(続き2)
時報で正午になったことに気付いた私は、デスクの上に目を落します。結局あれから今まで、ほとんど仕事が手に付きませんでした。
下半身のパンストとショーツの感触はどんどんに鮮明になるし、上司や同僚達の視線も気になって仕方ありません。
気のせいだと自分に言い聞かせて仕事を始めても、しばらくすると女装姿で会社のみんなに輪姦される妄想に浸って、仕事の手を止めてしまっている自分に気付きます。
(ダメだ、何とかしないと・・・)
私は昼食の誘いを、ちょっと体調が悪いからと断わると急いでトイレへと向かいました。そして個室に入るなり、慌ただしくベルトを外します。
(うわぁ・・・)
仕事中にどれだけの先走りを垂れ流していたのか、勃起したオチンポの先が当たるショーツの部分には、恥かしいほどの染みが出来ていました。
ショーツごとパンストを膝までずり下げると、ショーツに抑え付けられていたオチンポが露わになります。
いまだに先走りを垂らしながらそそり立つオチンポに手を添えると、いつもより熱く脈動して敏感になっている気がしました。
「ふぅっ・・・あっ、あぁ・・・」
実際、少し擦っただけですぐに射精感がこみ上がってきます。私は乱雑にトイレットペーパーを掴み取ると、声が漏れてしまうほど思いきり射精しました。
「うっ、くぅっ・・・はぁ、はぁ・・・」
抜いたおかげでなんとか勃起は治まりましたが、何故か興奮の波が引いてくれません。
それどころか個室内に香る精液の匂いのせいで、まるでフラッシュバックのように、同僚達に犯されるOL姿の自分が脳裏に浮かびました。
今思うとこの時にはもう、頭の中がかなりやられていたんだと思います。私は慌ただしくスマホを取り出すと、とにかく急いでラインを送りました。
>御主人様、今夜会えませんか?
一刻も早く返事が来ることを期待して、私はスマホの画面をじっと見つめたまま待ちます。すると、それほど待たずに返事がきました。
>>いいよ
>ありがとうございます
そして、待ち合わせの時間や場所などのやり取りを済ませると、気付けばもう午後の始業時間が迫っていました。
急な私からの誘いに対して、理由などを聞いてこない御主人様を若干不思議に思いながらも、私は身なりを整えてデスクへと戻ります。
午後になっても、なかなか仕事に集中出来ません。
少しでも落ち着こうと昼休憩にトイレで抜いたのに、むしろ午前中よりもパンストやショーツの感触が気になって仕方ありません。
(もしかしたら昼食の時に、俺が下着女装してることが話題になってたかも・・・)
(昼休憩中に、会社のトイレでオナニーしたこともばれてるかも・・・)
そんなことばかり思っていると、いつの間にかまた同僚や上司に犯される妄想に耽ってしまい、仕事の手が止まってしまいます。
ふと時計を確認すると、1時半。まだ午後の就業が始まってから30分しか経っていません。
(終業まで、まだあと三時間半もある・・・)
そう思うと私は席を立って、上司のデスクへと向かいました。
「・・・すみません、体調が優れないので早退させてもらえないでしょうか」
言ってしまってから、なんてことを言ったんだろうと後悔の念が押し寄せます。いっそ早退の許可なんてしないでくれとさえ思いました。
しかし普段それなりに真面目に仕事をしているおかげか、それともやはり普段と比べて様子がおかしく見えたのか、すんなりと早退の許可がおります。
本気で体調を心配してくれる上司や同僚達の優しさを嬉しく感じながら、より一層自分の最低さを痛感しました。
そして、そんな申し訳ない気持ちになりながらも結局、私は会社を出ると女装道具を隠しているトランクルームへと車を走らせました。
自宅へ帰ると、すぐにスーツを脱ぎ捨てます。
ショーツとパンストだけを身に着けた姿になると、ショーツと同じピンク色のブラをつけました。そして、トランクルームから持ってきた荷物を取り出します。
膝上丈の黒のタイトスカートと小さなリボンタイが付いた白のブラウス、それと白地に黒いタータンチェックのベスト。
AV女優が着るような極端なミニスカ・ボディコン風のOL服ではなく、本当に事務員が着るような地味目のOL服です。
