して、妻と体を交えたくて仕方がなく、真由美も私と同じ気持ちでいるのが妻の表情からよくわかったのでした。
来た時よりも長い道程(みちのり)に感じられた帰り道。
そして、ようやく“目的地”へと辿り着いた私と真由美は部屋に入ったのです。
「喉乾いたから、水飲も…」
真由美はそう言うと、キッチンへ赴いて二つのコップに水道の水を注いでその一つを私に手渡し、私たち二人は立ったままですぐに水を口にしたのでした。
お互いにあっという間に水を飲み干して、各々、コップをキッチンの洗い場に置くと、真由美は私と正面から向かい合い、いきなり両腕を私の首に回すや否や、自らの唇を私の唇に合わせて強く吸い付き、両腕で私の体を引き寄せてキスし始めたのです。
“事前通達なし”の唐突で積極的な真由美の行為に私は一瞬、驚き戸惑いを覚えましたが、すぐに妻に応じて私も両腕を真由美の腰に回して自らの方に引き寄せ、妻の唇に強く吸い付いたのでした。
そうして、しばらくの間、お互いの体を強く抱き締め合って、息が詰まり唇が擦り切れてしまいそうなほどに激しく濃厚にキスし続けた私と真由美だったのです。
そのうちに真由美はキスしながら、右手を私の股間に添えると、ズボンの上からペニスを掴んだのでした。
「ああ… まだ半分位しか硬なってない…」
真由美はそう言うと、今度は右手で私のズボンのジッパーを下ろして巧みにホックを外し、パンツの中に手を入れて強引にペニスを掴み、力強く握り締めて扱き始めたのです。
「おっ… おお…っ! おおお… おう…っ!」
私は愛する妻、真由美の手で巧みに自由自在に愛撫、刺激されているペニスに強烈な快感を覚え、思わず、歓喜の声を漏らしてしまっていたのでした。
「ああ… あなたぁ… もっと… もっと硬なって… もっと大っきく、逞しいオチンチンになって…」
真由美はそう言って、私のペニスを更に力強く扱き続け、私も両手を妻のスカートの中に入れて、パンティーを下にずらしてヒップを掴んで揉み始め、その次に右手を真由美の股間に添えてヴァギナを愛撫、刺激する事にしたのです。
私の手が触れた時、真由美のヴァギナはもうすでにかなり熱くなり、愛液ですっかりビショビショに濡れていた状態で、強い興奮を覚えた私は妻のペニス愛撫に負けじとばかりにヴァギナ愛撫を行なったのでした。
「あっ… ああ…っ! あなたぁ…っ! ああ…っ! イイ…ッ! イイ…ッ! ああ…っ! めっちゃ気持ちイイ…ッ!」
真由美は私にヴァギナを愛撫、刺激されて強烈な快感を覚え、歓喜に満ち溢れた声でそう言ったのです。
「ああ…っ! あなたぁ…っ! お願い… もっと… もっと感じさせて…っ!」
更に強烈な快感を欲して、私にそう要求した真由美に対して私も
「おお…っ! 真由美ぃ…っ! 真由美ももっと… もっとおれのチンボ、刺激してくれ…っ!」
と言うと、妻は
「ああ…っ! あなた、めっちゃ硬く大っきくなってる…っ! ああ…っ! 素敵…っ! 素敵やわ…っ! あなたのオチンチン、こない逞しゅうビンビンに勃(た)ってる…っ! ああ…っ! もっと… もっと硬なるように刺激したげるわ…」
と言って、一層、激しく私のペニスを扱いたのでした。
こうして、私と真由美はお互いに相手の性器(モノ)を手で愛撫、刺激しながら、キスし続けて、快感を高め合って行ったのです。
「ああ…っ! あたし、あなたの“これ”を… あなたのこのオチンチンをしゃぶりたい…っ!」
真由美は官能に満ち溢れた目で私を見つめてそう言って、私も
「おお…っ! おれも真由美のオメコを舐めたい…っ!」
と言うと、妻は
「舐め合いっこしよか…」
と言ったので、私たち二人はベッドに“舞台”を移す事にしたのでした。
お互いに手早く身に着けている物を次々と脱ぎ捨てて行き、全裸になってベッドに上がると、真由美は私の体に抱き付いて来て私を強引に押し倒し、自らの唇を私の唇に重ね合わせて強く吸い付き、再び激しくキスしたのです。
