枕元のコンドームとローションを、あたしは手にとった。
横を見るとベッドサイドの鏡に、
髪をちょっと乱した黒い下着の女が映っている。
これが今のあたし、
セクシーという上品な言葉じゃない、
淫らな姿。
これから隣の男のモノをはめて、悦楽に酔い痴れるのだ。
その鏡の中の自分と、横になった彼にほんの少し笑顔を見せる。
そんなあたしに、彼がキスをしてくる。
優しくも猛々しいキス。
初めて会い一晩限りかもしれない彼が、少しだけ好きになりそうな気がしてくる。
コンドームを付け、
ローションをこれから触れあう所に広げてから、
あたしは彼の上に跨がる形になった。
彼のモノに手を添えて導き、あたしの穴にあてがう。
そして、ゆっくり躰を沈めていく。
先端がユルリと入り、
次にカリの広がりがあたしの穴を押し広げる。
痛さが表情に表れてしまう。
目を閉じ、深く息を吐きながら、もう一段躰を沈めると
ぐいと押し込まれるように彼のモノが、あたしの中に入り込んできた。
「…やっと一体になった」
そんな気持ちを一瞬だけ実感した。
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