1
2025/12/30 16:27:34
(5MgnqoHJ)
もう、去年だね。
新宿で「立ちんぼが増えてる」って話題になってた頃、
私もちょっとだけ気になってしまって。
どうせ誰にも声なんてかからないだろうけど、
一度くらいは…って。
黒のジャケットに、レザーのショートパンツ。
黒のパンストにハイヒール。
少しだけ強気にまとめてみた。
職安通りから路地に入ったあたり。
時間は夜9時くらいだったと思う。
大久保公園を一周したりしながら、2、3時間くらい立ってたかな。
視線は感じる。
でも、みんな若い純女の子ばかり見てる。
中年の女装なんて、やっぱり相手にされないよね。
「何やってるんだろ、私」
そう思って、苦笑いしながら帰りの駅のほうへ歩き出した。
西武新宿駅の脇あたりに差し掛かったところ、
声をかけられたのはその時。
「お姉さん」
呼ばれて、少しドキッとして振り向いた。
40歳くらいの、普通の男の人。
嫌な感じはしなかった。
「俺、女装の人、好きで…」
少し迷ったけど、断る理由もなくて。
そのまま一緒にホテルへ行った。
彼の裸を見た瞬間。
「えっ、すごい...」
カリ高で太くって
気が付いたら彼の足元に膝まづいていた。
お里が知れるってこういうことだよね。
一生懸命、綺麗な恰好でまとめてみてもこういうところで本性が出ちゃう。
袋から竿へゆっくりと舐めあげていって
時折上目づかいで精いっぱいの媚を売って。
ショートケーキのいちごみたいにごほうびの亀頭は最後に残すように
「チンポ好きなの?」
「うん、大好き」
「じぁ、後ろ向いて」
ゆっくり挿入されて、
そしてバックでピストン。
恥ずかしくて、でも気持ちよくって喘ぎまくっちゃって
そして、メスイキしちゃった。
同時に彼も私の中で。
終わったあと、彼は
「気持ちよかったよ」
そう言って、ホテル代を枕元に置いて部屋から出ていった。
扉が閉まっても私はしばらく動けなかった。
身体がほてって頭がぼんやりしていて。
天井を見上げて、ただ、静かな幸福感に包まれていた。
あの夜だけは、
女装でも、若い純女の人たちと少しだけ肩を並べられた気がした。