2017/08/24 18:04:48
(iBzmj2mK)
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私をかつてセクハラした先生との再会は卒業して13年後でした。
恩師の受賞記念パーティーで友人たちと再会に盛り上がっているところへ、ニコニコしながら先生がやってきました。
21歳の私がおじさんだと思っていた先生も当時は30代・・・。今は母校で教授になっていたのです。
「昔より綺麗になったんじゃないか?」と先生。あのことは事故だと思い出さないようにしていた私、その後はいろんな恋愛もして結婚もし、とうに忘れていたのです。
わぁ先生!お久しぶりです! 盛り上がる仲間に合わせ、私もその場で笑い、みんなで名刺交換などして別れました。
先生からはメールが数日後にメールが来ました。
「13年間君のことが忘れられなかった。変わらない君を見て心が躍りました。」
なんてずうずうしい・・・。背の高い私よりも小さく、お世辞にもカッコいいとは言い難い先生を思い出して、メールをごみ箱に捨てました。
先生からのメールは、その後も時々来ました。教え子のことだったり、趣味のこと、母校のスポーツでの活躍だったり。
その内容に、もう何でもないのだ、あまり冷たくしている私も罪悪感を感じ、時折当たり障りのない返事を書くようになったのです。
先生は心理学の専門なので、上手だったのでしょう。
時折、私が怒ったりすると、謝る時は謝り、さっと引きしつこくしない。そしてまた何事もなかったように明るく接してくる。
昔からあの図々しさが嫌いだった。
どんなに冷たくしても、空気もよまないし、へこたれない。でも突き放したくなるほどしつこく寄ってこない。
前向きで積極的すぎる先生に、イライラしながら、いつのまにかペースに乗せられていたのかもしれません。
あれから何人かの男性と付き合いました。私はプライドが高いのでしょう。
誰より大切にしてくれる男性と恋愛してきました。
ナンパやいろんなお誘いもまぁまぁあるほうで、時々、積極的すぎる男性に押し切られ、なぜこの人と?というような相手と身体の関係を持ってしまうこともありました。
好きでもない男性に、身体を好き勝手に弄ばれるとき、なぜか私は彼氏よりも感じてしまうのです。
もしかしたらあの時、嫌悪感を感じながらも先生にこれ以上ない快楽を味わわされた体験が、私の中でトラウマになり、嫌な相手に感じてしまう倒錯した感情となってしまったのかもしれない・・・。
ココロの中で、そんな事を思い起こしていました。