子供をつれてよくいく公園で品の良さそうなおじいさんがいました。
その日は私たち親子以外に遊びに来ている親子はなくて
子供を砂場で遊ばせていると、そのおじいさんがニコニコしながら
子供を見ていました。
私もなんだか暖かい気持ちになって、
きっとこのおじいさんいい人なんだろうなと思いました。
そしたら、子供がいきなりスタスタと
椅子に座っているおじいさんの所によっていき
砂のついた手でそのおじいさんに掴まってしまって
私が慌てて「済みません。ごめんなさい」と
子供を離しながら謝ると
「いいから、いいから」とまたニコニコしてくれました。
それがキッカケでもないのですが
それから、そのおじいさんが
子供の砂遊びにお付き合いしてくれました。
なんだか、心から小さい子供が好きそうな感じで…。
そろそろうちに帰る時間になり
「遊んでいただきありがとうございました。」
とお礼を言うと
「私の方こそ,本当に楽しかった」と言われ
そのあと「ひとつ頼みがあるのですが…」と。
「何ですか? 言って下さい」と私。
そしたら・・・
「できれば、今,貴女が履いているショーツをくれませんか?」
「・・・ ?」
その意味がわかって、私は慌てて後ろも振り返らずに
子供の手を引いて,その公園を去りました。