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2024/11/26 23:52:31 (SV9vIVM6)
「あんなオッサンと穴兄弟になるのかと思えば、もう無理やわ。ここらが潮時やろ」

そう言われ、私は彼氏と別れました。かれこれ5年前の話。

当時、25歳だった私は、もともと大手運送会社に勤めていたのですが、通勤距離が1時間20分と長く、どうせ似たような給料をもらうのなら、近くて、仕事も容易なところがいいと思い転職することにしたのです。

新しい職場も前職と同じように運送関係でした。給料も似たようなものでしたが、持っていた資格の運行管理者を生かせるということで、少しだけ資格手当がついた程度でした。

入社してから3ヶ月は、先輩の運行管理者が手取り足取り教えてくれて、前職では資格を持っていても、ただのお飾りだけだった私にも覚えれるように、運行管理のイロハを親切に教えてくれたのでした。

ただ、風向きが変わってきたのは入社して半年後でした。

私に親切に教えてくれていた運行管理者の先輩が退職することになり、私が今度は責任のある立場で配車係をしなければならなくなったこと・・・・。
そして、これからお話しするメインの内容である「不正行為」への勧誘が重なったのです。

ここで不正行為とはなんなのかについてお話しします。

それは、先輩運行管理者が退社して、1ヶ月経ったか、経ってないかの頃の話です。私は仕事帰りに、「牧野さん(私)今日帰り空いてる?よかったら俺らメンバーで飲みに行かない?」と、会社の中でも古株と呼ばれる「主犯格A」(55)に誘われたのでした。

主犯格Aは会社の中でも、それなりの立場を持っている人であり、飲みに行って仲良くなれば、この先仕事もやりやすくなるかな。と思い、私はその誘いに乗ることにしたのです。

そして飲みの場に行くと、そこには「共犯者B」(40)「共犯者C」(28)いずれも男の人ですが、そんな人たち4名での会合でした。

そして前半はただの仕事上の話をして盛り上がったのですが、後半になると・・・。

主犯格A「牧野さん、副業って興味ある?」

と、、切り出してきたのです。

主犯格A「毎月3万円もらえる仕事なんだけどさ、興味あるなら仲間に入れてあげようと思うんだけど、ただ・・・。絶対に人には言わないって約束することが前提だけど。」

という具合に、かなり真面目に、真剣に、そして凄みを見せて話しかけてきたのでした。

最初は私も、酔っ払ってるから変なテンションなってるのかな。程度にしか思ってなかったのですが、このタイミングで「いえ、興味ないですw 話さなくていいですw」と言える空気でもなく・・・。

私「はい。絶対言いません」と返事をしたのでした。

すると主犯格Aは言いました。「この仕事は前任の運行管理者の佐藤君も噛んでた仕事なんだけどさ、内容は至って簡単で、ただ書類を問題なく完了させてくれるだけでいいんだ」

私「はぁ、、書類を完了させる・・・ですか?」

共犯者B「周りくどい言い方しても余計わからんようなるやろ、俺がいうわ。」
主犯格A「なら頼むわ」
共犯者B「俺らの仕事って、基本、トラック乗って資材を工場に届けるのがメインやろ?(そうですね)で、帰りは空荷なわけやんな?(はい。確かに)その帰りなんだけど、Aの知り合いがさ、ちょっとした荷物を運んで欲しいっていう個人的なバイトがあるんだわ。(はい)んで、俺たち3人と、前回の運行管理者の佐藤と4人で、ちょっと会社には内緒で帰り道の空のトラック使わせてもらって荷物運んで小遣いの足しにしてるんだよ。(え、そうなんですか)

要するにAの知り合いも正規で運送会社に頼んだら結構お金取られるし、そこで俺たちに運送の依頼を個人的に頼んだら安くつくわけやろ?それに俺たちも直接、Aの知り合いから謝礼もらえて、俺らも潤うと。つまりお互いウインウインというわけやねん。そのためには、運行管理者の牧野さんには、俺らのトラックのドラレコとかGPSとかで、<<ちょっと脇道にそれた走行ルートや走行時間を見てみないふり>>してほしい。ってのが本当のお願いやねん。そのお礼として、毎月3万円出しますよと。そういうわけ」

