2017/07/28 23:02:39
(WpuhR9q1)
まだ時間が早かったので、お店にはぼくたち三人しかいませんでした。
おじさんは常連なのですが、太った男性はまだ初心者らしくその日で二回目だったそうです。おじさんが男性に色々と話しを振ります。
「何回目?」
「二回目」
「前来たのはいつ?」
「先週です」
おじさんは話をしながら、隣に座ったぼくの太ももや股間を触ってきます。その部屋は男性や女装子が話をする部屋で、本来はエッチなことは禁止なのですが、他に誰もいないのをいいことに好き放題触ってきました。
「ちょっと」
「マコちゃん、声出さないでよ。バレたらまずいから」
そんなことを言いながら、太った男性に見せつけるように服の上から触ってきました。
「あん、もう」
男性は声を上げて悶えるぼくのことをジッと見てきます。そんなことをしながら、おじさんは話を続けます。
「前はどうしたの、相手してもらえたの? 女装子とのエッチは興味ある?」
「まだしたことないから、分からない。普通のエッチもあまり経験ないけど」
太った男性は眼鏡をかけたさえない中年のおじさんという風采で、中年童貞という雰囲気でもあります。そういう男性を見ると、女性にもてないならせめて女装子でいい思いをさせてあげようかなって思ってしまいます。
「きゃっ、あん」
おじさんの愛撫にわざと身もだえさせて、押し殺した声で、熱っぽい視線を男性に向けます。指を唇で咥えたり、ちょっと舌を出してチロチロさせたり、わざと挑発してみたりします。
「ほら、触ってあげたら、この子エッチだから」
「やん、そんなこと言わないで」
でも男性は手を出して来ないので、思い切ってぼくは男性の膝の上に座ってあげました。
やっぱり女装子と遊ぼうという男性は、基本的には女性に相手をされないから女装子に走るという人が多いと思うので、なるべく女性っぽく接してあげることにしています。
「上座っちゃダメ?」
「そんなことないよ」
そこでようやく男性はぼくの体に、恐る恐るというように胸を触ってきました。
「あん、もっと触っていいよ」
「どんな風にしたら」
「女の子を扱うみたいに、胸とか、脚とか、股間とか。全身感じるから好きに触って」
男性は風俗にも行ってないのか、こわごわという感じで触ります。そういう時はちょっと大げさに反応してあげて、男性に下手じゃないよ、感じてるよ、ってそう思わせてあげることにしています。
「あん、いやん、んんん~」
そこでぼくは男性と向き合うように、駅弁スタイルで座り直します。ぼくは舌を出して吐息を出したり、男性の耳元で感じてるのを我慢している様な声を聞かせたりして、いつでも準備できてるってアピールをします。
見ていたおじさんが「二人でエッチしてきたら?」って尋ねます。
「行く?」
ぼくは小首を傾げておじさんに尋ねました。
「でも、あそこ小さいよ」
「大丈夫。ぼくのお尻きついから小さい方が入るから」
するとおじさんも自分に正直になったのか、ようやく「うん」と言いました。
臆病になるのも分かるけど、どうせエッチな目的で来ているんだから、さっさと素直になればいいのにと思います。まあ、男性をその気にさせるのも、ちょっと悪女みたいな気分で楽しかったりするんですけど。
つづきます。