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2022/01/27 22:13:37 (cK0xBzYr)
私が、東京を引き払って、この東北の片田舎に住むようなって、早いもので、既に16年も経ってしまった。
ここは、北東北に位置しながら、年間の降雪量が、奇跡的に少ない地帯で、真冬でも、ほとんど除雪作業をする必要はない。
ただ、その分、風の冷たさと気温の低さは、やはり、東北地方である。
東京のように、エアコンの暖房だけでは、全く部屋が温まらない。
かなりの高出力の、灯油ストーブが、各家庭の必需品なのだ。
この、真冬の厳しさを除けば、ここは、すこぶる快適で、生活していく分には、この上なく住みやすい。
たった一つの点を除いて。
これは、私の極めて個人的な見解なのだが、女装子、ニューハーフ人口(潜在的な予備軍も含めて)は、圧倒的に西高東低である。
ここ東北地方では、私の知る限り、非常に少ない。
そんな中、この地で、たった一人だけ、今思うと、ほとんど奇跡の出会いのような、女装子さんがいた。
今回は、その子について、書こうと思う。
尚、この子は、私の、プロフ欄のアルバムに画像が掲載されているので、後ほど参照していただきたい。
前半は、ほとんど、刺激的なシーンがなく、退屈な内容に思えるかもしれないが、これから、女装しようと思っている人には、参考になるシーンが、いくつも登場して来るので、是非とも、飽きずに読んでいただきたい。

今から5年ほど前のことになる。
当時、私は、フリー素材のプログラムを改良した、個人のブログサイトを開設していた。
自前のブログサイトなので、管理者に立ち入られることもなく、自身でこれまで撮影したヌード画像や緊縛画像、女装子さんのポートレート画像などを掲載していた。
さしたる宣伝もしていなかったので、それほど多くの閲覧者がいた訳ではないが、それでも、ちょくちょく、感想や女装に関する相談などのレスが来るようになっていた。
そんな中で、珍しく、地元の子から、女装してみたい、という相談があった。
年齢は、28歳で、まったく経験はないのだが、小学生の頃から、女装にあこがれ続けていたという。
何度かのメールのやり取りを経て、私は、この28歳の青年と会ってみることにした。
地方都市では、移動手段は自家用車がほとんどで、私たちは、外食レストランの駐車場で待ち合わせた。
黒の軽自動車でやって来た彼は、かなり緊張した面持ちで、私の車の横に駐車して、スマホの画面に見入っているようだった。
私は、LINEで、一緒にレストランに入るよう指示し、連れ立ってレストランの入り口に向かった。
席について、改めて、彼の顔を、しげしげと眺めた。
身長は、170cmそこそこであろうか。
太目という訳ではないが、だからと言って、決して、ヤセ型というほどでもなかった。
髪の毛は、女性でいうところの、ちょっと長めのボブといった感じのロン毛だったが、随分と、手入れが行き届いているような、ツヤ感のある髪の毛だった。
顔は、やや面長で、顔自体は、女性っぽい印象を受けた。
彼の話しでは、地元の小中高を卒業後、2年ほど、東京のビジネス系の専門学校に通い、その後、帰郷して、父親の経営する中古車販売会社に勤務しているという。
5歳上の兄が、父親の跡を継ぐべく、本社で専務の役職に就いてしるが、彼は、販売店の方で、実際に、来店顧客の対応をしているということだった。
市内に、比較的大きな展示販売所を3カ所ほど有する、地元では、まあまあの規模を誇る中古車店である。
帰郷してからは、市内のアパートに一人暮らししており、夜な夜な、通販で買った女性用の洋服を着て、一人で楽しんでいるということだった。
ただ、「男性経験」は、東京で暮らしていた時に、同級生の男子と、「お付合い」していたということで、入れるのも、入れられるのも経験済みということだった。
それまで、うつ向くように、ほとんど下を向いたまま話していたのだが、この話しをする時だけは、しっかりと、私の目を見て、訴えかけるように話して来た。
私は、彼の心理状態が手に取るようにわかったので、機先を制するように、
「君ね、悪いけど、私は、男の姿の君には、全く興味がないんだ。そのままの姿の君と、どうにかなることはないから、そのことだけは理解しておいてくれ。」
ぴしゃりと撥ねつけるような私の物言いに、彼は、可哀想なくらい、しょんぼりと、下を向いてしまった。
私は、女装子さんのことが、この上なく好きだが、それは、あくまでも「女性」に見えていることが前提で、「男性」に対しては、全く性的対象とはならないし、もちろん、恋愛感情を抱いたこともない。
「ただし!君が、しっかりと女性の格好をして、もちろん、メイクもして、女性に見えるくらいになったら、話しは別だよ。」
