正直言って、私は太ってます
顔は、たまに可愛いと言われるけど、どうかな‥
前から社内に憧れの人がいました
高根の花みたいな人で、挨拶出来ただけでラッキーみたいな感じでした
忘年会には、お洒落をして行きました
何となく、ただ何となく
何かあるとは思ってもいなかった
一次会は普通に終わって
二次会は、カラオケがある店でしたので
何曲か歌わされました
トイレに行くと、憧れの人とすれ違い話しかけられました
「歌、上手いんだね」
「え?全然ですよ」
両手を振って否定すると
「俺、音痴だから羨ましい」
「そうなんですか?」
そう言うと笑って席に戻って行きました
トイレを済ませた私は、すっかり舞い上がり
飲み放題のカクテルを片っ端から飲みました
案の定、泥酔してしまい
一人で歩けないぐらいフラフラでした
3次会は無理って断って
私、憧れの人、もう一人の三人でタクシーに乗りました
もう一人の男性職員が、憧れの人に
「俺、先に降りるけど大丈夫?」
とか聞いてて、憧れの人が「なんとか」って言ったの聞いて、やっちゃったな~って後悔しました
お金を置いて一人先に降りた後、ちょっとしたら猛烈に吐き気がしてコンビニで止めて貰い、コンビニのトイレで戻しました
たぶん、トイレから出たら、いなくなってるかな~と外を見ると待っててくれました
水を買って、軽くうがいをして
飲み物を買ってタクシーに戻りました
「すみません‥これ、良かったら」
憧れの人は、お茶を受け取り
「家どこ?」と、聞いてきました
答えると、
「ちょっと距離あるね。うちの方が近いから、うち行こう」
「あ、はい」
私、勘違いしてたんです
先に降りたいって意味だと思ってた
憧れの人のマンションに着くと、憧れの人‥
面倒だから彼って書きます
彼が料金を払って、タクシーから降りました
「降りれる?」
「え?」
咄嗟にプチパニックになった私はアワアワして
運転手さんに「どうしますか?」と催促されたので
慌てて「降ります!」と答えました
足がフラフラするから、ゆっくり歩いて彼の部屋に入りました
今思えば、あれは彼の気まぐれだったのかな?
続きます