◆最終話 スペシャル★最初、嶋田は性行為と商品売買をセットにしていた。それに対して僕に散々、論破された。ところがどっこい、今度は嶋田のほうから「セックスは別。契約は契約」と言わされるまでになっていた。正直言って、僕には理解できないんですよね。きっと嶋田も自分がコロコロと意見を僕に変えさせられているのかも気が付いていないんだと思う。何が理解できないのかっていうと、そういった正常な判断能力でさえも麻痺させて、契約をとろうと人々を駆り立てる、あのマルチ商法の洗脳工作っていうのかな。物を売ってインセンティブが付くとかいうだけでなく、組織としてのポジションが上がったり、何か称号のようなものも貰えたりするんだろうね。あるいは人々からの賞賛だけかもしれないけどね。話もどそう。そして、それこそ「そういう契約はしない契約」の元に行為が始まったのです。どういった契約かって?僕「そうか。。わかった。じゃもう一度聞いてあげる。ただし、ちゃんとした説明を聞いたからといってキャンセルの取り消しをするとか、今の段階から「そういう契約」はしないからな?あくまで全部、嶋田さんの態度次第。そしてセックスの件はただの男と女として。のみ!」・・・・・という契約ですw僕「じゃ、全て1から説明してもらいましょうかね。えーと、嶋田さんが今日ここにきた理由は?」嶋田「はい、×本〇〇〇〇△△会社の〇〇〇〇(立場の呼称)として田村さんに商品説明の為に来ました。」へんな勧誘ごっこ遊びみたいだったwww僕「ほう。その会社はどういったものを売ってるの?」嶋田「我が社では生活用品全般や健康補助食品等を主に販売しています」僕「なるほどー。で、今回僕に進めたい商品とは?」嶋田「カタログの72ページにある、、こちらのベッドと、えーと44ページにあるフライパンやお鍋のセット一式です」僕「これはいい商品なのですか?」嶋田「はい。まずベッドからなんですが、素材の原産国から厳しい審査を通過し、職人の手で一台一台作られた製品となります。この商品の長所は・・・・(中略)そして、ただ短所が海外規格のボルトナットを使っているのでミリサイズではなくてインチサイズなのです。ですから万が一修理が必要となった場合に戸惑うかもしれません」僕「なるほどなぁ。国内だったらミリサイズだもんなー」こんな感じでベッドの商品説明、鍋セットの商品説明、そしてクーリングオフについて。キャンセルについて。到着後の返品は送料負担となること、最後に個人情報の取り扱いについて、、、。50分くらいかけて説明してくれたんだよね。僕「なるほどねー。ちょっと高いのは確かだけど、いい商品であるのは間違いなさそうだなー」嶋田「ですよねー。田村さんのお宅にお邪魔してから失礼ですけど、少し鍋とかベッドが使いこんでるなーっていう印象があったんですw だからこれらをおすすめしてみました♪」こんな、ごっこ遊び ですらも相手が良い反応を見せたら嫌が応でも笑顔になってしまうのでしょう。それにも内心ちょっと驚きましたけどね。僕以上にこのごっこ遊びめいた商品説明にのめり込んでるんですから・・・。僕「わかりましたw 丁寧なご説明ありがとうございます。では購入するかどうかは前向きに考えたいと思いますw」・・・でちょっと素面に戻ってみるフリをする。僕「えーと、、そこでなんだけどさ、買う場合はもう一度申し込み用紙を書かないといけないの?それともネット上でキャンセルの取り消しって出来るのかな?」嶋田「ネット上からでもできますよー」僕「わかりました。では考えてみますねw」嶋田「是非とも♪」・・・・・・・・・・・・w僕「ところで嶋田さん・・w」嶋田「はい♪」僕「急な質問なのですが、セックスを一番最後にしたのはいつですか?」嶋田「え、、に三日前になりますが・・」僕「では、その前はいつですか?」嶋田「10日前・・・でしょうか」僕「相手は?」嶋田「2年付き合ってる彼氏です」このごっこ遊びはまだ続いていた。そしてAVの最初の女優へのインタビューみたいな展開にもなっていた(笑)
...省略されました。