ベッドに身を移す前、立ってしていた時のそれと同じく、帰宅してからの真由美はかなり積極的で、年下の妻である彼女の方が主導権を握って年上の夫の私をリードしたのでした。
熱い吐息をしながら、生き物が蠢くように自らの舌を私の舌に巧みにネトネトと卑猥なまでに絡ませる真由美で、私もそんな妻の舌使いに応じていたのです。
5歳も年下の女性である真由美に主導権を握られて、妻の思いのままにリードされている私は真由美に凌辱されているような気がして、年上の男性として多少の屈辱感を覚えていたのでした。。
しかし、男性としての屈辱感よりもこれほどまでの魅力的で淫乱な最高の女性を妻に持った悦びの方が遥かに大きく、年下の真由美に主導権を握られて凌辱されている事などどうでもよい気持ちでいた私だったのです。
しばらくキスした後、真由美は私の唇から自らの唇を離すと、右手ですでにずいぶんと勃起していた私のペニスを握って、色っぽい目で私の顔をじっと見つめながら、
「あなたのこのオチンチン、結合(ハメ)る前にもっともっと大っきく硬なるようにしたげるから… そやから、あなたもあたしのオメコ、滅茶苦茶、感じさせて…」
と言い、私も
「おれも真由美のオメコ、滅茶苦茶、感じさせてやるから… 真由美もおれのチンボ、もっともっとビンビンに勃(た)たせてくれ…」
と言ったのでした。
真由美は一旦、私の体から離れると、体勢を逆向きにして、自らの下半身を私の上半身に上半身を私の下半身に位置するようにして私に被さり、私たち二人は相互性器接吻(シックスナイン)でお互いの性器(モノ)を愛撫、刺激し始めたのです。
激しくも巧みな舌使いで私のペニスをフェラする真由美に対して私も妻に負けじとばかりに、舌と唇を駆使して真由美のヴァギナの至る箇所(ところ)をクンニして、お互いの快感を高め合ったのでした。
「ああ…っ! すごい…っ! すごいわ…っ! ああ…っ! あなたのオチンチン、こない大っきく硬なってる…っ! こんなんがこれからあたしのオメコの中に挿入(はい)るやなんて… ああ…っ! あたし、めっちゃ嬉しいわ…っ!」
真由美はフェラしながら、かなり興奮した口調で本当に嬉しそうにそう言って、私も
「おお…っ! 真由美も… 真由美もすごいぞ…っ! 真由美のオメコ、こんなにビショビショになってる…っ! おお…っ! これからここに… この膣穴の中におれのチンボを挿入(い)れるなんて… おお…っ! 真由美のオメコ、本当に素敵だ…っ! 最高だ…っ!」
と妻と同様、かなり興奮した口調で言ったのです。
「ああ…っ! そんな…っ! 恥ずかしい…っ! 恥ずかしいわ…っ! ああ…っ! あなた、そない恥ずかしい事、言わんといて…っ!」
そう言って恥ずかしがりながらも、声のトーンから真由美がすごく悦んでいる事が私にはよくわかったのでした。
「ああ…っ! あなた、お願い…っ! クリちゃん… クリちゃん、もっと刺激して…っ! もっともっと滅茶苦茶、感じさせて…っ! ああ…っ! お願い…っ! あなたぁ…っ!」
真由美にそう要求された私は
「おお…っ! 真由美ぃ…っ! もっともっと刺激してやるぞ…っ! 真由美のこの最高に素敵なクリ、もっともっと感じさせてやるからな…っ! だから、真由美もおれのチンボ、もっともっと刺激してくれ…っ! 滅茶苦茶、感じさせてくれ…っ! おお…っ! 真由美ぃ…っ!」
と答えたのです。
お互いに相手の要求に応え、一層、激しくシックスナインでクンニとフェラを繰り返した私と真由美。
やがて私のペニスは痛みを覚えるほどにビンビンに勃起しまくって、真由美のヴァギナも止め処もなく湧き起こって来る愛液でびしょ濡れの状態になり、お互いの性感が十分すぎるまでに高まったので、本番に入る、性結合する事にしたのでした。
「挿入(い)れて… あなたぁ…」
