2019/09/24 01:26:42
(osC/0U92)
(続き1)
久しぶりに見るトランクルームの中には、いくつか見覚えのないものがありました。
それは私が女装から離れていた間もお義兄さんがここを使っていた証拠であり、つまりはお義兄さんが今も「女」になって私が忘れようとしている背徳的な快楽に耽っている明かしでした。
自然と、御主人様に愛される女装したお義兄さんの姿を思い浮かべてしまいます。大切な奥さんと子供を裏切りながら、雌として逞しい男性に抱かれる快楽の虜となってしまったお義兄さん。
「・・・いいなぁ」
不意に漏れた自分の呟きに、私は驚くとともに恥ずかしさで顔が熱くなります。
(女装を止めると決心したはずなのに、女装しているお義兄さんのことを羨ましいと思うなんて・・・)
ふしだらな自分に自己嫌悪を抱きながらも、言葉にしてしまったせいで私の女装への思いはさらに高まってしまっていました。
ハンガーに掛けてあるいかにも女の子っぽいスカートに、吸い寄せられるように私の目が留まると、ごくりと喉が鳴ります。
(室内女装だけなら・・・)
どのくらいその場で悩んでいたか分かりませんが、結局は自分にそう言い訳をすると、私はトランクルームに置いていたスーツケースにいくつかの女装道具を押し込んで足早に自宅へと帰りました。
帰宅するとすぐにお風呂に入って、ここ最近怠っていた無駄毛の処理をしていきます。脚や脇はもちろん、せっかく久しぶりに生え揃っていたアンダーヘアも綺麗に剃ってしまいました。
お風呂から上がってボディークリームなどのケアを終えると、私はスーツケースの中からライトグリーンの可愛らしいデザインのブラとショーツのセットを取り出します。
久しぶりのレディースショーツ独特の肌触りやブラの締め付け感に胸を高鳴らせていると、まだ女性用の下着を身に着けただけなのに、私のオチンポは痛いほど勃起してしまいました。
しばらく女装から離れていたおかげか、どことなく昔の男らしさを少し取り戻したようにも見えるオチンポが、小さなレディースショーツからアンバランスにはみ出しています。
そしてそんなオチンポの先からは、もう透明な淫液が溢れ始めていました。
少しでもオチンポの勃起を抑え込もうと黒を基調としたアーガイル柄タイツを穿きますが、オチンポはショーツごとタイツの布地を押し上げて不自然な膨らみを作ってしまいます。
私は、女の子には相応しくない卑猥な股間の膨らみを隠すように、紺系の膝上丈ハイウエストフレアスカートを穿くと、トップスは胸元に大きなリボンの付いた白の長袖シフォンブラウスを選びました。
メイクは久しぶりだったので、ゆっくりと丁寧にナチュラルめのメイクをしていきます。最近はスキンケアを怠っていたせいか、化粧ノリが悪い感じがして気持ちがちょっと沈みました。
少しでも気分を盛り上げようとお気に入りのリップを塗って、緩めのカールがかかったブラウンのセミロングウィッグをつけます。
そして最後に私はクローゼットの中の衣装ケースを開けると、元カノのシュシュを取り出しました。完全に消したと思っていた私の中の「女の子」を、再び目覚めさせるきっかけになったパステルピンクのシュシュ。
一瞬、元カノの顔が浮かぶと、今すぐに男の姿に戻るべきだと私に訴え掛けてきます。
でももうこの時の私には、この先に待っているだろう快楽への期待を振り払ってまで、男に戻ることを選択する意志の強さは残っていませんでした。
私は脳裏に残る彼女の姿を振り払うと、シュシュを手首に通して姿見の前に立ちます。
鏡に映る「女の子」になった自分との、数カ月ぶりの対峙。
鏡の中の私の服装は初めて御主人様に出会った時と同じような服装でしたが、手首に付けたシュシュのせいかどことなく元カノの雰囲気が漂っている気がします。
いかにも男受けを意識したようなガーリーな服装に身を包んで、雄を誘うようなぷっくりとした艶のある唇をした女の子。
でもそんな女の子が穿いているフェミニンなスカートの中では、スカートに不自然な膨らみが出来てしまうほどにオチンポが硬く勃起してしまっていました。
私はスカートの裾から手を差し入れると、タイツを膝までずりおろしてスカートを捲り上げます。勃起したオチンポがショーツに収まらずにはみ出て、その亀頭はもう愛液でいやらしくテカっていました。
「はぁ、はぁ・・・あぁっ・・・んっ、ぅんんっ」
スカートを捲り上げて勃起したオチンポを晒す自分の姿に、どうしようもなく興奮して息が荒くなります。私は捲り上げたスカートを片手で持つと、もう片方の手で勃起オチンポをショーツから掴み出しました。
「んっ、ぁあっ・・・ふぅっ・・・ん、んあぁっ!!」
