俺の大学時代の一番の思い出。
今から7年前の話、俺は兵庫県にあるT大学に進学した。
T大学は俺の実家からはもう、電車では通えない距離にあったので、大学に入学すると同時にひとり暮らしも合わせてしたのだが、その時に偶然に、俺の部屋の隣の301号に住んでいるのは、俺と同じ大学に同期で入学した滝野美咲が住んでいた。
滝野は可愛いというよりは、かっこいいキレイ系の女。スタイルもよくて顔立ちもよく、普通の目をもっている男なら、まず普通に「いいんじゃない?」って思うくらいルックスはいい方だと思う。
この滝野と俺の接点なんていうのは、大学の1年の間は何もなかった。同じ学科という事で近い距離にはいたけれど、それ以上の関係になることはなかったのだった。
しかし、俺にとっては隣人であるがゆえに特別なある楽しみがあった。それは滝野には彼氏がいて、週に1回くらいの頻度で滝野の部屋に泊まりに来るのである。
その時、最初は俺も驚いたのだが、この学生アパートの壁は意外と薄く、自分の部屋から完全に音源を消し去り、全神経を集中して隣の部屋の壁に耳を当てれば、隣の部屋の音声の50%くらいが聴こえてくるのだった。
普段の声の声量で50%だから大したものだと言いたいのだが、これがもしあえぎ声だった場合、その50%は一気に70% 80% 場合によっては90%と跳ね上がる。
俺は毎週末になると、隣の部屋の動向に神経を集中させ、若くてエロに対して疲れを知らなかったというのもあるが、何時間も滝野の部屋に耳を当てていた。すると、彼氏さえいれば100%の確率で、夜な夜な、あえぎ声が聴こえてくるのだった。
滝野と彼氏のHというのは、けっこう会話のあるHで、いろんな事をやっているんだなぁ っていう印象が強かった。
最初は笑いながら、キャッキャいいながら絡み合うのだが、中盤から後半にかけては、パンパンパンパン!!!! という音と、滝野の、「アアン!!アアン!!!!!」という声しか聞こえてこないのだ。
もちろん、壁の向こうの男女も若いので、1回では収まらず、(終わったかな?)と思ったら、またすぐにあえぎ声が聞こえてくる事も何度もあった。
また、夜のあえぎ声の別の楽しみでは、滝野は毎週、週末になったら溜まっていた洗濯物を1回で洗濯する生活習慣なんだろう。
いつも、俺がベランダにでて隣のベランダから顔をのぞかせると、滝野的には隠しているつもりなのかもしれないが、風で下着類を干しているタコ足を隠す衣服類がめくれ上がったときとか、滝野のおよそ1週間着用してた下着が近い距離で見えた。
俺は学校では滝野と話すことはなかった。 しかし、プライベートでは、誰よりも滝野の事をしっている1年間だった。
しかし、たったこれくらいの事ならこうしてわざわざ記事にしないと思う。 大学2年目になって、俺と滝野はあるきっかけが原因で、状況にながされてヤってしまう。。という展開になったのだった。