仰向けになった真由美は両脚を左右に拡げて、私のクンニによりビショビショに濡れまくったヴァギナを露にして、期待感に満ち溢れた妖艶な目で私の顔をじっと見つめてそう言って、自身の膣内(なか)に私のペニスが挿入(はい)って来るのを今か今かと待ち受けたのです。
「挿入(い)れるぞ… 真由美ぃ…」
私はそう言うと、真由美の巧みなフェラテクにより肥大化&硬化したペニスの亀頭を愛する妻の膣口に密着させて、腰を思い切り前方へ突き出し、真由美の膣内(なか)に真っ直ぐに挿入(はい)って行ったのでした。
「あああ… ああんっ! あんっ! ああっ!」
「おおお… おおうっ! おうっ! おおっ!」
真由美の膣内に私のペニスが挿入(はい)って、私たち二人が男と女として一つに結合(ドッキング)した瞬間、妻と私はほとんど同時に歓喜の叫び声を上げていたのです。
私たち二人は全裸の体を繋げて一つになるや否や、お互いに激しく肉体を躍動させ始めて、私が突き真由美が締め付ける男女双方の性運動を数え切れないほどに何度も何度も繰り返し続けたのでした。
「ああっ! あな、たあっ! ああっ! イイッ! イイッ! イイわっ! ああっ! すごくイイッ! あなた、すごく大っきいっ! 硬いっ! 逞しいっ! ああっ! オメコ、めっちゃ感じるっ! あたし、さっきから… 〇川の側(そば)を歩いてた時から、ずっと… ずっと“これ”が欲しかったのっ! あなたのこの逞しいオチンチンが欲しゅうて欲しゅうて… あたしのオメコ、疼きまくって堪らへんかったっ! ああっ! すごいっ! すごいわっ! あなたのオチンチン、最高やっ! 世界一素敵なオチンチンやわっ!」
真由美は両腕で私の体に強く抱き付いて両足を私の腰にしっかりと絡ませ、ヴァギナでペニスを強烈に締め付けて、私のピストン運動に合わせて腰を上下に動かし続けながら、歓喜の叫び声を上げたのです。
「おっ… おおっ! 真由、美いっ! おおっ! おおっ! 真由美も… 真由美もすごいぞっ! おおっ! 真由美のオメコ、物凄くキツい締め付けだっ! おれのチンボ、食いちぎられそうだっ! おおっ! おれも… おれもさっき〇川でキスした時から、ずっと… ずっと真由美と結合(ハメ)たくて結合たくて… 真由美のオメコが欲しくって欲しくって、おれのチンボ、疼きまくって堪えられないくらいだったんだっ! おおっ! 真由美のオメコ、最高だっ! 世界一のオメコだっ! おおっ! 真由、美いっ!」
妻のヴァギナの締め付けによりペニスに強大な快感を覚えていた私はかなり興奮して、歓喜の叫び声を上げながら、腰を激しく律動させてペニスで真由美の膣内を突き破ってしまわんばかりに強烈に突きまくり続けたのでした。
情欲の塊、性獣と化した私と真由美は昨夜から今日の未明に掛けての交わりによる肉体的な疲労感、セックス疲れなどいつしかすっかり体から消え去ってしまい、お互いに激しく肉体をぶつけ合ってより強大な快感を欲し、男女にとっての最高の悦びを感じ合う事を目指して愛し合ったのです。
「ああっ! ああっ! ああっ! ああっ! あああ… ああんっ! あんっ! ああっ! あな、たあっ!」
「おおっ! おおっ! おおっ! おおっ! おおお… おおうっ! おうっ! おおっ! 真由、美いっ!」
時刻はまだ午後3時代の日が明るい時間帯であるにも関わらず、私と真由美はお互いに我を忘れて本能の趣くままに獣のように激しい濃厚なセックスにのめり込み、私たち二人の歓喜の叫び声が部屋中に響き渡っていたのでした。
正常位で交わった後、妻が主導権を握った騎乗位で激しく愛し合って、最後、イク時はお互いが対等な姿勢で交わる男女同権セックスと言うべき体位、前座位で交わり、二人で同時にフィニッシュを迎えた私と真由美だったのです。
セックスを終えると、私と真由美はテーブルの前にお互いにアグラを掻いて座って、清涼飲料水を飲みながら、タバコを吸っていました。
「あなた、体、大丈夫…?」
タバコを吸いながら、真由美はそう訊いて来て、私は
