皆様、お読み頂きありがとうございます!そして励みになるコメント、ご感想ありがとうございます!※ユニコーンの「働く男」、You Tubeで聴いてみましたよ!当時僕は、「くるり」というバンドを聴いてました。続けます!お盆が終わった大阪。僕は滞在していた一泊2000円の西成のホテルをもう1週間滞在する為、受付へ。「〇〇さん、更新ありがとうー。」と、ホテル従業員さんからはすでに長期滞在者として名前も覚えてもらい、談笑をする仲になっていた。無料レンタル自転車は数台あったけど、いつも僕が使う自転車を取り置きしてくれている。傘さえ貸してくれて、滞在者が置いていったお土産などを分けてくれたりした。本当にお世話になったホテル。いつかまた訪ねて御礼を伝えたいと思います。しかしコロナ…外国人観光客ばかりだった3年前から察すると、大阪の観光事業者はいま大変でしょうね。なんとか持ちこたえてほしいです。それで、一泊2000円のホテルは1週間契約すると1泊分ほど割引してくれた。それを支払ったあと、手元には6万円以上残っていた。食費は一日500円~1000円程度に抑えられる。ゲーセンで500円使うと考えると1週間で最大1万円は使う。横浜にもどるのに、また青春18切符1回分と引っ越しバイト再開するためのお金はいくらいくら必要として……と計算していた。その時、頭の悪い自分が試算した結果、3万円は自由に使える!ってことでした。何に使おう…夏の大阪の街を無料レンタルの自転車でゆっくりと進みながら思考する。「服、買いー。」と、森富○アナ似の人妻さんの言葉を思い出す。しかしファッションに興味のない僕。心斎橋筋商店街を歩き色々な店を覗いたのを思い出します。この心斎橋筋商店街、凄い人!祭りか!ってくらいの人の波。その波が前に進まないくらい人が多い。僕は心斎橋筋商店街の先にあるラウン○ワンのゲーセンコーナーに常駐していたため、いつも商店街を歩いてていた。土日は本当に歩けないくらいの人の多さでした。この人波。嬉しいことも。夏休みに集まった女の子達を目に入れることができる!ショーパンやミニスカート姿をタダで見れるんだから、有難かった。で、買い物はH&Mという激安ブランドをみつけ、足元からすべて1万で収まるように服を選んでください、と店員さんにお願いし、購入。ちょっとはマシな見た目になっただろうか…と思いながらも、人妻からのミッションをクリアすることが出来た。服を買っても2万円があまっていた。何に使うか…もちろんエロですよね。僕はまず、アダルトビデオが見たかった。とにかく見たくなり、ネットカフェへ。身分証明書は国民健康保険書を提示していた。実家にいた際、父親が僕を扶養家族から外したいと話てきた。いいよ、と軽く言い、横浜の役所へ世帯を外れる手続きをしに行ったこと、国民健康保険を手にしたのを思い出す。あの瞬間から父親は僕を家族から引き離したのだろう。(もちろん保険料は滞納していたわけだか…。)ネットカフェでは、3時間パックで片っ端からアダルトビデオを鑑賞した。しかしムラムラが増すだけで、オナニーでイかない限り、生き地獄。。はて、どうするべきか。ここからやばい話をします。あくまで僕の妄想だと思ってください。僕は出会い系アプリを開き、投稿掲示板を見ていた。パパ活なんて言葉は同時まだなかったと思う。サポ、とかお助けとかそんな書き込みばかり。と、写真でいかにも綺麗な人にみえる女性の書きこみを発見。 『軽め、すぐ来れる人』みたいな内容だった。プロフィールを確認すると、20代、会社員とある。身長160~165、細め、Eカップと箇条書きが続く。本当かな?っともちろん疑いながら、ネットカフェでコーラを飲み、メッセージを送った。『条件って何ですか?』すぐに返信がある。『1、で口』口、あれですね。しかし1は高い…ホームレスには高かった。『0.5なら』と返信すると、『手なら』と返ってくる。
