高校生になってから電車通学になりました。
最初は痴漢が嫌で女性専用車両に乗っていたんですが…
『痴漢てどんな感じだろう?怖いとか気持ち悪いって聞くけど…』
そんなことを思うようになって…
『何事も経験よね。中学の先生もそう言ってたし…』
思い切って普通の車両に乗りました。
当然のことながら男性と密着…
それだけでドキドキしてしまいました。
誰かが私のお尻を…
痴漢です…
『やだ…気持ち悪い…怖い…』
嫌悪感を感じましたが、ドキドキは最高潮…
痴漢に対する嫌悪感と、あのドキドキ感をもう一度味わいたいって矛盾する二つの気持ち…
嫌悪感よりドキドキ感を味わいたいって気持ちが上回ることが時々あって、普通の車両に乗って痴漢を待つこともありました。
初めての痴漢から10年ほどたった今でも、普通の車両に乗って痴漢を待つこともあります。