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2019/07/27 02:02:09
(ISWpT46N)
皆一度は目にした事があると思う。
アダルトなアニメやマンガで、何かの間違いで男性が女性の裸体に触れてしまうと言うシーンを…
それを冗談抜きで体現してしまったお話。
職場に在庫保管倉庫みたいな部屋がある。
倉庫というと大げさだけど30畳くらいの広さで、人が1.5人分くらいの間隔で並んでいる。
俺と同僚とで注文のあった製品を棚から取り出して、納品のために集めていた時だった。
他の従業員も問い合わせがあったり、受取に来た取引先があったりすると個別に棚から取ったり確認したりする。
5人いる従業員の中で俺と同僚の男Aだけ社員で、他は女性のパートさんという構成だ。
最近暑くなってきたせいで倉庫は空調があっても外気が入り暑い。
だから社員2人はカッターシャツが汗で張り付く。
パートさんは服装が自由なので華美でない程度の格好をしている。
その日も人が入れ替わり立ち代り倉庫を行き来する。
俺と同僚がベラベラと雑談をしながら棚の製品を取っていた。
ちょうど俺が同僚の方を向いたまま死角に手を伸ばし製品を取ろうとしたら…
ズボッ!
急にしっとりした暖かく柔らかいものに触れた。
金属製品を取るつもりだったので反射的にガシッと強めに掴んだ。
「ひぃ!!」
耳元で変な声が聞こえ、振り向いてみるとパートのBさんの胸元に手を突っ込んでいる!
しばらく理解ができず手を入れたままジッと胸を見続けていた。
10秒くらいかフリーズしていると
「手を…引っこ抜いて…」
と恐る恐るBさんが言う。
我に帰り手を引き抜いた。
そして血の気がスゥーっと引いて一気にパニックになった。
「すいません!すいません!すいません!」
土下座した。
たまたま手を伸ばした先に脇をすり抜けようとしたBさんがいたのだった。
Bさんはブラをしない派らしく、ブラトップとTシャツという組み合わせがほとんどの人だった。
事務所はクーラーで寒いからジップパーカーを羽織って仕事をしているが、倉庫は暑いのでTシャツになってやってくる。
悪い事にBさんは胸元が割と開いたTシャツを着ていたために、ちょっとでも前かがみになるとブラトップが露わになり谷間がハッキリ見えていた。
そこにマンガのように手を突っ込んでしまい、胸を鷲掴みにしてしまった。
同僚が何事かと見にくる。
「ど、どうし…何があったんや!?」
「俺さんが私の服の中に手を入れたんです」
あぁ…言ってしまった…俺終了~
「なにぃ!お前超羨ましいじゃないか!何やってんだこんなとこで!」
「いや…いいや!違う!よそ見をしながら手を伸ばしたら…」
「俺さん、しっかり私の胸を鷲掴みにして揉んだんですよ!?最悪ですよね!」
なんかおかしい。
明らかにBの態度はセクハラをされた女性のそれじゃない…
「ホント偶然の偶然で、そんな事しようとは微塵も…」
「そうだとしてもよ!不注意で済めば警察はいらないよね!でもまぁあまり大騒ぎをしても仕事終わらないから、いいわ!それより美味しい焼肉が食べたいな~」
「はい!飛び切りのヤツ食いにいきましょう!」
そうして社会的立場が守られて、美味しい焼肉をたくさん焼いた。
今でもあの暖かさと柔らかさが忘れられずにいる。