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皆様お読み頂きありがとうございます!続けます。夏の大阪西成、一泊2000円のホテル。その2畳ほどの和室で、畳の上にひいたままの布団に寝っ転がり、僕は、なぜ自分がこんなにもクズなのだろうと考えていた。僕は幼少の頃に虐待を経験したわけでもないし、学校でいじめにあったわけでもない。ただただ学校に行くのも嫌、定職につくのも嫌なだけだ。理由などない。ただただナマケモノなクズなだけである。そんな自分の、その気持ちを確かめるように、ホテルの天井を目に入れ、ボーッとしていた。夕方になれば、西成の街を歩く。ドヤ街と言われる街の激安スーパー、スーパー玉出で半額弁当とお惣菜を買い、ぶらぶらと周辺を散歩して、野良猫をみつけては撫でてた。そうだ、大阪ではじめて銭湯を体験した。熱い風呂に入るとグッスリ眠れた。クズな自分。それでも、僕はちゃんとこうして生きている。そう思うと自分を卑下せずにすんだ。それで、週末金曜日を迎えた。森富○アナ似のアラフォー人妻さんと、お酒を飲みにいく約束をした僕は、天王寺駅にいた。『天王寺でブラブラして飲もかー。』人妻さんのお誘いにワクワクしていたが、お酒を飲んだことない手前、はじめてのお酒に緊張感もあった。父親も母親もお酒を飲める人だった。お酒を飲んで帰って来ると、上機嫌でお小遣いをくれた父親。夕飯に白米の変わりにビールを飲んでいた母親。子供の頃の思い出が頭に浮かんでいた。天王寺駅直結のショッピングモール入口前で待つ僕。天王寺駅は大阪市と堺市、奈良市をつなぐハブ駅だから、人が多かった。時刻は17時を超えている。この駅を歩く皆がどこかに飲みに行くのだろう。駅でこうして誰かを待つ自分が、社会の仲間入りを果たした気がしていた。「待ったー?ごめーん。」二の腕を触られ、その言葉を耳に入れると隣に人妻さんがたっていた。耳たぶにつけたアクセサリーが大きく、はじめて難波駅で会ったときと同じく、くるぶしまでの白いパンツに、緑色のシャツを着ていた。「大丈夫です。」と言った僕の手を握る人妻さん。「あー!かっこよくなったやん。シュッとしてみえるわ。」H&Mで買った服。人妻さんは褒めてくれた。シュッと、という言葉は大阪で何度か聞いた。意味は、さわやかとか小綺麗とかそんな意味だと思う。(間違っていたらごめんなさい)40代の人妻と、20代の男が手をつないで歩く。周囲は意外と目を向けないものだ。僕らは、人妻さんが行きたいという大きなショッピングモール内を歩き、色々な店をまわった。「ほしいもん全部買えたわ、ありがとう」人妻さんがそう言う。笑顔、すごく可愛らしかった。それで、地下街の飲み屋さんに向かう。魚介類が美味しく人気の居酒屋さん。カウンターに通され、横並びに座ると、生中を注文。はじめてのお酒、はじめてのビールだった。「大丈夫?無理したらあかんで」そう人妻さんの気遣いがありながらも乾杯。夏の街を歩いた身体に冷たいビールが流れこむ。あれ?おいしい。初ビールの感想だった。「美味しい!」という僕に、人妻さんも喜んでいた。「そうやろ?な?美味しいやろー」 そんな会話をしていた。ビールにお刺身やアジフライ、ポテトサラダなどを食べた。 2杯目のビール。「なにしてるん?」人妻さんが聞いてきた。大学生ではないとバレた手前、僕は理由を探していたが、西成のホテル、2畳の畳の上で探した言葉はでてこなかった。「んー、何もしてないです。いま。」とだけ答えた僕。「なんっでもできるで、いま!」「なんっでも!」と力説する人妻さん。「20代ってな、なんっでもできるから、チャレンジしたほうがいい。」「30代、40代、どんどんやれることがなくなってくるから。」ビールを飲みながらそう言っていた人妻さんが、僕に火をつけるためか必死にオーバーに身体を動かして力説していたのを覚えている。
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