私の腕の中で湿った吐息を漏らし、時折、痙攣しながら猥褻に身体をよじらせている女性は、名前も顔も知らない人だ。
あまり化粧っ気もなく、Tシャツにデニムのパンツで特に身なりにこだわる感じでもないが、とても細身で顔も芸能人に居てもおかしくない感じだ。
肌も白く、きめ細かい。
唇を寄せると、余程、待ち焦がれていたのか、彼女の方から舌を差し出してくる。
ソレが、とても柔らかく甘いのだ。
彼女の唇から唇を離すと、彼女は切ない顔でこちらを睨む。
「やだ…もっと、きす」
構わず、彼女の首を吸う。
細くて長い彼女の首は、まるでゼリーかババロアのように滑らかで甘い。
「ひゃあぁあ!くすぐったいよぉ!ううぅっ」
そんな事を言っても、やがては
「はぁあ ぁん!」快感に変わるのだ。
そんな彼女の口を塞ぎたくなり、右手で彼女の腰を抱いて、左手の中指と薬指を彼女の口の中に押し込み、彼女の舌を今度は指でもて遊びたくなった。
「んくっ!んむんもうぅ」
指で彼女の舌を遊んでも柔らかい。
腰を抱いている手を彼女の小さなお尻へと運ぶ。
スカートの上からだが、お尻も柔らかく、時折、感じる所に指が来ると力が入り、キュッと固くなる。
健康的なお尻だ。
彼女の口を指で遊びながら、もう片方の手でスカートを捲り、パンツの中にお尻側から手を滑らせる。
スベスベで柔らかい感触のお尻を撫でたり、揉みながら、段々と性器を目掛けてゆっくりと愛撫してく。
彼女の口を遊んでいた左手の指は、ヨダレでもう、ぐちゃぐちゃで、彼女の顔を見たら、もう蕩けていた。
本当に興奮しているんだろう。
ほんの10分の約束だった。
私は全ての愛撫をそこで辞めた。
瞬間、彼女はキョトンとし、次の行為に期待を寄せたのか、動かずにじっとしている。
服ははだけ、パンツは半ケツで脱がされたまま、惚けている。
「どうしたの?」
私は、その彼女の姿を目に焼き付けながら
「約束の10分だよ?今日はここまでだよ」
忽ち彼女は私の右腕を掴み
「いや!嫌よ、こんなまま、帰れないよ!お願い!このまま、ね?」
10分。言い出したのは彼女だ。
「いや、今日はこれまでだよ。俺も予定があるんだ。」
それを聞くと彼女は項垂れて
「また、会ってくれますか?どうしても、会いたい」と右手を離した。
「分かったよ」
そう言って電話番号を交換し、公園のトイレを2人で出た。
外は、やっと明るくなり始めで、空も白みがかってきた。
駐車場に向かう間、彼女と話した。
「私ね、既婚ってサイトに書いてたでしょ?アレね、もう違うの。別れちゃった。」
駐車場もで、歩くと10分くらい掛かる。
「そうなんだ?じゃ、君は、これから帰っても1人なの?」
ちょっと間があってから、彼女は下をむきながら
「うん…」頷いた。
「ねえ?私の他にサイトでも、そうじゃなくても決まった女の人、いるの?」
私の右側を歩く彼女が私の右手を取りながら聞いてきた。
「いや、居ないよ?あの出会いアプリも初めてなんだ。」本当の事だった。
「そう。…じゃ、これから私たち、良かったら定期的。じゃなくて、セフレでもいいから、会わない?どう?」
勿論、異論は無いし、願っても無い事だった。
「そうだね、そう決心して貰えると俺も嬉しいよ」素直な気持ちだった。
丁度、駐車場が見えてきて、左側のトイレの前の自販機の前に着いた。「何か飲む?」私が聞くと
「いいの?じゃ、梅よろしで」
彼女は梅のジュース、俺はコーヒーを買い、まだ少し時間があるから彼女を車に乗せて、強引にキスだけ迫った。
2~3分くらいだが、キスだけで彼女はたまらない顔をする。
それだけで欲情出来る。
「ずるいわ、これで、もうお仕事に出掛けるんだから。そうだ!夜に家に来れない?仕事終わりにでいいから、ご飯くらいなら作って待ってる」
場所を聞くと、やや遠回りだが、何時でも良いと言ってくれている。
「いいの?じゃ、帰りに寄らせてもらうよ?」
夜の約束を取り付けて、別れた。
仕事も順調に定時で終わり、同僚の酒の誘いも早々と断り、彼女の家に向かった。
思いついたようにスーパーマーケットの近くで思い出して、電話をする。
「もしもし、俺だけど、今、大丈夫?」
彼女は、本当に電話がきた事に少し驚いたようだが
「あ!あ、うん、大丈夫。どうしたの?」
「うん、これから君の家に向かおうと思って。〇〇ってスーパーマーケットの前なんだけど、何かいるものある?ついでだから買って行こうかと思って」
「えっ!本当?いいの?来てくれのね?じゃ、お言葉に甘えて」
そう言って、呑むのなら、お酒とそれのおつまみなんかをと頼まれた。
別段、彼女の家に泊まる事になっても不自由はない。
少し多めの酒とつまみを買って、彼女に指定されたアパートに向かう。
表札には「都築」とてもある。
都築さんって言うんだ!?
