夫の浮気が原因でバツ1となったやすよです。夫が他の女性とエッチなことをしていたと思うだけで、苛立ちしか起こらず1年ばかり喧嘩が絶えず、私の精神的に参ってしまいました。そして、最終的に下した判断が離婚。夫のことを許せる気にはならなかったのでこれでせいせいするわと思っていたのですが、現実はそんなに甘くありませんでした。幸い私たち夫婦の間には子どもがいなかったこともあり身軽ではあったのですが、40歳を超えた私が金銭的に良い条件の会社などで正社員になるのはものすごく難しいことでした。確かに月給が安い会社などでは採用をいただいたのですか、家賃に生活費などを加えていくと、毎月赤字が出るほどの生活になるので、仕方なく時給の良いアルバイトを探すことにしました。
すると、私の状況を知っている方から連絡が入りました。
「やすよさん、時給の良いアルバイトがあるんだけどどうかな?」
「それってお水関係ですか?」
「うーん、お水といえばお水かもしれないけど、スーパー銭湯のアルバイトなの」
「ププッそっちのお水なんですね(笑)それなら全然大丈夫なんですが、いきなり失礼なのですが時給はどれぐらいてすか?」
「それがね、◯◯さんご存知ですよね?実はあの方がそこの経営者でやすよさんのことを気に入ってるみたいなんです。なので、やすよさんをそばで見ておきたいみたいなんです。しかも、ただそばにいるだけでいいみたいなの。あの人、奥様に先立たれてるでしょ?それに、もうお歳だからあっちの方は全然みたいで(笑)。それに一人娘の◯◯ちゃんとやすよさんが似てるということで、気に入ってるみたいなんです。それに娘さんが嫁がれてから、旦那さんはめっきり気力をなくされてて。そこで、やすよさんを一目見た旦那さんがあなたのことを気に入ったらしくて、あなたが離婚されたということが旦那さんの耳に入ったようで、それから私に話をしてきたんです。」
「そういうことだったのですね。まぁ確かに夫がいる間は、他の男性と食事にも行きたいとは思わなかったですし、ましてお喋りもしたいとは思わなかったからですね。今は独り身で自由なんだけど、お金で困っていたのでそれぐらいなら全然大丈夫ですよ。」
「本当?旦那さんも喜びますよ。あっそうそう時給の方ですね。時給は他の従業員の手前950円になるみたいなんだけど、毎月お手当てを◯◯円渡すということで、なんとかやすよさんに交渉してきてくれないかと頼まれてまして」
「えっ!そんなに!それはもらいすぎですよ。元夫のお給料よりも全然多いです。そんなにもらえないですって」
「ううん、これは旦那さんの気持ちですので受け取ってあげてください。」
「はい…本当にいいんですか?」
「もちろんです。それに私も実は…」
「ええーーっ、どういうことですか?えっ?内縁の妻ってことですか?」
「はい、そうなります。私も夫を病気で失ってから金銭面で苦労をしてきました。それを見た旦那さんがじゃあ俺の妻にならないか?でも、正式な妻は死んだあいつだけだから内縁っていうのでどうだ?俺が弱った時に助けてくれるだけでいい。住むのも好きなところに住んだらいいし、あっちの方も俺は役に立たないから別の男とやってきてもいい。だが、あんたを妻に迎えたいんだ。そんなこと言われて嬉しくないわけないでしょ。なので、正式な妻ではありませんがそういう関係なのです。」
「そうだったのですね。それで納得しました。私でよろしければ是非雇ってください。」
「じゃあ旦那さんに連絡しときますね。」
そうして私は金銭面で困ることがない生活が始まったのですが、少し困ったことが起こるようになりました。