2018/11/07 13:06:06
(mVM2HKlI)
episode 3 ~~初恋~~
「アユミちゃんって言うんだ~可愛いね~良かったね~ママ似で~」
パッチリ二重の大きな瞳で私を見てニコッとしてくれた
出産祝いを渡してすぐ帰るつもりでしたが
天使の微笑みに魅了され
「手洗うから頬っぺたツンツンしていい?」っとキャラに無い一言
「いいっすよ、抱っこもしてあげて下さい」
頬っぺを人差し指腹で…
ツン……ニコッ
もう1度…ツンツン……
小さく握った手を揺らしながらニッコニコ!
ヤバイ!マジ天使!
今まで乳児を抱っこする事は何度もあった
だが、いずれも「抱っこしてあげてくれ」っと言われ、恐る恐る抱っこするギコチない私の反応を笑う為の抱っこだった…が…
自らの意志で乳児を抱っこしたのは初めてだった…
「あれっ?泣かないですね?ってか笑ってる!」
アユミは母以外に抱っこされるとほぼ泣くようで、アユパパは私にトラップを仕掛けたのだが、アユミは泣くどころかニコニコ
アユパパに返すとグズりだすっという下りを
飲みの席等で何度となく繰り返される笑い話の一つとなっていた…
アユミがランドセルを買って貰った時もわざわざ私に見せに来た
皆に自慢しに来てるんだなと微笑ましく思っていたが
後に聞いたのだが
購入後、車の中で「博多郎ちゃんに見せに行く!」っと言い出したとの事…
アユミが小3の頃
BBQに来た仲間に、当時付き合い出した彼女を紹介した
何時も私の側から離れないアユミが、その日はアユパパと過ごしていた
すると誰かが「アユミちゃん博多郎さん取られちゃったね~」っとイジルと
アユパパの袖を掴んでソッポ向くアユミ(笑)
(この頃になるとアユミをイジって、リアクションで飲むのがお約束となっていた)
よせばいいのに彼女が
「ゴメンねっ、アユミちゃん」っと私の腕に抱きつくと
アユミには充分の追い打ちだったようで
アユパパの胸で泣き出した
「嘘!嘘!こんなのアユミちゃんにあげるから」っと
取り繕っても後の祭り…
これはマズイと
「アユミちゃんおいでっ!
アユミは特別なんよっ!
ほらおいでっ!」っと
私はしゃがんで両手を拡げると…
こちらに振り向いたアユミは、
まるでアトラクションの着ぐるみに突っ込む子供のように、駆け出し、私に飛び込んできた…
彼女とも仲直りできて、皆もホッとした
この様に、アユミや他の子供達も、我が子同様に皆も
接していて
子供達の成長を喜んでいた…
子供達は中・高生になると部活や友達を優先するので
徐々に会への参加は減ってしまう
そんな中、アユミは
親の用事で不参加以外は
未だに皆勤賞です
私は別に光源氏計画を立ててる訳ではありません…
この頃までは
つづく…