高校の部活帰り、一人で電車に乗っていた時のことです。その日は朝に雨が降っていたので、傘を持って電車に乗っていました。車両の端にあるドアから乗車しました。普通の車両であれば優先席などがある位置ですが、その車両のその位置には席がなく、立ちスペースを広めにとっているような車両でした。そして、その日私が乗ったのは各駅止まりの普通列車です。混雑していた車内なので、車両の中側までは入れず乗車ドアのすぐ近くに立っていました。電車のつり革は他の乗客が掴まっており掴まれる場所もなかったので、私は持っていた傘を自分の身体の前に杖のようについて、両手で傘を掴んでいました。そんなに激しい揺れのある電車でもないので、そのまま私は傘を杖のようについたまま、少し俯いて目を閉じて目的地に着くのを待っていました。何も考えず立ったまま目を閉じていると、唐突に"ガシッ"とした感覚にハッと目が見開きました。ただ、目を見開きましたが、突然のその状況に理解が追いつきませんでした。目を開いて、入ってきた光景は、私の手首をガッチリと掴む男性の手でした。状況の意味が全く分かりませんでした。目に入ってくるのは私の掴まれた手首と男性の手。もう少し目線を下げるとスーツのズボンと私の方を向いてる男性の革靴。目の前に立っているこのスーツ姿の男性が私の手首を掴んでいる事だけが理解出来ました。力強く握られてる訳ではありませんでしたが、振り解く仕草をする事も出来ず、硬直してしまいました。乗っていた電車は各駅停車。手首を掴まれた直後、電車は減速し停車駅に到着しました。ただ、まだ私の下車する駅ではありません。それでも本来であればその手を振り解いて、下車するべきだと思います。しかし、私の身体は驚きのあまり、動く事が出来ませんでした。また、今いる乗車ドアとは反対側の乗車ドアが開いたので、手を振り解どき、人を掻き分けて降りる気力もありませんでした。車内アナウンスが流れた後にドアは閉まり、電車はまた動き始めました。身体の硬直した私はその間、目を見開いたまま自分の掴まれている手首を見つめるしか出来ませんでした。目線の先には男性の足元が目に入ります。その足がゆっくりジリジリとさらに私の方に近づいてくるのが分かりました。恐らくですが、電車の停車直前に手首を掴んできたのは、停車後ドアが開いた時に私が逃げるか否かを試したのだと思います。そして私はドアが開いてもその場から逃げる事も電車を降りる事もしなかったので、その男性からしたから私は"抵抗しない子"として認定されてしまったのかもしれません。各駅停車の電車なので、またすぐに次の停車駅に着きました。しかしながら、この後の停車駅もしばらくは今いる位置とは反対側の乗車ドアが開くことになっていたのです。ドアが開くとほんの一瞬、人の混雑が解消されたかと思うとすぐにそれより多くの人が乗車してきます。私の手を掴む男性は、人の混雑の流れに乗るようにして私を電車の角の位置まで連れて行きました。角まで連れてかれた私は、さらに手首をクイっと引っ張られ少し壁側を向くような体勢にされ、男性は自分自身で死角を作るように私の真後ろに立ちました。最初は電車の揺れに合わせるようにスカートの上から私のお尻をポンポンと手で軽く叩くように触れてきました。その後はピタリとお尻部分に手を当てて、指先に力を入れるようにクイクイっと揉むような仕草をしてきました。数分の間、スカートの上からの痴漢行為は続きました。終始、私は手首を掴まれたままの状態で硬直したまま、壁を見つめるしか出来ませんでした。もうすぐ次の停車駅に着くとういうところで、近くにいた別の男性が咳払いをしました。その男性は不自然に何度か咳
...省略されました。