某国立大学の大学院生の時にちょっと変わった体験をした。
秋の夜。自宅アパートで論文書いたりしていると、外から、ウチのじゃないどこかのドアを叩く音と女性の声が聞こえてきた。
「おーい」とか「ねえ~」とか、呼びかけるような声がしばらく続いていた。
なんだよ夜にうるさいなあと思っていると、しばらくして今度はうちの玄関ドアを叩く音が。
ドンドンドン!
「すみませーん!」
ヤバいヤバい!今度はウチに来た!ヤバい人来た!
自分をなだめて心を落ち着けつつドアの覗き穴からみると、若い女性。このアパートは全員が大学生なので、この人も大学生だろうなと思った。
こんなときだけど冷静ぶりたい自分もいて、不思議と興味が湧いてきて、ドアのチェーンをかけつつちょっとだけドアを開けた。そこには釈由美子に少し似てる女の子がいた。
俺「はい?」
釈「すみません、ちょっと隣に用があってきたんですけど、いるかどうか確かめたいんでベランダ貸してもらえます?見るだけでいいんです。」
ありえない要望だし、普通なら断るんだろうけど、喋り方は割と普通だったので、なんとなくいいかと思って。
俺「はあ、まあ、見るだけなら」
と言って中に入れた。すぐに帰ると思ったしね。
で、釈はベランダに出てからもさっきと同じように「おーい」と呼びかけていたけど、照明もついてない隣人から返事はない。居るはずだけど。あたりまえだ、こんなヤツ誰が相手するんだ。
ひとしきりそうやってたけど、しばらくしたら諦めたみたいだった。
そこから世間話とかして分かったのは、釈は都内の某私立大生で、最近彼氏と連絡が途絶えたから乗り込むつもりで来たとのこと。
ドアポストから覗いてみたけど分かんなかったとか言ってて、ちょっと怖かった。別れて正解だよ彼氏。
で、そういや、前に隣の部屋から釈とは別の子の声がしてたのを思い出して、話の流れでそれを言ってしまった。少しショックを受けてたみたい。彼氏もごめん。
俺はよその大学の先生から頼まれた仕事を翌日までにやらなきゃだったから、世間話もそこそこにして適当にあしらっていたら、俺が座っていたデスクの横に来て、
釈「ねえ、まだおわんないのそれ?」
とか甘えたように言って腿に頬を乗せてきた。手を置くとかならわかるけど、頬だよ?そんなんあるんだ?
割と鈍い俺でも分かった。軽く勃起した。もうやることはひとつしかない。欲望と義務との間で葛藤し、なにがどうなったのか経緯は忘れたが、気づいたら脱がせにかかっていた。
隣人はたぶん居留守を使ってたから、壁一枚挟んだ向こうにまだ居るはず。きっと耳をそばだてていたに違いない。気の毒だが居留守を使うお前が悪い。
背徳感が興奮材料になって正直ちょっと萌えた。
脱がした釈はちょっと浅黒くて、細くもないが太っているわけじゃない。体形的には胸は普通で尻がデカめ。
フェラは得意じゃないから前戯はあんまりしなくていいよ、早く入れてと言われ、正常位で入れた。
続いてバックでしてたら、「叩かれたりすると興奮するんだ」というのでペシペシ叩いた。もっと強くと言われて結構叩いた。
こりゃ叩いてる音まで隣に聞こえるなーと思ったけど止まらない。叩く叩く。
こんなのしたことがなかったけど、戸惑いながらも結構興奮した。
そのうち釈が「お尻に入れるのも好き」とか言ってきた。痛くされるのが好きなんだって。マジかこれがドMなんだと思った。
だからご要望通りアナルに入れてガンガン突いたら「あ、あ、あー!」って結構な声を出して何度かイッてた。セックスを楽しむってこういうことかと思ったし、実際すごいエロかった。
今思うと釈の嬌声は隣で聞いているであろう彼氏への当て付けだったのかもね。
アナルからマンコに戻し、ドMの期待にお答えしようと乳首ツネったり、時折顔を手で押さえつけたりしながらお腹にフィニッシュ。ドSの気分を味わえた。
それなりに満足していただけたのか「付き合う?」って訊かれた。めんどくさいヤツなのは分かっていたから「セフレなら」と答えたら断られた。この状況でどんなプライドなんだか分からなかった。
付き合うことはなかったが、もっとうまく言えばセフレにできたのかもとちょっと後日後悔した。だって、それ以降アナルに入れるのがちょっと好きになったから。
院生のときの出会いとセックスとしてはいちばんの奇妙な体験で、いちばんスケベな女の子だった。今思い出しても興奮する。