「大丈夫だ… 君の方こそ大丈夫か…?」
と答えると共に妻に訊き返すと、真由美は
「あたしも大丈夫や… あなた、ほんま元気やね…」
と言ったのです。
「君もすごく元気だな… 昨夜(ゆうべ)、クタクタになるまでしたのにお互いにもう回復するなんて…」
私がそう言うと、真由美は
「あたしら、お互いにセックスが大好きで、体の相性、オメコとオチンチンの相性がめっちゃええから、疲れてもまたすぐにしとうなんのかもしれへんね… あたし、あなたのその素敵なオチンチンでオメコ、突きまくられたら、嫌でも感じてもうて、何べんでもしとうなるわ… 疲れなんかいっぺんで吹き飛んでまう…」
と色っぽい目で、役割を終えて萎んだ私のペニスに視線を向けて言ったのでした。
真由美にそう言われた私はちょっと面映ゆい気持ちになりながらも、
「そうかもしれないな… おれも君のその最高に素敵なオメコの中にチンボを突っ込んで締め付けられたら、疲れなんかすっかり忘れてしまう…」
と答えたのです。
「あたしもあなたもかなりHやね…」
少しばかりはにかんだ笑みを浮かべてそう言った真由美に対して私が
「君がすごく魅力的な女性で、最高のオメコを持ってるから、おれはこんなにHになれるんだ…」
と言うと、妻は
「あたしもあなたがすごく魅力的な男性(ひと)で、最高のオチンチン、持ってるから、こないにHになれんのや… あなたが旦那さんやなかったから、あたし、ここまで淫乱な女になってへんわ…」
と言って、その後、お互いにクスッと笑ったのでした。
タバコを吸い終わった私と真由美は二人で浴室へ赴いてシャワーを浴びた後、お互いに脱ぎ捨てた衣服を再び身に着けて元通りの普段の出で立ちになり、晩の6時過ぎまでTVを観たり各々のスマートフォンや妻のパソコンでインターネットをしたりして過ごし、セックス疲れの体を休めていたのです。
セックスを終えて2時間半位が経った6時過ぎ、お互いに体の疲労感が治まった私と真由美は夕食を取る為、外出して近所のファミレスへ向かって歩いて行ったのでした。
薄暗くなった道を二人で並んで歩いている私と真由美の姿は多分、私たちの事を知らない人たちの目にはすでに子育てが終わって、性生活もたまにしかない熟年夫婦として映り、まさかほんの2時間半位前、若い夫婦や恋人同士のそれに勝るとも劣らないほどの濃厚なセックスで獣のように激しく愛し合っていたなんて、誰にも想像できないのではないか…?と思った私なのです。
ファミレスで食事を済ませて店を出た後、私と真由美は帰宅する途中に近所の児童公園に立ち寄り、ベンチに腰掛けてタバコを吸いながら、話をしたのでした。
公園内には私と真由美以外に一組の若い男女(カップル)がいて、私たちがいる場所から少し離れた他のベンチに座って、仲睦まじそうにしていたのです。
「今夜は天気がええから、星がよう見えるね…」
夜空を見上げて真由美はそう言い、私も星空を目にして
「ああ… 綺麗な星空だな…」
と答えたのでした。
「昔、晩にデートした時、ようこうして二人で星を見たもんやね…」
真由美は星空を見ながら、若い頃を懐かしむように言って、私は
「そうだな… 〇〇公園や〇川の方へ行った時、こうして二人で星を見ながら、話したもんだな…」
と往時を懐かしんで言ったのです。
「そやね… あの頃、まだここの公園、あらへんかったし、誰かに見られへんように〇川の方まで行ってたんやったね…」
そう言った真由美に対して私が
「あの頃のおれたちはシークレットラヴだったな… 君のお父さんとお母さんと妹さんにも〇〇(宗教団体)の人たちにも付き合ってる事、ずっと秘密にしてたし… 1年以上も付き合ってて、よくバレなかったって思う…」
と言うと、妻は
「今もまだ誰にも知られてへんけど、もう知られても構へんのちゃう…?」
と私の顔を見つめて言ったのでした。
真由美にそう言われた私はやや躊躇いを覚えながらも、
