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2013/06/21 10:56:00 (QUkdlv.Y)
私には幼馴染みで2つしたの妹みたいな存在の知里ちゃんって娘がいます。

私は優美。

知里ちゃんは、いつも私の後ろをくっついてきました。
私はどちらかと言うと人と接するのが苦手で思ってる事は中々言い出せないタイプ。

知里ちゃんは、ものすごく美少女で、なんか、いつもキラキラ輝いてた。


私が市内の女子高に入学すると知里ちゃんも
「もーっ!!猛勉強して、入学したんだからねー!!」
そう言ってニコニコ喜んで後輩として入学してきたのです。


それまでは、なんだか姉妹みたいな二人でした。
知里ちゃんが変わりはじめたのは、高校一年の夏休み。
知里ちゃんは、ガーデニング部に入部していて、そこの部長と噂になり、学校のあちこちで噂が持ち上がり、知里ちゃんは段々、私の元から距離を広げていったんです。

知里ちゃんの相手が女性だからとか、女性同士だとか。
それを理由に私も知里ちゃんには、無理に距離を縮めようともしませんでした。
それに、知里ちゃんは、段々、髪を茶色に染めたり、キツいメイクしたり、制服もどんどん短くなって、私のしらない知里ちゃんになっていってしまいました。

その年の暮れ
冬休みに入る寸前のクリスマスイブの夜。

知里ちゃんからのメール
「優美ちゃん なんか、最近、話してないよね?知里、ちょっと寂しい。少し会いたいな」
そう言われてみれば、夏休みあたりから、知里ちゃんとはまともに会話してなかった。
わたしも「久々にケンタッキーいこうか?イブだもんね!!」
ケンタッキーに表れた知里ちゃんは髪こそ茶色でしたが、昔のままの知里ちゃんで、広がっていた距離がグンッて縮まった気がしました。

それでも時折みせる寂しそうな知里ちゃんの目を見逃しませんでした。
「ねぇ?知里ちゃん?本当は何か、お話があったんじゃない?言ってよ。ただ、お喋りっ顔じゃないよ」

「あはは…やっぱり優美ちゃん、お見通しだね…。私ね今の部長にコクられて…軽い気持ちでOKしたんだぁ…でもね…部長にキスされたり、手を繋いだりすると、違うって思っちゃう。どうしてだか分かる?」そう言って突き刺すような視線で私をみた知里ちゃんが何を言いたいのか、わかってしまいました。
「ち、知里ちゃん…。そんな目で見られたら、怖いよ…」
「ごめん…」
そう言ってテーブルの向かい側に座ってる知里ちゃんは、私の手をギュッて握ってきて、小さな声で
「優美ちゃん…優美ちゃん、優美ちゃん、優美ちゃん。すき…本当は、優美ちゃんがすきなの。優美ちゃんじゃなきゃ、嫌なの。優美ちゃん!!」
私も困って俯いて聞いていた知里ちゃんの声が段々かすれ泣きはじめてしまったのがわかった。
心のどこかでホッとした。それでも、女の子同士なんて可笑しいわよとも思った。
口に出せないまま、ケンタッキーを出て歩き出していて、手を繋いだままだった。
ふいに知里ちゃんが
「優美ちゃん…家にきて。今から。」
前は断る理由があっても知里ちゃんの家にいっていたし、知里ちゃんだって同じだった。
「優美ちゃん、今日ね…パパもママも帰ってこないんだぁ…」
知里ちゃんは口を開く度に泣き声になっていた。

おおよその見当はついていた。
少しばかり、覚悟をきめてなんだか高い敷居を跨いだ。
「我慢してたんだよお~」って知里ちゃんが思いっきり泣き出して、抱き締めて慰めていて…。
胸のあたりから、大粒の涙をポロポロ溢して哀願するような知里ちゃんの目は、愛おしく思えない筈がなかった。
知里ちゃんがそのまま、私に細くて白い腕を巻き付けると、知里ちゃんはヒックヒックしながら、ゆっくり目を瞑り、いつの間にか、唇をゆっくり重ね、少し開いた唇に知里ちゃんの舌がはいり込んできた。
私もゆっくり知里ちゃんの甘くて柔らかいマシュマロの様な知里ちゃんの舌に答えた。
思わず、降って湧いたような状況で私のファーストキスは幼馴染みに捧げる事になってしまった。

