2018/06/23 11:09:57
(3po2VS6q)
一瞬、Uターンして帰ろうかとも思ったのですが、「毛嫌いしたみたいで、何だか悪いなー」という気持ちの方が勝り、「今日は広い浴槽に浸かりたかったんでしょう?男の人とはいっても、お爺さんじゃないの!」と自分で自分に言い聞かせながら、中に入りました。
脱衣場は私一人で、番台からなるべく離れた位置のロッカーを選び、お爺さんに背中を向けて服を脱ぎました。
男の人の前で裸になるという経験は初めてだったので、すごく緊張しました。
最後、ブラを取ってパンティを脱ぐときは心臓がドキドキしました。
気恥ずかしいので番台の方には目をやりませんでしたが、お爺さんにずっと見られているような気がして、そそくさと洗い場に向かいました。
洗い場には二人の先客がいました。
一人は小さな女の子を連れた30歳前後の、色の黒い水商売風の方。
もう一人は40歳代に見える、とても綺麗な方。
綺麗な上に、胸も大きく胴も括れていて、「自分も20年後には、こんな人でありたい!」と思わせるような方でした。
カラダを擦って顔と髪を洗い、熱めのお湯を湛えた広い浴槽に二度ゆったり浸かって疲れを吹き飛ばすと、いよいよ脱衣場に上がるときです。
「ひょっとしたら、お婆さんと交代してるかもしれない」という一縷の望みをもって様子を窺ってみたのですが、依然として番台にはお爺さんが座っています。
仕方がありません、覚悟を決めて洗い場のガラス扉を開けました。
擦りタオルで前を隠すべきかどうかで少し迷いましたが、そんな真似をすれば相手を異性として意識しているというメッセージをお爺さんに送ることになると考え直し、そのまま脱衣場に出ました。
(続く)