「そうだな… もうあの頃と違って、今はいいおじさんとおばさんになってるんだから… 付き合ってる事、知られても構わないか…」
と答えたのです。
そう返答した自分の頬が少しばかり火照っているのがわかった私で、真由美は
「あなた、照れてんの…?」
と笑みを浮かべて、私をからかう調子で言ったのでした。
「えっ… いや… まあ…」
私がしどろもどろの口調で言葉を発すると、真由美は
「あなた、可愛いわ… そういうとこ、昔と全然、変わってへんのやね…」
と笑いながら、言ったので、
「おい… からかうなよ…」
と言って苦笑いした私だったのです。
「あれからもう30年も経つんやね… あの頃、こうして星を見ながら、『あたしら二人、10年後にはどないなってんのやろ…? 20年後にはどないしてんのやろ…?』 そない言うてたん憶えてるわ…」
真由美は感慨深そうにそう言って、私も昔の事を思い出しながら、
「そうだったな… 二人で未来の事、考えてたな…」
と答えると、妻は
「10年後と20年後はお互いに別々の人生、歩んでたけど、30年後の今、あたしら、またこうして二人で星を見てる…」
と言い、私は
「ちょっと遠回りしてしまったかな…?」
と言ったのでした。
私の言った事に対して真由美は
「そやね… ちょっと遠回りしてもうたかもしれへんけど…」
と言って一呼吸入れた後、
「そやけど、お互いに年取ったから、若い頃にはわからへんかった事もわかるようになって、見えへんかったもんも見えるようになったんちゃうかな…?」
と言い、私も
「そうかもしれないな… あの頃はお互いに若かったから、本当に大切な事がわからなかった… 自分にとって何が一番大切なものかが…」
と妻の意見に同意したのです。
「30年前にあなたと別れた事、あたし、ずっと後悔してたけど… でも、それで良かったのかも…? あたし、あなたと別れて… あなたがいなくなって… 初めて自分にとってあなたが誰よりも大切な男性(ひと)やったいうのがようわかった… あたしにとってあなたは掛替えのない存在… あたしの理想の男性(ひと)… 世界一… ううん、宇宙一の素敵な男性(ひと)やいうのが…」
星空を見上げながら、つぶやくようにそう言った真由美の横顔に目を遣ると、暗い中でも妻の頬が赤く染まっているのがわかって、私はやや興奮して
「おれもだ… 君と別れた事、ずっと後悔してた… 『あの時、なんで別れたんだろう…』って… 最初の頃は君の事を忘れようとして出来るだけ考えないようにしてたけど… でも、時間が経つに連れて段々、淋しさを感じるようになって… なんだか自分の心にぽっかりと穴が開いたみたいで… 失ってから初めて気づく大切なものがあるって事がよくわかった… おれにとって真由美は誰よりも大切な女性… 何にも代えがたい大切な存在だったって事が…」
と言ったのでした。
そう言っているうちに真由美と同様、私も自分の顔が次第に火照って来るのがわかったのです。
「30年はちょっと長かったけど… でも、お互いに齢(よわい)を重ねて大切な事に気づいて、今、あたしら二人、こうして一緒にいんのやから… 結果論かもしれへんけど、やっぱあの時、別れたの無駄やなかったのかも…」
真由美がそう言った後、私が
「そうかもしれないな… 今更、言っても仕方がないけど… 出来たら、もっと早く… もう10年か20年早く君と再会したかった…」
と言うと、妻も
「そやね… もうちょっと早(はよ)う再会しても良かったのかも…」
と言ったのでした。
「これらたくさんの星、あたしらが若かったあの頃、30年前とおんなじやろか…?」
そう言った真由美に私は
「どうだろう…? もしかしたら、あの頃、おれたち二人が見ていた星の中で今はもうない物だってあるのかも…?」
と漠然と答えたのです。
「30年も経ったら、消えてまう星もあんのかもしれへんね… あの頃に比べたら、今は世の中がずいぶんと変わってもうたし… あたしらもいいおじさんとおばさんになってもうたし…」