ウィッグは胸元まで軽いウェーブの掛かったダークブラウンのロングウィッグ。メイクは地味な事務服には似合わない、御主人様好みのちょっと濃いめのメイクをしていきます。
最後に、まるで売春婦がするような濃いめの口紅を引き終わると、姿見の前に立ちます。そこには、つい数時間前までメンズスーツに身を包んでいた男の姿は欠片もありません。
鏡に映っていたのは、会社に嘘をついて早退してまで、倒錯した行為にふける女装OLの姿でした。
「私、何やってるんだろう・・・」
自虐気味に呟きながら鏡の中のOLを見ると、タイトスカートの股間のあたりが少しだけ、しかし不自然に盛り上がっているのが分かります。
その盛り上がりに指を這わせて、なぞるようにスカートの上から撫でまわします。
「んんっ・・・ぁんっ、はあぁ・・・あっ、あぁ・・・」
焦らすような指使いに思わず吐息を漏らしながらチラリと時計に目をやると、まだ3時を回ったところでした。
御主人様との約束は午後8時。まだ5時間ほども時間があります。私は姿見の前から移動すると、普段より時間をかけて丁寧にアナル洗浄をしました。
洗浄が終わるともう一度身なりを確認してから部屋を出て、近所の人に見られないように気を付けて車へと向かいます。
車を走らせるてしばらくすると、会社のある通りに出ます。そのまま会社の前を通る時に、横目で会社の方を見ました。きっと今も、会社のみんなは普段通りに働いているはずです。
そんな中、仮病で会社を早退してまでOL姿に女装している自分の変態さを自覚すると、罪悪感と背徳感で胸が高鳴りました。そのまましばらくの間、会社の周辺を走っていると終業の時刻になります。
私は会社から少し離れたところに車を停めて、スマホを使うふりをしながら会社の出入口を見ていると、少しして見知った顔が何人か出てきました。
(今この姿で出て行ったら、自分だってバレるかな・・・もしバレたら、軽蔑されて、罵倒されて・・・ぐちゃぐちゃに犯されるかな・・・)
同僚達を見てそんなことを思いながら、会社のみんなにまわされる自分の姿を妄想します。
呼吸は次第に荒くなり、タイトスカートがどんどんずり上がっていくことにも気づかず、運転席で腰をもぞもぞと動かして内ももを擦り合わせました。
もし通行人の人が見たら、おしっこでも我慢しているように見えたかもしれません。そんなふうに、OL女装姿で同僚達を盗み見ながら妄想に浸っていると、やがて同僚達の姿は雑踏の中に消えていきました。
(・・・あぁ・・・降りてすれ違うくらいしてみてもよかったかも)
なんて思いながら、私はすっかり捲り上がっていたスカートを直すと、再び車を走らせました。
数十分ほど車を走らせると、以前に御主人様と来たことがあるアダルトショップに車を停めました。
(こんな店に入る女装子は、きっと客に変態だと見られるんだろうな)
いやらしい期待をしながら店内に入りましたが、残念ながらまだ夕方のせいなのか店内にはほぼ人気がありません。
それでも、女装姿でアダルトショップにいるという羞恥心と店内に響く女優の嬌声が、私のアナルを疼かせます。そんな疼きを楽しみながらひととおり店内をまわると、私はアダルトグッズのコーナーへと向かいました。
並べられた商品をじっくりと見ながら、今夜、その商品で御主人様に虐めていただく自分の姿を思い浮かべます。
(昔は女に使うことばかり考えてたのに、私ってすっかり雌として躾けられちゃったんだなー(笑))
そう実感しながら私が最終的に手に取ったのは、挿入部が15㎝ほどのバイブとミニサイズのローションでした。バイブはピンク色でクリトリスを責める部分の無い、ちょっとおしゃれな感じのやつです。
ちなみに、残念ながら(?)私が商品を選んでいる間、グッズのコーナーに他のお客さんが来ることはありませんでした。
レジに向かおうとした私は、今更ながら女装姿でこんな商品を買うことが恥かしくなります。私は顔を真っ赤にしながら、なるべく店員と顔を合わせないように俯いたまま会計を済ませると、足早に店を出ました。
急いで車に戻り胸の高鳴りが治まるのを待って時間を確認すると、思っていた以上に長い時間グッズ選びに夢中になっていたようで、もう7時を回っていました。
(続きます)
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