今でも悔しくて夢に見る。
大学の頃、後輩の女の子が「断らない」癖を持っていて、これをしばらくは上手くカムフラージュしてた。
僕「飯行く?」
後輩「行きましょう!」
僕「暇だからどっかいこうや」
後輩「いいですね!」
僕「お前んち泊めてや」
後輩「ウチ散らかってますけどいいですか?」
こんな感じでよく連れ回してたから付き合っていると周囲から思われていたし、告白した事はないけど僕自身も後輩が好意を持ってくれているから言うことを聞くのだと勘違いしてた。
だからその内に「エッチさせて」と冗談半分で探りを入れるまで時間はかからなかった。
案の定
後輩「ウチ、あんま経験ないんですけど…」
と断らなかった。
これを機に頻繁に彼氏面して会いに行き、後輩の部屋で盛っていた。
事がおかしくなったのは4年生の時。
就活で後輩と会う時間が減り、しばしば連絡しない日が増えた。
後輩はバイトを頑張っていたらしいが、そのバイト先で30過ぎのオッサンに結婚前提の交際を求められる、後輩は少し悩んだものの即日OKしたらしい。
それを就活終盤で後輩から聞かされ、メンタルがやられた。
確かにちゃんと告白していなかったけど、あれだけ一緒にいてセックスの回数だって100は超えていた。
それが好意かと思っていたら、単に断るほど嫌ではなかっただけで彼氏でもないから他の人と付き合っても良いと判断したそうだ。
そのまま就活は進み気分は最悪のまま社会に放り出された。
後輩から卒業祝いとして記念に旅行計画があると聞かされたが、とても顔を見て耐えられる精神ではなかった。
失って気づくとはこの事で、僕は後輩が好きだった。当たり前の様に受け入れてくれてた幸せに甘えていた愚か者だった。
もし最初に告白していれば、人生は恐らくもっと違った物だったと思う。
その後輩はFacebookで知ったが、旦那の転勤で遠方にいてとても幸せそうだ。
今でも自分の愚かさに腹が立つ。