その子と知り合ったのはちょうど3ヶ月くらい前だった。
僕の仕事は、誰もが知る大手コンビニの配送トラック運転手。深夜にコンビニに行った時に大きなトラックから荷物を降ろしている光景を見たことがあるんじゃないかと思う。
それはいつも通り、深夜の時間帯にいつも通りのコースを走って見慣れたコンビニであるA店に配送に行った時だった。
よくある事ではあるんだけど、その店に新しいバイトの子が入っていたんだ。
しかも外国人。国籍はベトナム人だった。
この子の名前をこの際本名でいいや。ホアちゃんとしておこう。年齢は25歳。このホアちゃんは身長の高さ、胸の大きさ、いやオーラそのものは本物のモデルであるローラに及ばないとはいえ、、、顔の形が誰に似てるかっていえば「うーん、、ローラかなぁ・・」といいたくなるくらい、ローラっぽい顔つきをしている子だった。
また、スタイルもモデルではないが、普通にエロい身体もしていた。
ベトナム人って言えばそれまでの僕の中では、やはり発展途上国というのか日本人より遅れているイメージを持っていたが、そのローラは自分で「整形しているよ私」というくらい、最先端の美容に対する意識を持っている子だった。
整形している箇所は目と言っていた。だけど整形前がどういう顔をしているのかは知らないが、いまさら整形していようとしていまいと、相手の日本人ではありえないパターンの可愛らしさに僕は(この子、整形しているっていうけど、、かなり可愛いな・・・・)と思っていた。
といってもこっちはただの配送ドライバー、相手はただのコンビニ店員。何か特別、接近できるきっかけなんて何もなかった。
だがホアちゃんと知り合ってからも数日後の話、いつもどおり配送して商品をはこんでいる時のふとした会話の中で、相手が原付を欲しがっている事を聞いてしまったのだった。
そして思わずでた言葉がこれだった。
「原付ほしいの? 50cc? うちいらないのあるけど、、いる?」
であった。
嘘じゃなかった。確かにうちには、125ccを購入したことが理由で乗っていない普通のディオがおいてあったんだ。状態も普通。何か問題のある箇所を探す方が難しいくらい、キレイに使い込まれただけのバイクであった。
すると相手は僕の原付あげようか発言に食らいついてきたんだ。
「え、、?タダでいいの?本気ですか?」と。
もともと、誰か乗りたい人がいたら格安で、いやタダでもいいので譲ろうという気持ちでもいたので、その相手が知り合って間もないホアちゃんだったというのは予想外ではあったけど、僕は家の玄関先を占拠する邪魔者でしか無かったディオをホアちゃんに譲る流れになったんだ。
それからお互いが都合のいい日きめて、ホアちゃんが僕の自宅に原付を取りに来る事となった。そのやりとりのために携帯番号も交換し、先に実物の写真なども送信したりして思いもよらないところから僕とホアちゃんは仲良くなっていった。
この時は相手に下心なんてもっていなかった。そもそもただ顔が可愛いからというだけで下心を持つような年齢でもない。それにいつも目にする相手の姿はジーパン、Tシャツにコンビニエプロン、なにか特別エロ要素が見受けられる訳でもなかった。
この時までは・・・。
だが、この後に、、このバイクをゆずろうとしているホアという女が、日本人なんて比べ物にならないくらいエロく、そして強欲であり、平然と「金がないから」という理由でその代わりに性サービスを使って取引をしかけてくる人物とはおもってもいなかった。
結果として様々な性サービスを享受できたのはラッキーな事ではあったが、それと同時に相手に振り回される事も多かったのも事実であった。
ようは、、ややこしい人間と知り合ってしまったんだ。