元彼と会った。
煌めくような時間は戻らないけど、馴染んでた肌は記憶を呼び戻す。
私、この人と出会って好きになって色々悩んで、嬉しかったり悲しかったり疲れちゃったりしたな。
別れた時は、世界の終わりかと思うぐらい悲しかったのに、なのに何でまたキスしてるんだろ?
酔ってるからいっか…
全てお酒のせいにしてホテルに入った。
変な空気が流れる…
お互い緊張してる?
ぎこちない会話とぎこちない目線。
顔もみれなくて、なぜか視線は彼の股間に。
あー 私、飢えてんのかなぁ
自分にうんざりした。
「やめとく?」
うんざりついでに言ってみた。
『もう終電ないし泊まる』
「そう。わかった」
神経質そうな目の奥を覗いてみた。
「お風呂入る?」
『入るよ』
「一緒に入る?」
目が泳いで答えを迷っている。
「入ろう?何にもしないけど」
そう言って笑うと複雑な顔をした。