私が大学に入学、夏休み前にサークルが合コンを企画した時の話しをしよう。
私は、高校生時代、憧れている同級生の子はいたが、声をかけることもできず、
遠くから眺めているだけだった。
その女性に交際している男性がいることを知ると、憧れが醒め、
別の同級生の子に憧るということを繰り返し、非常にストイックというか、
気の小さいロマンチストというか、普通な言葉で言うとヘタレだった。
当然、女性と手をつなぐという身体的接触は全くなく、童貞生活を全うしていたが、
大学に入学したら、受験勉強の反動か彼女が切実に欲しくなった。
そんな折、夏休み前にサークルが合コンを企画し、私は万全を期して、今ならちょっと、
笑えるけど、前日に床屋に行き、ユニクロで服を新調し臨んだ。
お相手は幼稚園教諭を目指している短大生とのことで、居酒屋で合コンが始まった。
双方自己紹介が始まると、何と、その中には短大OGの女子もいたのだ。
自分たちは一年生から三年生なので、相手もそれにつりあう年齢のOGも誘ったのか、
在学生だけでは人数を揃えることができないため、誘ったのか経緯は不明だが、
社会人参加ということで、男性陣は驚きつつも盛り上がった。
私が在学している、地元国公立大と同じ市内の短大ということで、無茶もできないらしく、
女性陣に男性陣の氏名、プロフィールとメルアド一覧を、もし興味があったら、
メール下さいと言って配った。
私は、そのOGの女子、美代子さんを見た瞬間、惹かれた、恋に落ちた。
顔立ちは、今思えば清水麻椰アナをスリムにして親しみやすくした感じで、
笑うと目が細くなり、仏像のような、優しい笑顔になる。
幼稚園の先生ということなのか、髪はベリーショート、体型はスリムで手足が長い感じ、
身長は160cm半ばほど。
自己紹介の時、幼稚園の先生らしく、日頃園児に話しかけているせいか、
口調が優しく丁寧、兄弟に弟しかいない私からすれば、お姉さんがいれば、
こんな感じなのかなと、思ったりした。
席はくじ引きで決まったけど、合コンが始まってから30分以上経過しても、
私と美代子さんの距離は遠く、どうにかしてお近づきになりたい私は、
当時のヘタレな自分では考えられない行動力を発揮した。
近くにいた先輩に、
「先輩、先輩は誰がお好みですか?」
先輩は、
「右から○○番目のあの子がいいと思っているけど、もう少ししたら割り込んでみるよ」
と言った。
先輩の好みの子は、何と美代子さんと並んで座り、男性二人と話している。
「先輩、私は美代子さんをいいなと思って、一緒に割り込ませてもらえますか?」
「OK、もう少ししたら行くよ。」
と言ってくれた。
私は、テーブルにあるジョッキのビールを一気に飲み干し、アルコールドーピングで、
緊張感を緩和し、先輩と私は連れ立って、美代子さん達の隣に入って行った。
ちなみに、未成年ですが普通に飲んでました。
咎める人もいなければ、地元では、大学生は飲んで当たり前という雰囲気があったのです。
美代子さん達の隣に割り込み、稚拙な自己紹介をしたところ、美代子さんは、
「私も、あなたと同じ歳の弟がいるんですよ。東京の大学に進学したけれど、
真面目に勉強していれば良いのですが。」
と言って微笑んだ。
その後、様々な話しをしたが、その内容を紹介すると、市内に住んでいて、両親と同居、
兄弟は弟一人で東京都内の大学に進学している。
職場の幼稚園も市内で、今日は仲の良い後輩から誘われたとのこと、お酒も好きなので、
気楽に出席したそうだ。
私も自己紹介した。
弟が一人で、県内に実家があり、今はアパート暮らし、今まで女性と交際したことがなく、
こんなに女性と会話したこともなく、緊張しているけど、とても楽しいと、
本当の気持ちを話した。
美代子さんは、
「弟も、あなたと同じく女性と交際したことがないと思う。出会いは縁だし、
偶然もあるからね。」
と言って、微笑んだ。
その後、私達の輪の中に、他の人達も参加し、他愛のない話しが続き、
タイムリミットとなった。
二次会に行くグループと、帰るグループがいたけど、美代子さんの動向を観察すると、
どうやら帰るようだ。
美代子さんは、お酒のせいか、頬がうっすらピンク色になっており、色っぽいというか、
とても綺麗だ。
私は急ぎ美代子さんの傍らに行き、
「今日は美代子さんに会えてうれしかったです。よろしければメールください。」
と言い、頭を下げた。
美代子さんは、
「○○さん、今日はありがとう、とても楽しかったです。後でメールしますね。」
と、微笑みながら言ってくれた。
アパートに帰ると、脳裏に焼き付けた美代子さんの、アルカイック・スマイルと、
美代子さんのプロポーション、それに美代子さんのスラリとした手で、
手コキされる様を想像し、
「美代子さん、美代子さん」
とつぶやきながらオナニーした。