初めて会ったのは高一の時、某ゲーセン。オレが遊び疲れて座ってる時に声掛けてきたよね。会ったその日にはもう番号とメアド交換して、毎日メールでいっぱい喋ったよね。高二の五月に部活やめたって事初めて伝えたのも君だったね。それからは毎日初めて会った場所に行くと君がいて。オレが君を好きになるまでにそんなに時間はかからなかった。その時だよ。君がYと付き合うって事を知ったのは。Yからこの事聞いた時はショックだった。でも君は変な言い掛かり付けられて三週間くらいでYと別れて。その時の君はかなり落ち込んでて。だけどオレは嬉しかった。もしかしたら君と付き合えるかもしれないって期待してたから。この気持ちを君に打ち明けることができなかった臆病者のオレは、その時までずっと友達面してたと思う。そして、高二の夏。オレはこの気持ちを押さえられなくて君にメールで告ったよね。でも君はオレの事を友達としか見ていなくて。フラれたんだと思うと何も手に付かなくて。だけど君は今までどおり接してくれたね。その思いやりが嬉しくもあったしまた辛くもあったりした。どこで運命の歯車は狂い始めたんだろう。あれは忘れもしない、高三の四月。オレもYと同じように、君に言い掛かりを付けて、君を突き放してしまった。それから当たり前のように君はオレの前に現れることはなくなって。でも気付いた。オレは愚かだと思ってたYと同じ事をしてると。だけど突き放してしまった今だからこそ、君の存在の大きさを知った。まだ君の事が好きです。仁美…。