程よく以前の話、確かその日は雨が降っていて、仕事が休みだった俺は、暇だったので地元でもある埼玉県の浦和の本屋に足を運んだ。
すると本屋の入口には、特設コーナーなのか、若い女性1人、中年の女性1人、そして若い白人の女の子がそのコーナーに立ち、しきりにアンケートハガキを本屋に入る客に配っている光景があったのだった。
俺は普段は、そういうハガキなどに自分の個人情報などを書くタイプではないし、そういうものに自分の連絡先を書いてしまったら、後から営業電話がかかってくるので、できる限り敬遠していたのだが、その日に限っては、なにかの力が働いたのか、俺は自分の氏名、住所、連絡先、メールアドレスを書き、その「抽選で10名様に、○○が当たる!」というハガキを書いて彼女らに手渡したのだった。
すると、案の定、2,3日後に、「ワタシハ、○○○、○○○、ジャパンの、シャリーとモウシマス」と営業の電話がかかってきた。きっと、あの本屋で立っていた、身長160くらい、細め、ブロンドのあの子だろうと思った。
後で聞いた話、彼女はアメリカ出身という事だったのだが、容姿は日本でこそ、細い体躯に金髪で、青目という抜群のルックスだが、本国アメリカでは、どこでもいそうな真面目そうな標準的な女の子だと思う。
ところで、そのシャリーは、一体、なんの電話をしてきたのかというと、そもそも俺が本屋で書いたハガキは、英会話教室のハガキだったらしく、(そのへんは俺も本屋で少しみたが) 俺に英会話教室に通ってみないか。という勧誘電話だったのである。
相手の語学力が日常会話以下のレベルで、(まだ日本にきて2ヶ月といっていた) なんとなく面白く感じた俺は、(その点、俺は英会は日常会話程度なら話せる) そのシャリーとやらと、同じく埼玉県の浦和周辺で待ち合わせし、そのシャリーが進める、○○で有名な、TLJ社の英会話教室。っていう、なんとも怪しい学校の話を聞いてみようと思ったのだった。
そして駅の近くで待ち合わせし、シャリーと会って、簡単な自己紹介を済ませ、近くの喫茶店に入り、彼女は俺が英語が話せるという事は知らないので、カタコトの日本語で必死に、TLJ社の英会話教室のメリットを俺に勧めてくるのである。
おそらく、(俺の推測はあたっていたが)彼女は日本に来て、日本社会というのをなにもしらないまま、簡単にアルバイトに応募し、簡単に採用されて、その会社に営業ノルマを課せられ、現在、生活の為に必死になっているんだろう。と思った。
これも後で聞いた話したが、なぜ、そんな会社に応募したのかというと、シャリーは日本に留学にきて、そろそろバイトでもしようかと駅においている無料のアルバイト冊子をみたところ、「1週間で7万 アメリカで有名企業の子会社が提携する、英会話スクールの営業」という文字をみて応募したらしい。
しかし、それは俺らでいう、「完全歩合制www」で、ようは、彼女は騙されてその会社に入り、いわゆる、「タダ働き」をさせられている状態だったのだ。 彼女は「完全歩合制」の意味が分からず、1週間で7万。という文字に目を惹かれてしまったようである。
さらに、その英会話スクールの教材費などは、一番低いクラスで30万。上は80万だった。
こんなバカバカしい会社はさすがに2016年の今でこそないだろうが、少し前のその当時なら、当たり前のようにそういう会社があったのかもしれない。
俺はその日、「前向きに考えてみるわ」と体よく、シャリーをかわしその日は別れたのだが、その後からの彼女の必死のパッチの営業攻撃で、結局、俺の言葉巧みに、処女だったシャリーが、はるばる日本にきて、ブラック企業の営業ノルマの為に、俺に股を開く。っていうハメになっていくのだが・・。
とりあえずいったん、投稿します。