日が沈みかけた茜空もすっかり暗くなって、キスしていた時は、私を抱き締める知里ちゃんの腕には力もこもっていたし、息も荒くなっていたけど、今は、おちついたみたいだった。

私は、知里ちゃんがすきなの?
そう思ったら急に恥ずかしくなって笑いだすと知里ちゃんも可笑しくなったみたいで2人で笑った。


次の日。
知里ちゃんと部長が別れた。
その次の日から、毎日、知里ちゃんは私の側にきて、くっついてくる。

冬休みが始まる頃には、今度、私と知里ちゃんが噂になり、広まると、それこそが問題の火種となった。
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投稿者:勇樹 真春
2013/06/21 14:11:06    (QUkdlv.Y)
終業式、前日。
やっぱり、恐れていた事になったんです。

「ガーデニング部の人が、優美ちゃんに話があるってよ?」同じくらすの藤崎さんが、言伝てを預かってきた。
直々の御呼びだしなんて、入学以来、はじめてだったし、知里ちゃんとも部長の直ぐ後に噂になっちゃったし、ましてや私と知里ちゃんは幼馴染み。
みんな、噂を鵜呑みに信じた。

部室に着くとガーデニング部の部長と副部長が机の上に座っていて、いかにも私を待ち伏せていた。

「お邪魔します。羽鳥優美です。」

フンッ!!って感じで部長が「アンタさぁ!大人しい顔してさっ!!知里かえせよッ!!もう、ヤったのか?知里とヤったのか?答えろよ!!」そう言って部長は私の前髪を掴み平手でビンタしてきました。
私が
「そんな関係じゃ、ありません。ヤったとか、そんなんじゃないんです!!」

頭に血が昇ってしまっている部長は
「嘘ついてんじゃねーよ!!ちょっと、ハサミちょうだいっ!!」そう言って、副部長に手を伸ばすと、副部長も
「もう、その辺にしときなよ!マジでヤったらヤバイよ」
そう言いながらもハサミを部長に渡した。
部長は、裁縫鋏を私の目の前で二三度、チョキチョキ切る仕草をすると副部長が立ち上がり私を羽交い締めにして、部長は散々、私を叩いて、髪を切り落とし制服をズタズタに切り裂いて、やっと解放された。

知里ちゃんに見つかるまいとその足で早退してジャージに着替えて帰宅した。

その夜。知里ちゃんからメールが来たけれど。
見れないまま、日付がかわった。

終業式もサボッて町を彷徨いて。

考える事は、知里ちゃんでいっぱいになっていた。

次第に町に同じ制服がちらほら現れると、私は逃げるようにして帰宅して、布団を被って自分自身に閉じ籠る決意をした。
知里ちゃんから、メールがあって
「優美ちゃん…あいたいよぉ」

被った布団の中の真っ暗の中にポッカリ知里ちゃんの笑顔が浮かぶ。
ギュッて抱き締めた時の知里ちゃんの顔や抱き締めあって交わしたキスがありありと真っ暗な目の前に鮮明に現れて、自然と涙が溢れてきた。

「私も知里ちゃんの事が、すき!!…逢いたい!!」
でも…逢って、また情を交わせば、今度は知里ちゃんに被害が及ぶかもしれない。

そう思うと知里ちゃんからのメールをじっと眺めて、知里ちゃんを思い出しては堪えるしかできなかった。

そのまま、私は知里ちゃんを避けるようにバイトにうちこんで、お正月。

近所の同級生と初詣にいこうって事になったので、久々にバイト以外でお外に出たんです。
近所に大きなお寺があって、お正月とは言え、もう4日でしたので、参拝者もまばらでした。

その中に、振り袖姿の女性2人で手を繋いで。
思わず、目を背けると一緒にきていた同級生の一人が「あれ?アレってガーデニングの部長と知里じゃない?ねぇねぇ、優美!!いいの!!優美ってばっ!!」

なんだか熱いものが目頭に沸騰してきて、同級生を振り払って帰宅すると、再び、布団を被り、殻に閉じ籠りました。
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投稿者:優樹 真春
2013/06/27 11:51:36    (Awwu72Bl)
それ以来、私は家に閉じ籠った。

