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2012/06/12 23:55:27
(er2Nva5R)
体を重ねるだけの時間。けれど、それが唯一、私が私でいられる幸せの時間。
私の存在価値。
ううん。本当はいつもの生活にだって存在価値はあるはず。でも、のしかかる色んな事に疲れている。
だから、溺れる。
彼の体に、溺れる。
優しく抱擁されると心が溶けていく。甘いキスに体が溶けていく。
何も考えなくていい。
彼の唇を、指を、体を感じていればいい。
全てを解放して、委ねる幸せ。
彼の唇が私の唇に触れ、舌先が唇を開き、舌と舌が絡み合うと私は彼の一部になる。
潤みに這う指は突起を捉え、微かな振動を与え、潤みが溢れるのを確かめるように奥深く進入してくる。
潤みを塞き止める様に、押し戻すように、否、掻き出すように蠢く指を感じている。
彼を感じる為に、舌を伸ばす。少しずつ舐めながら怒張を味わい、彼の指の動きと舌先の感触に体が震える。
私の震えを高めるように乳房に手が触れ、乳首を刺激する。
乳房を揺らされると乳首に電気が走る。
もう、どこが感じてるのかわからなくなる。
乱れた姿は彼のなすがままに開かれ、閉じられ、擦られ、じっとりと汗ばんで行く。
はしたなく後ろ向きに股がり、彼のを頬張りながら潤んだそこに入れられる指の本数が増える事に悦ぶ体。
そして、潤みを掬いながら後ろに撫で付けられる。潤みを撫で付けてはほぐす。付けてはほぐす。ほぐされながら入り込む一本の指。
力が入る。力を抜く。
力が抜けた瞬間に指は深く滑り込む。
その指が広げようと動く。二本目が添えられ、一本目の指が少し引き抜かれ、二本がこじ開けるように入り込む。
お腹で呼吸をして、指の進入を楽にする。
きついのは一瞬で滑り込んだあとは快感にと変わる。
二本でほぐされると体を動かされて、後ろ向きに股がったまま、擦りながら場所を探り、突き立てられる。
潤みに入るのとは違うきつさをお互いに感じる瞬間。
彼の呻きと私の吐息が重なる瞬間。
痛みはない。圧迫を感じ、めり込む感覚に悦びの声が出る。
痛いかと聞かれ、首を横に振りながら喘ぐ。
腰を揺すられ、下から突き上げられ、自らお尻を上下に動かし腰をいやらしく振り回してしまう。
二人とも動かせなくなると、繋がったまま前向きに体を回され、乳首を責められる。
中がヒクンヒクンと動き、前からダラダラと溢れ、結合部はびっしょりになる。
優しい愛撫から強い責めになるに従い、私の中の動きも激しくなり、知らず知らずに腰が動いてしまう。
大きく動くと抜けてしまい、再び腰を落とすと、前に入る。
彼は私の腰を持ち、上下に動かし、前と後ろを交互に入れる。
私もそれを助けるように動くけれど、リズミカルにはいかない。
業を煮やした彼はバックの体勢にすると、激しく交互に突いてくる。
シーツに乳首が擦れるのも快感の高まりを増幅させる。
彼も怒張の限界がきて、潤みが飛び散るほどの動きになり、出されるのを感じた私も一気に高まってしまう。
膣奥に噴射を感じ、私は全身を震わせながら崩れてしまう。
強いほとばしりのあと、まだドクドクと動くのを感じ私の中も痙攣が続く。
出しきる様に腰を打ち付けられ、痙攣は強い締まりになり、引き抜かれる時に名残惜しく締め付けてしまった。
息を整え、静かに力を出し入れすると、逆流して流れ出すのを感じて、またそれで体を震わせている私。
別れた後の余韻も幸せの時間。
愛された時間の反芻。
膣奥を激しく突かれた重い痛み、ほぐしたとは言ってもこじ開けられた痛み、捏ねられ噛まれた乳首の痛み、どれもが快感となってしまうのは淫乱なのか。
思い出すと、ひとりでにヒクついて溢れ、勃起乳首は服に擦れて感じてしまう。
次に会うまで、この余韻が私を生かしてくれる。
けれど、たまらなくなって、違う人に体を開いてしまい、余計に彼を欲してしまう。
今夜も余韻に疼く体を持て余している。
誘惑に負けてしまう私。