私「な、、なるほど・・・w」

共犯者B「この仕事は基本的にはバレることはないのはわかるやろ?」
私「まぁ、バレにくいとは思います。運行管理者までグルだったら」
共犯者B「もしバレるとしたら、別の荷物積んで事故ってレッカーでもきたら、そりゃバレる可能性あるかもしれないけど、基本、事故ってのはそうあるもんじゃないし、仮に事故したとしても事故の程度によってはバレない可能性の方が高いって言えるからな。で・・どう?乗る?毎月3万払うわ。で、さっきも説明したけど、俺らの走行ルートは他のトラックに比べて数キロ、時間も数十分、ちょっと多くなってしまう訳やけど、それを見ないふりして業務完了させてくれるかな?もし無理なら無理と言って。その代わりこの話は聞かなかった事にしてな。あとは俺らが適当にやるから」

私「ちょと考えさせてください。この場で急に返事をするのはちょっと・・・」

共犯者A「わかった。じゃ、ゆっくり考えてw 絶対リスクがないのだけは保証するから。だから前任の佐藤もやってた訳やしw」

私「わかりました。」

こんな不正行為の誘いがあったのです。

そして、数日考えました。今思えば、この時にちゃんと断っておけばよかったのですが、確かにバレないだろうな。と私も思ったのです。他のトラックに比べて、数十キロも走行距離が伸びるとか、他の人が15時に帰ってきてるのに16時にならないと帰らない。とかなら話は別です。

ほんのちょっと寄り道して帰るだけの走行を、見て見ぬふりをするだけ。本当に簡単な仕事でした。いや、仕事どころか、ただ私は何もしないで普通にその日の運行を無事に完了するという事務処理だけしてたらいいのです。それで毎月3万円を直接手渡しされる・・・・。

結果、私はこの誘惑に負けてしまい、共犯者Dとなってしまったのでした。

共犯者Dとなってからも、基本的には日々の仕事に変化はありませんでした。主犯格Aや共犯者B、Cのする仕事を、いつも通り気にもせず、ただ書類の処理を行うだけ。

これが半年、1年、2年と過ぎていくうちに、自分が不正行為をしているという感覚すら麻痺してきて、なんの罪悪感もなく過ごせるようになっていました。

それどころか、同じ不正行為をしている繋がりという事で年齢の近い共犯者Cと付き合うことになり、ある意味間違ったやり方ではありましたが、悪事がバレないうちは、それなりに仕事もプライベートも順調であったと言える時期だったかもしれません。

ですが、悪はそう長くは続かないものです。

ここで一旦区切って、次回、その顛末をお話ししようと思います。
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2
投稿者:(無名)
2024/11/27 00:18:56    (VguijlRq)
バレたら、
3年保っても
100万円程度の金で自分もクビ。
3
投稿者:マキノン ◆kMdoUJ39Cc
2024/11/27 03:14:09    (HocpRNtL)
コメントありがとうございますw

クビより、もっと酷いことなりましたー。
4
投稿者:マキノン ◆kMdoUJ39Cc
2024/11/27 03:14:48    (HocpRNtL)
あの日のことはハッキリ覚えています。共犯者Bが、急に有給をとって会社を休み始めて二日が経った日のことです。
私は直属の上司から、「明日は本社出勤して。俺もわからんけど人事か何かちゃうかな?」と言われたのです。

(時期的に部署移動かな?とか思いました)

そして翌日、本社に出勤し受付に「牧野です。今日、本社に呼ばれていて・・?」と声をかけると、「牧野さんですね。少々お待ちください。」と内線電話をかけたのでした。

すると受付に現れたのは、あの悪名高い、通称、董卓と呼ばれている常務だったのです。(なんで常務が私に???)