オチンポを擦り上げて喘ぎ声を漏らしていると、いつの間にかスカートを持っていた手がスカートから離れて乳首を弄りはじめます。
「あっ、ぁああっ!!・・・はぁっ・・・いっ、いい・・・乳首ぃっ、もっとぉ、ぅんんっ!!」
最近は全く弄ってなかったのに未だに女の子のような乳首を摘まむように刺激すると、身体の芯からゾクゾクと甘酸っぱい痺れがせり上がってきました。
鏡の方へ目を向けると、鏡の中では口元をだらしなく半開きにした女の子が気持ち良さそうに喘いでいます。
(なんていやらしい女・・・)
しかしそう思った瞬間、その女の股間に生えているオチンポが目に入り、鏡に映っているのは女の子の格好をした男の自分が女々しい喘ぎ声を上げながら必死にオナっている姿だという現実を突き付けられます。
そんな、男としてのプライドが残っていれば絶望感すら感じそうな現実も、その時の私のとってはより興奮を増す材料にすぎませんでした。
女装して必死に自慰に耽る自分の姿に興奮して、さらに淫らな姿を鏡に向けるという異様な光景。
「んぁっ・・・ああっ、いい、いいのぉっ!!・・・気持ちいいのぉっ、ぁあんっ!!」
声に出すほど、オチンポも乳首も本当に気持ちいいのに、どうしてかなかなか逝ける感じがしません。
それはきっと、私の身体がオチンポでするオナニーよりもっと気持ちのいいオナニーがあることを知ってしまっているから・・・。
そして、なかなか逝けないもどかしさに我慢できなくなった私は、スーツケースからローションとディルドーを取り出しました。
模造品ではあっても自分のよりも立派なオチンポを目の前にすると、何かを思い出したようにアナルが疼きます。
「んんっ・・・はっ、はあっ・・・うぁ、あっ、き、きたあぁっ!!・・・ぁあんっ・・・これぇ、これなのぉっ!!」
久しぶりなので挿入するのに少し手間取りましたが、一度アナルの入口を超えてしまうと、最近挿入していなかったのが嘘のようにスムーズに奥までディルドーを咥え込みました。
私は久しぶりの感覚を味わうようにゆっくりとディルドーを動かしながら、一度は断ち切ろうとした雌としての甘美な快感に身体を震わせます。
「ぅあっ、ああっ!!・・・あっ、これぇ・・・好き、これが好きなのぉ・・・はぁっ、ぁああんっ!!・・・はぁ、もっとおぉ」
段々とアナルがほぐれてくると、オチンポなんてそっちのけでディルドーを激しく動かしながら乳首を弄り、だらしなく開いた口元からは喘ぎ声と涎を漏らし続けます。
「うぅっ・・・あっ、あぐぅっ!!・・・御主人様ぁ、あぁ・・・好きぃっ・・・はぁん、ごっ、御主人様ぁっ!!」
いつのまにか私は、御主人様に愛されることを妄想しながら自分を慰めていました。
自分は男のはずなのに、オチンポには触る気さえ起らず、それどころか同性である男に抱かれることを妄想しながらケツ穴と乳首で気持ち良くなる自分。
女の服を着たいというだけでも異常なのに、とても男の自慰とは思えない自慰に耽っている私。
心のどこかでそう思った瞬間、身体の奥から何かが弾けそうな感覚が込み上げてきます。
「ああっ、く、くるぅっ、・・・これ、これなのぉっ・・・ぁああ゛っ!!」
それは雌としての絶頂が近いことを知らせる、久しぶりの感覚。
私はこれからこの身体を駆け巡るだろう快感に心をときめかせながら、ディルドーでアナルの敏感なところを思いきり抉りました。
「いっ、ひぐぅっ!!・・・いっ、いいぃ、ぐうぅぅっっ・・・はっ、ああっ・・・いっ、いぐぅ・・・いぐうぅぅぅっっっ!!」
身体が小刻みに痙攣しながら時折大きく跳ねて、頭の中は何かが破裂したように真っ白になります。
もう二度と味わうことはないと思っていた、メスイキの悦び。しばらくその快感から遠ざかっていたせいか、その時のメスイキは普段よりずっと深い感じがしました。
徐々に身体の痙攣が治まっていくとともに、何とも言えない幸福感が私の心を満たしていきます。男としての自慰では得られない、女の子としての快楽。
しかし、そんなうっとりとした心地良さを感じながらも、どこか物足りなさを感じてしまっている自分がいました。そして、その「物足りなさ」の原因が何なのかも私には分かっていました。
(駄目・・・足りない・・・)
まるで女装してのアナルオナニーがスイッチだったかのように、今までの女の子としての体験が次々とフラッシュバックしてきます。
時計を見るともう深夜でしたが、まだ朝までには余裕がありました。
私はアナルを犯してすっかり汚れてしまったディルドーの後始末さえせずに、乱れた身なりを整えてメイクを直します。
レディースコートはトランクルームに置いたままだったので、代わりにクローゼットあったシンプルなメンズコートを羽織ると、私は深夜の街へと向かいました。