★エロ要素ほぼありません★
★嘘かもしれないし本当かもしれない話です★
2000年の夏、私は23歳でした。
当時歌舞伎町で夜の仕事してました。
彼氏はいたけどほぼ会えないし、そろそろ別れようかなと思ってた頃。
「るかがたぶん好きになる男がいるんだけど一度会ってみない?」
と、中国人の知り合いに声をかけられました。
きちんとした服装で来て、と言われて、パーティーで着るワンピースを選んで、呼ばれた中華料理店へ。
表口からではなく、裏口から入るように言われていました。
裏口をノックして名前を伝えると、店主らしい男性に個室へ案内されました。
そこには、グレーのマオスーツを着た男性と私の知り合いの男性、そしてスーツを着た男性がいました。
店主が部屋の扉を閉じると、スーツの男性が立ち上がって私に挨拶しました。
「徐武威(ジョ・ウーウェイ)です。よろしく」
片言。中国人でした。
彼を見たとき、時間が止まったような感覚に陥りました。
あいさつをされて握手をも止められて応じたとき、お互いに数秒見つめ合っていたように思います。
私は彼の眼差しから目を逸らすことができなかったけれど、彼は私の目を見て、何か確認しているようでした。
その日は4人で食事をして、帰りはリムジンが呼ばれていて家まで送られました。
それから何度か、知り合いも通訳を兼ねて同席して、食事をするようになりました。
ある日、私が喫茶店に携帯電話を忘れてしまい、取りに戻ったことがありました。
彼がそこにいたんです。
私を見つけると、彼は嬉しそうに私に片言の日本語で話しかけてきました。
喫茶店で少し一緒にコーヒーを飲んで、別れ際に彼から
「ふたりで会える?」
と聞かれ、私はその場で
「私は明日でもいいですよ」
と答えて、翌日ふたりで会うことになりました。
かなり長いのでコメントに続けます