とにかく社内の噂では董卓は狡猾であるということは聞いていました。どうやら社長の親族だから。という理由だけで役員に収まっている人だそうです。ゲームの三國無双に登場する董卓に似てるということで、年齢は50代。とにかくデブでキモい。性格の悪さが顔に滲み出てる。そんな人でした。

ここからは会話形式で書いていきます。
別室へと案内された私。。。

董卓「えーと、牧野さんやね。運行管理者の。(はい)本社まで来てもらって申し訳ないんだけど、ちょっと聞きたいことがあってね」
私「はい。聞きたいこと。。。とは?」

董卓「社内でのドライバーの働き方の中に不正行為が散見されるという情報を耳にしてね。(はい)現場のことはまず運行管理者に。というところで順序立てて来てもらったんですよ」
私「不正行為・・・ですか」

董卓「日常業務の中でいろんなドライバーの運行管理をしてもらってるんだけど、何か気になる点とかあれば教えて欲しい」
私「気になるてん・・・ですか、、、いや、特に・・・」

董卓「たとえば、特定の誰かが私用で車を使ってるとか、休憩時間がとっくに過ぎているのに業務に戻らないとか、そういう点は?」
私「そうですねぇ、、、もちろん道路のことなので計算通りに運ばないこともありますし、あとは休憩とか食事、あるいは体調不良とかで運行計画通りにいかないことは多々あります」

董卓「なるほどね。あくまで、特に問題点は見当たらない。ということでいいの?」
私「・・・はい」

董卓「そっか。」
私「はい・・」

董卓「えーとね、結論から言おうか。(はい)君の運行管理チームの中で不正行為が行われてる。という点については、私の方でも裏付けが取れているんだよ。だけど、現場の運行管理者は知らないと。ここに徹底的な矛盾があるのわかる?」
私「不正を誰かがしている。っていうことですか」

董卓「そう。現場にいない私がそれを知っていて、現場にいる君が知らない。っていうことは、私が間違っているのか、あるいは君が嘘をついてるっていうことにならないか?」
私「確かに、話の理論上はそうですが・・」
(やばい!!!やばい!!バレてる!!!!!)

董卓「あくまで知らないを通すつもりか。わかった。えとね、もう2ヶ月経つかな、それくらい前のことなんだけど、私が高砂の方の取引先周りしてたんだよ。その帰りにウチのトラックが出ていくのを見かけてね。(はい)それでウチの社員がどんな運転してるのか少し見てみようと思って悪気はないんだけど尾行って言ったら変か、でも後を追って走ったんだよ(はい)そしたら、急にルート変えてどこいくのかなーなんて思って見てたら、なんとウチと取引のないところから関係のない荷物運んでるのを、、、私がこの目で見たんだよね?」
私「そんなことがあったのですか・・」

董卓「あのね、私が言いたいのは、ドラレコも装備してるしGPSもあるでしょ?それを、なぜ、運行管理者のあなたが知らないの?ってことを言いたいの?わかる?それって全然、管理できてないってことじゃない?」
私「申し訳ございません。そこまではちょっと把握できてませんでした」

董卓「もう一回聞くよ?」
私「はい」

董卓「何も知らなかった。でいいのね?」
私「はい、、、全ての運行までは目を通せていませんでした」

董卓「ははwwwwそかwwwww じゃ、この先を話すと・・・その該当ドライバーが不正行為をしてるのは明らかだよね。というか、少なくとも私はそう判断した。それで私は私なりに過去3年間分の運行データとってるでしょ?法令で決められてるやつ。それを参照して該当ドライバーのドラレコ、運転日報、G P Sの情報をとって、不正行為の証拠を掴んだんだよ。それから、、該当者(共犯者B)を呼び出して証拠を突きつけて問いただしたところ・・・・彼は全部白状した。」
私「えっ・・・なんて・・?」

董卓「彼が何を言ったか?(はい)それについては君にいう必要はないだろう。かなりデリケートな内容ですよ。簡単には話せることじゃないだろう。ええ?」
私「そ、それはそうですが、、、」

(B!!!!何を白状したの??!!! この状況やばすぎる!)