都築さんは、カレーを作って待って居てくれた。
「カレーって、残ったら冷凍して保存出来るでしょ?もし、朝の約束のまま、会えなくなったとしても、冷凍にしまえるから、カレーにしたの」
主婦をやった経験からの事なんだろう、軽く尊敬した。
カレーはとても美味しかった。
具だくさんで、味も良かった。
2人で酒を空け、何となく彼女の隣に座り、手を握った。
彼女も段々、私に身体を寄せ、繋いだ手をもう片方の手でそっと包み込んだ。
そのまま、彼女を抱き寄せ、唇を重ねた。
「んむっんん」
そのまま抱きしめ、彼女のシャツの上からブラのホックを外し、後ろのスカートのファスナーを降ろす。
抱きしめたまま、彼女と立ち上がり、唇も離さないまま、スカートを落とし、パンストと一緒にパンツをズリ降ろした。
その行為だけでも、彼女は眉を8の字にして、私を、睨むような苦悶のような切ない表情を見せる。
いや、魅せる。
彼女を抱きしめていた腕を解き、重ねていた唇も解き、真正面から、スリムでクビレの彼女のシャツのボタンを1つ、また1つと外していく。
彼女は恥ずかしさのあまりに口に右手を添えて、顔を背けるが、なすがままだった。
シャツのボタンが全て外れ、小ぶりな乳房を覆う、黒いブラだけが残った。
「は、恥ずかしいぃ」
泣きそうにも思える切ない表情で、訴えるように私に彼女は呟く。
ブラだって、先にホックを外してあるから、宙ぶらりんで、既に乳首が見えそうになっているからだろう。
無言でブラをとり、やや無造作にいきなり彼女のチクビを吸いながら、細いウエストを力と彼女の細い両腕をも一緒にやや力を入れて抱きしめる。
ビクビクビクビク!
それまで俯き加減だった彼女は細く尖ったアゴを天井に向けて悶える。
「あグッ!うっ!ぐ!っ!」
そのまま、ソファに彼女を押し倒して、唇を重ねながら、クリトリスに手をやろうと手を伸ばすと、もう太ももの内側から濡れていて、それをなぞるだけでも彼女のビクビクは止まらなかった。
私の口も忙しかった。
彼女の口に、胸に、首に、と、あらゆる所の愛撫を堪能しているのだ。
右手を彼女の愛液で零れでてびちょ濡れの太ももから、徐々に彼女の性器へと近ずいた。
彼女のクリトリスは既に薄皮から少しはみ出していて、ぷっくり膨らんでいた。
それをぬるぬるになった指の腹でなぞってやると
「いや!っ!敏感になってるからっ!あぐっ!!うくっ!」
と仰け反る始末。
左手で彼女をしっかり捕まえ、クリトリスを軽くトントンすると数分で彼女は絶頂した。
それを多分、10分程。
もう片方の手で彼女の乳房や乳首を遊んだり、口で彼女の口や胸を味わいながら続けた。
彼女も多分、イッたように見えた。
すると彼女は
「も、もうダメ!わたし!私の番だから」と
私を押し倒し、慌てた風にズボンのファスナーを降ろし、肉棒を取り出して
「ずっとなの!コレ。朝から、朝から欲しかった」
そう言ってむしゃぶりついてきた。
柔らかくネバついていてゆっくりとストロークする彼女の口に忽ち堪らなくなる。
(うまい)
私も慌てて彼女を引き起こし、無我夢中で、それもレイプみたいに、いきなり奥に肉棒を埋めた。
いや、無理やり突っ込んだ。
「ひぁあっ!」
忽ち、仰け反る彼女。
その前から、堪らなくなっていた2人だ。
そのまま、難なく2人で絶頂を迎えた。
私は彼女のお腹の上に射精し、そのまま彼女に覆いかぶさり、もしかしたら挿入より長い時間、キスをした。
私が上になり、下になり、しながらずっとキスをしていた。
やっと、2人で落ち着いて天井を眺めながら、同じ空気を吸っている充実感を感じながら
「そういえば、俺、中澤って言うんだ。言ってなかったね」
すると隣で仰向けの彼女は
「都築美咲っていいます」
ちょっと間があって、2人で笑った。
「〇〇が、すき」とか
「あぁー、あれは苦手だ」とか
何となくな話しを暫くして、彼女が
「精子、乾いて来ちゃったよ?笑 お風呂行こっ?」
朝方、もう一度、彼女を抱いた。
挿入をたっぷり楽しむ余裕があった。
シャワーの後、彼女が
「今日、日曜日よ?何か予定は?」
特に何も無く
「いや、予定ないよ?」
じゃ、って事でデートする事になった。
私も1度家に戻り、デート用コーデして、彼女の家に戻った。
彼女は、いかにもなヒモでしか無いようなパンツを選ぼうとしていたのを制して、「いや、俺は普通のフルバックのパンツが好きなんだ」と押し付け、フルバックのセットにしてもらった。
海を見に。
車を走らせながら、普通のデートで良かった。
助手席の彼女を見ると、昨日の今日だからなのか?
元々、安心するとこうなのか?
元々、気が緩んだ時はこういう顔なのか?
既にトロけている!!
わざと
「都築さん、顔、蕩けているよ?何か考えてる?」
意地悪を言ってみる。
すると
「う、うんん。なんでもない。」
助手席の彼女の右の太ももをガシッと握ってみる。結構、力を入れて。
彼女は声を押し殺したが
「やっぱり。都築さん?ドMでしょ?違う?」
この時の私をやや斜めから、見上げるように見上げた彼女の顔は、語らずとも物語っている。
さてと。
そうと解れば、どう、虐めようか?
泣くまで虐めよう。
酷いこと、沢山しよう。
期待で胸を膨らませ、彼女を乗せて海に向かった。