今、52歳でもう浮いた話は無いと思っていた。
34歳からはずっと単身赴任をしていたが、50歳のときに会社の業績不振から殆どの社員が社宅手配や単身赴任手当等のかからない地元の支社へ戻る事のなった。
40代の半ば頃に、デスクワーク(主にPC)続きから手の痺れが強く出て、転勤先の整形外科に通院しリハビリを続けていた。
転勤では、全く知らない土地で通院をする必要があったので、転勤先に支社や本社の地元のパートさんに近所でおすすめのお医者さんを聞いて通っていた。
地元に戻るときは、整形やリハビリの名医はあらかたわかるので、webで下調べして勤務先から近い病院に紹介状を書いてもらって通院を始めた。
そこは先代の先生から続く入院も可能な病院だが、新しい先生もかなりのやり手のようで待合所はいつもいっぱいで予約も可能だが中々平日は勤務の都合で一週間に一回リハビリに行けるかどうかわからない状況だった。
そんな状況なので、手の痺れの原因の頚椎症もあまり良くならず先生からMRIの検査を受けるよう勧められ、検査をしたところ手術をする必要があるかもしれないので、その前に脊髄に造影剤を入れてCTを撮る検査を受けるようになった。
設備は整った病院なので、そこで検査も可能だが、造影剤を入れての検査は造影剤を入れた後はしばらくは安静にする必要があるとの事で入院が必要だった。
検査入院なので、家族も特に付き添いは必要無くCT前日に入院して検査後はベッドで安静にして検査翌日に退院といったスケジュールだった。
入院日、受付で手続きをして病棟に行ったところ、病棟の看護師をが来て「私が担当します◯◯です」と挨拶をしたところ、
彼女(看護師さん)が思わず「あっ!」と言った。
その看護師さんは、私が32か33歳の時に地元の支社勤務だった時、短期間だったがファイリング作業等のアルバイトに来ていた高校生の△△知恵ちゃんだった。知恵ちゃんと呼ぶのは当時の苗字の◯◯と言うのが、社員にもいたので、彼女の事は皆んな下の名前で呼んでいたこともあり、私は苗字が変わっていてネームタグは姓だけの為一瞬戸惑ったが、明るい笑顔は変わらず直ぐにわかった。
少しの間、昔話やその後をお互いに話したが、入院中の説明の為に来ているので彼女も仕事優先で一通りの説明後、ステーションに戻った。
病棟の看護師は病棟専任なので、異動がない限り通院では会う事もないとのことで、私は少し運命的なものを感じた。
入院初日、その後は先生からの説明もあり、彼女も一緒に来たが、全く普通の対応で
私としては、少々残念な気持ちだった。
ところが、その日の夕食も終わってテレビを見ていた時、
その日の勤務を終えた彼女が病室に来た。
今日は、日勤なのでもう勤務は終わったとのこと。
服も上はニットのセーターで、アルバイト当時のまだちょっとあどけないスタイルから変わり、ニットのセーターからの胸の丸い膨らみに思わず目がいってしまうくらいだった。
いろいろと話をしているうちに、あっという間に時間が過ぎ、私が「帰らなくていいの?」と聞いたところ
彼女は「今、ひとり住まいなんで大丈夫です」とのこと。
苗字が変わってるので、結婚してると思ったので、
私は「ご主人は?」と言うと
彼女は「バツイチなんですよ」明るくこたえました。
私は、夕食も終わり、検査前日はやることもないので
彼女との話に花を咲かせて消灯直前まで話をしていました。
とは言っても、部屋は4人部屋で1つは空いていたが、他には入院患者さんもいたので
話す事は、普通のことばかりだった。
翌日の検査後、ベットにて安静で、造影剤を入れてから12時間はベット安静で頭を上にして動かせない状態の為、小便をしたくなると
ナースコールで看護師さんが来て尿瓶で処理してもらうため、内心はちょっと嫌だったが、来る看護師は担当どうこうでなく、コールで対応できる看護師さんが来るようで、彼女はそれまで一度も来ませんでした。
その日の夕食後の就寝前巡回は、知恵ちゃんが来て、血圧や体温などの状態の確認をして
明日の朝にはベッドから降りてもいいとのことで
「おしっこは?」と普通に聞かれたので、さっきしたからの大丈夫と答えてしまってちょっと後悔したところ、
彼女の口から、「えぇ~、◎◎さんの見たかった」と言われ、内心は、
今バツイチで溜まってるのかも、やれるかなとか考えてしまいましたが、平静を装っていると
彼女の方から、「私のアドと携帯番号です」と言われメモを渡された。
アルバイトしていた当時は、まだ幼くその時のイメージが強いのでちゅっとびっくりしたが、
期待をしながら受け取りました。
一応、妻や家族は来ない予定ですが万一来て見つかると厄介なので、パジャマの胸ポケットにそのまま入れ、
その後、話をすると、
その日は、21時まで勤務で翌日は深夜勤務ため、このまま会えないと嫌なので連絡先を教えくれたとのこと。
そして、それから退院後私の人生は大きく変わります。
続きと言うか本題はは、また改めて