下を向いていた彼が、その言葉で、息を吹き返したように、顔を上げて、私を真正面から見つめながら、
「お願いします!僕、本当は、メイクもしたいんです。でも、メイク道具持ってないし、どれを買っていいかもわからないし、でも、ずっとメイクしたいって思っていたんです。」
私に、はっきりとした口調で、訴えかけて来た。
私は、さっさとレジを済ませると、彼を、私の車に乗せ、まずは、百均ストアに向かった。
女性用の洋服や、ランジェリーは、私のクローゼットの奥を探せば出て来るが、メイク道具は、東京を引き払う際に、何人かの子に分け与えてしまっていた。
百均にメイク関係のコーナーがあることは知っていたが、買ったこともなければ、注意深く見たこともなかった。
ただ、初心者の子のメイクだったら、百均でも、充分に揃うだろうと、勝手な予測を立てて、行ってみることにしたのだ。
行ってみて驚いたのだが、品質はともかくとして、その数と種類の多さに、私は、思わず目を見張った。
アイライナーや各種ブラシ類、付けまつ毛、パレット、更には、マニュキュアなどなど、片っ端から、カゴに入れていった。
百均で、しこたま、メイク道具を買った後、私たちは、すぐ近くのドラッグストアに向かった。
ドラッグストアのコスメコーナーで、ファンデの下地クリーム、ファンデーション、口紅、グロスなど、百均では揃わなかったものを買い揃えた。
私は、先ほどの外食レストランの駐車場に戻り、彼は、自分の車に乗り換えて、私の先導で、私の家まで向かった。
10分ほどで、私のマンションの駐車場に着いた。
3階建ての、かなり小ぶりなマンションの、2階の一番奥が私の住まいである。
東京に居た頃とは、比べ物にならない狭い2LDKだが、田舎の一人暮らしには充分である。
玄関を入って、短い廊下の突き当りが、14畳ほどのLDKである。
中央にカウチ付きのソファーとセンターテーブル、左端には、4人掛けのダイニングセットが置いてある。
私は、彼を、ダイニングテーブルの方の椅子に座らせ、テーブルの上に、今買って来た、大量のメイク道具を広げた。
だが、まずは、女装子さんのメイク前の必須項目、念入りなヒゲ剃りを始めなくてはいけない。
私は、彼を、洗面室に連れて行き、シェービングフォームと、5枚歯のヒゲ剃りを渡して、丹念にヒゲを剃るように命じた。
この彼は、それほど、ヒゲの濃いタイプではないが、たとえうっすらとしたヒゲでも、女装メイクの大敵である。
途中、何度かチェックを入れ、剃り残しも、きれいに剃らせて、何とか、ヒゲはクリアした。
再び、ダイニングのテーブルに座らせ、化粧水、乳液、クリームを塗っていく。
ここから、ファンデーションの開始なのだが、まずは、下地クリームである。
本当は、このファンデ用下地クリームと、ファンデーションは、より高価なものを選びたいところだが、今回は、ドラッグストアのコスメコーナーで見つけた廉価なものである。
まあ、ここは、妥協するしかないだろう。
この場合、当然、ノンホルの子なので、肌そのものは、やはり、「男性の肌」なのである。
これを、消してしまわないことには、その後の、メイクは、全く活きて来ないのだ。
かといって、いかにもファンデーション塗りました!的な、ベタベタの厚化粧では、これまた、大マイナスになってしまう。
ファンデーションの塗りをマスターすることが、美しい女装子の第一歩だと言ってもいいだろう。
コツは、薄く薄く伸ばしながら、丁寧に、塗り残しと、塗りムラのないように塗っていくことだ。
プロのメイクであるユカなら、難なく手際良く進めて行くところだが、残念ながら、彼女は、ここにはいないので、全て、私一人でこなしていかなくてはならない。
結局、ファンデーションを終えるのに、1時間近くが経過していた。
まだ、目周りや口紅といった、メイクの核心には至っていないのだが、この丁寧なファンデだけでも、充分に、「女性顔」に近付くことが出来る。
さて、ここから、いよいよ、眉毛、アイシャドー、アイラインといった、メイクの最も重要な工程に入っていくのだが、長くなり過ぎたので、ここから先は、次回「後編」に譲る。

今回は、ほとんど、刺激的なシーンが出て来ないので、期待外れとお嘆きの方も多いと思う。
その分、次回では、この彼が変身した後、様々な痴態を披露してくれるので、どうか楽しみにしていただきたい。
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投稿者:(無名)
2022/01/28 21:31:00    (mbjWzQNf)
是非とも続きをお願いします。一歩一歩魅惑の世界に入っていくのを
一緒に感じ取りたいです。
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