この時、私は完全に董卓から「刑事的な取り調べ」を受けに来ているんだ。との実感が湧いてきました。

もしBが、「あくまで不正行為を行ったのは自分だけ。他は関係ない」と白状したのなら、董卓は私にカマかけてる、ということになるし、もしBが本当に共犯者や私のことまで白状していたのなら、私はとっくにバレてる悪事に対して、嘘をついてるだけになってしまう。

董卓「そしてBさんは、依願退職という形で辞めることになった。本来なら懲戒解雇というところだけど、本人が素直に真実を語ったところと反省の色も強かったので、懲戒まではする必要もないかと私が判断した。」
私「はい・・・」

董卓「だけど、君は本件には関係ない。というわけね?」
私「いえ、、実は・・・具体的なところまでは知りませんが、Bささんが会社の車を私用で使ってるんじゃないか・・という噂は私も知っていました。」

董卓「あくまで噂か・・・。こうなったら仕方ないな。・・・・牧野さん(はい)そういう態度を崩さないのであれば、もう君は懲戒処分しかないね。」
私「え、、なぜ私が懲戒処分されるのですか?」

董卓「私は答えを言いましたよね?Bは全てを白状したと。まだ信じられないのかな。いや、まだ自分だけは逃げれるとか思ってるのかな?」
私「・・・・・」

董卓「Bがなぜ自主退社で、なぜ君が懲戒だか教えようか?(はい)君は、会社から資格手当をもらってるよね?(はい)そして運行管理者っていう立場だよね?(はい)だったら、ちゃんと管理しなさいよ!!!全然、管理できてないどころか、君自身も加担してるじゃないか!!!この件に!!!!!!だからイチドライバーの不正より、はるかに罪が重いよ!!!!!」

(だめだ、、完全にバレてる・・・・・)

私「すみません。申し訳ございません、、、この件に関しては私も以前から不正には気がついていましたが、私も一番立場が弱かったので断るに断りきれなかったのです・・・」

(こういって泣きました)

董卓「やっと本当のことを話す気になったということか。でも、正直な気持ちを言えば、もう遅い。最初からすぐに謝って、正直に言えばB同様に自主退職か、あるいは、まだ若いし立場が弱かったということも考慮して、けん責処分程度で考えていたが、君の場合はもう懲戒だ。それ以外にない。」
私(ただ、シクシク泣く)

董卓「この処分に君が不服なら、弁護士つけるなり民事起こすなりしてくれても結構。私の手元には君たちの不正行為の証拠データとBの発言、そして今回の君の嘘八百。全部、録音してデータに撮ってるから」

董卓「ただ、、君の反省の仕方によっては今回の判断を考えなくもない。」
私「どのように償えばいいでしょうか・・・」

董卓「償いか。いい語彙を持ってるじゃないか。そうだなぁ・・。今の時代、やれなんか言ったらパワハラや、セクハラや言われる時代だから、あえて私からは言わんよ。自分で考えたらどうだ?」
私「・・・・」

董卓「そういえば、よくウチの従業員のC君。彼と仲良いみたいだけど、、、最近はうまくいってるのかな?若いから色々と無茶してんだろwww」

(この時、私は悟ったのです。この人、私にカラダの取引を求めていると・・・・)

私「どうすれば償えるか、しばらく考えさせてください。」
董卓「それは構わんよ。では、その償い。というものがどんなものかで判断しようか。一応、これ私の連絡先。会社は関係ない。プライベートの番号だ。あとはじっくり考えたまえ」

なんせ5年前の出来事なので一文一句が正確ではないとは思いますが、思い出せるかぎり書かせて頂きました。

次回、この内容を彼氏であるCに相談したこと、そして、その結果どうなったか。について書いていきます。
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