夏休み近くのある日、午後の授業が休講になって帰ることに
したその電車。あの頃の昼間の電車は本当に人影まばらで、
僕が乗った最前の車両には僕一人だった。急行で帰れば1時間
位で帰れるところを、暇に任せて各駅停車に乘った。それが
幸いした。次の駅でちょっと見た目ケバイかなという感じの
ミニスカートの女性がその車両の後ろの方に、ドアが閉まり
かけた時に飛び乗って来た。乗ったドア付近に座るだろうと
思っていたら、電車が揺れる中、前方に歩いてきて、なんと
僕の前の席に座った。今の女優でいうと木村多江みたいな
感じのあまり派手な感じではない30前後の女性で、特に
何かときめいて妙な想像を掻き立てるタイプではなかった。
女性は、疲れていたのかすぐにうつむいてコックリコックリ
はじめた。脚は行儀よく上品に少し斜めに傾けていたので、
ミニスカートとはいえ僕の所から中が見えるようなことは
なかったのだが、電車がカーブの多いところにさしかかり
揺れが大きくなった時、膝が離れもう少し視線を下げれば
僕の所から中が見えそうな気がしてスケベ心が発動。腰を
ずらせて浅く座って少し視線を下げた。大正解だった。揺
れる度に一瞬開く脚のその奥が、チラッチラッと見えたの
であった。眠りが深くなったのか、膝の間が離れても直ぐ
に戻らなくなってじっくり見ることが出来るようになった。
そして、ビックリした。なんと時々見えていた黒いのは黒
の下着ではなく、あの部分を隠す毛だったのだ。なんと、
ノーパン!僕の股間はすでに反応していたがそれが分かっ
て一気に膨れ上がり、盛り上がってしまった。それで、空席
部分に置いてあったカバンを膝の上に乗せ勃起してるのを
隠すようにした。開かれた脚の間を凝視していたとき、何
個目かの駅に止まった。その時ガタンとちょっと強い衝撃
があって、それで目を覚ませたのか女性の脚は急激に閉じた。
そして、なんとうかつなことに僕はカバンを抑え込むような
形で前のめりになってスカートの中を凝視していて、その
状態を目覚めた女性にしっかり見られたのだ。姿勢を正し
彼女の方を見た時、目線があってしまった。僕はあたふたと
そっぽを見たりうつむいたり素知らぬ顔をしようと務めた。
が、女性はおもむろに立ち上がると僕の隣に座り直した。
僕は硬直した。ヤッベー!見てたのなんかとがめられそう、
と思ったとき、女性が耳打ちするようにして言った。
「ず~っと。見てたでしょ。」
僕は返事が出来ずじっとしていたが、
「ううん、ちゃんと見てたはず。だって、証拠があるし」
そういうと、目隠し立てていたカバンと僕の体の間に手を
入れてきて、ズボンの上から盛り上がりを触られてしまった。
そして、さらに、言った。
「こんなになっちゃの、わたしのせいよね。責任取らなきゃね。」
「せ、責任?って、僕、何も・・・」
「君じゃなくて、わたしがとるの。」
「な、なんでですか」
「だって、こんなんなっちゃって、辛いでしょ。」
「ぼ、僕、次で降りないと・・・」
「そのままじゃ、立てないし、あれけないでしょ、終点まで
いきましょ」