真由美がそう言った後、私は
「おばさんになっても君はあの頃と変わらず、今もすごく素敵だよ…」
と言って妻を見つめると、真由美も私を見つめて
「あなたもあの頃とおんなじで、今もすごく素敵やわ…」
と言ったのでした。
「真由美ぃ…」
「あなたぁ…」
私と真由美はお互いを呼び合うと、体を寄せ合ったのです。
「30年前もあたしらがこうしてたの、これらたくさんの星に見られてたんやね…」
星空を見上げて真由美はそう言い、私も
「そうだな… 30年ぶりに見られてるおれたちの姿… 星たちにはどう映ってるんだろうか…」
と言ったのでした。
「もしかして、お星さんら、あたしらの事、わからへんのちゃうやろか…? あたしらが30年前の若いカップルやいう事…」
真由美はやや苦笑気味の微笑を浮かべてそう言って、私が
「いや… 多分、わかってるんじゃないのか…? 30年前に比べると、確かにおれたち、今はいいおじさんとおばさんになってるけど… でも、あの頃と同じで愛し合ってるんだから…」
と言うと、妻は色っぽい目で私を見つめて嬉しそうな笑顔を見せ、
「そうかもしれへんね…」
と納得した口調で答えたのです。
そのすぐ後、私が真由美に顔を近づけると、妻は私に応じて目を閉じ、私たち二人は唇を合わせて抱き合い、激しく濃厚にキスしたのでした。
昼間、〇川の側を散歩した時のような人目に付く明るい状況と違って、人気の少ない暗い夜の公園だった為、お互いに誰かに見られるかもしれない…という不安な気持ちはあまりなく、キスする事にほとんど抵抗感がなかった私と真由美で、二人だけの世界に身を浸してラヴラヴ気分を味わったのです。
キスを終えて何気なく辺りに目を遣ると、私たちのいる場所から少し離れたベンチに座っていた若い男女(カップル)が今しがた私と真由美がそうしていたように、抱き合ってキスしている姿があったのでした。
「あそこにいる若い人らもあたしらとおんなじようにラヴラヴな事、してはるわ…」
真由美はちょっと気恥ずかしそうにそう言って、私も羞恥心を覚えながら、
「もしかすると、おれたちのラヴシーン、あの男女(カップル)に見られたのかな…?」
と言うと、妻は
「そうかもしれへんね… あの人ら、あたしらがキスしてるの見て、自分らもその気にならはったんかも…?」
と言ったのです。
「やっぱり他人(ひと)に見られるの恥ずかしいな…」
私がそう言うと、真由美も
「そやね… やっぱ自分らがしてるとこ、他人様(ひとさま)に見られたないわ… この間、○○(公園)行った時も多分、若い男女(カップル)に見られてたんやないか?思うし、31年前の夏の時なんか完璧に見られてたし… やっぱ恥ずかしいわ…」
と言って、無垢な少女のように頬を赤く染めて恥ずかしがり、照れ笑いを浮かべたのでした。
そんな真由美を目にした私は妻の事がすごく可愛らしくて、愛おしく思えたのです。
「確かに他人(ひと)に見られるの恥ずかしいけど… でも、おれたち、愛し合ってるんだから… キスしたりセックスしたりするの当たり前で、他人(ひと)からとやかく言われる覚えはないし… まあ、でも、セックスしてるのはさすがに見られたくないな…」
そう言いながら、自分の中で羞恥心が膨らんで行くのを感じた私で、私が言い終わった直後、真由美は
「そんな… やな事、言わんといて…っ! H…!」
と言って、左手で私の胸を軽く突き、かなり恥ずかしそうな様子を見せたのでした。
暗い中でも真由美の顔が真っ赤になっているのがよくわかって、私も自分の顔がかなり火照っているのを感じていて、私たち二人はまるで30年前のまだ若い男女(カップル)だった頃に戻ったかのようだったのです。
「そろそろ帰ろうか…?」
私が帰宅を促すと、真由美は
「そうしよか…」
と同意して、私たち二人はベンチから立ち上がり公園を後にして、帰路を歩み始めたのでした。
続く。