知里ちゃんもそれ以来メールもしてこなくなった。

私は両親に「いじめに逢ってるから」と丁度、父親の単身赴任も決まっていた事もあって、転校を願い出て知里ちゃんの事も忘れようと思った。

髪を切られたり制服をビリビリにされたのを親もみていたので、快承した。


新転地で本来の自分を取り戻しつつ、父とゆっくり暮らした。
そして、優しく大きな父親の背中を見て「きっと、私もこんな背中を好きになるんだろうなぁ」
なんとなく、そう思うと途端にしまいこんだ気持ちが沸々と沸騰しはじめる。


知里ちゃん…
知里ちゃん、元気にわらってるかなぁ…

瞼がジンジンあつくなって、しだいに涙になって溢れはじめると堰をきったように抑えこんだ感情が、一気に溢れ出した。

涙で滲む視界を袖で拭いてはメールを打つ
「知里ちゃん!大好き!会いたい!今すぐに会いたい!」
すぐに返信がきた
「嫌われたとおもってた。私も好き!あの時のまま!!大好き!まってる!!」

メールを見ながら、私は走り出していました。
バス停に立ち、僅か15分が待ち遠しかった。
知里ちゃんの笑顔。
知里ちゃんの泣き顔。
小さい時の知里ちゃん。
知里ちゃんの多くを知ってる。

あの部長なんかに負けない。負けてない。
そう思うと勇気が出た。

バスに乗り、電車に乗って懐かしい駅に降り立った。
向こうから、知里ちゃんが走り寄ってきた。
一目も憚らず、知里と抱き合いながら、大声で駅の真ん中で泣いた。

この日も知里ちゃんの両親は不在で…。
前より知里ちゃんのキスが馴れた感じだった。
知里ちゃんは「ごめん。嫌だった?」

私は、当然だと思った。
部長に相手させられていたのは知っていた。
同級生だった子が、たまにお節介メールをしてきていたから。

駅で抱き合って泣いた知里ちゃんを信じていた。
それは、お互いキスを交わし裸で抱き締めあえば、直ぐにわかった。
お互い、本当に愛してる相手なんだもの。
感情が昂って、ずっとそんな感じでキスしながら抱き締めあっては泣いての繰返し。
急に知里ちゃんがクルンって私の上にのって
「いいよね…嫌じゃないヨネ?」
私は、女の子は勿論、男の子とだってしたこともない。
キスは知里ちゃんしか知らない。

コクンと頷くと
知里ちゃんは細い声で
「好き」ずっと言ってくれた。
首や鎖骨を知里ちゃんがキスする度にゾクゾクする。知里ちゃんの手が胸をさわり、優しく揉まれ、乳首を指の腹で優しく擦られると仰向けの腰が自然と浮き、仰け反ってしまう。
私も知里ちゃんの柔らかい胸を知里ちゃんと同じようにする。
知里ちゃんは、大人のように声をだして私の上でぐにゃぐにゃ蠢いて喘いだ。

切なさと嬉しさが同居してる感じ。
やがて大事な所を擦られるとジンジンしはじめて汗がではじめて、何かにつかまっていないとどうにかなっちゃいそうで。
いつの間にか知里ちゃんの背中に爪まで立てて抱きついていました。

それが終わると全身がぶるぶるしてて、ちょっと触られただけで、それが脳まで伝染する。
そんな私を抱き締めて知里ちゃんは、ずっと
「大好き」そう呟いてくれていた。
わたしも「知里ちゃん。わたしも大好き」


結局、朝までに同じような事を何度も繰り返して、二人して目の下にくまをつくって学校をサボって隣町の海に行った。
何時間も知里ちゃんと手を繋いで、はしゃいで、幸せだった。


知里ちゃんが「ねえ?一緒に死んでくれる?」
知里ちゃんが一緒なら恐くないと思った。
「うん。」

私と知里ちゃんは崖の上の飛び出た展望台。
抱き締めあってキスしながら、はらっと涙を溢して下に広がる海原に飲み込まれていった。

2人の遺体は、永遠に見つからず。
知里の親が知里のベットに微かな睦事をみつけただけで。
2人の両親が顔を合わせた時。

はじめて愛として他人の認識を得る事になった。
「知里ちゃんも優美ちゃんも…お母さん達をゆるしてね…気づいてやれなくて…」
2人の遺影は、笑ってるような幸せそうだった。
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