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2025/12/23 15:35:58
(cprKjSwa)
園田は良い奴だ。
僕に女装癖があると分かった後でも、普通に接してくれた。
園田と僕は同じ男子校に通う同級生だった。
僕には女装癖があり、自分の女装姿をSNSにアップしていた。
誰にもバレないと思っていた僕の裏アカが特定されたのは高二の時だった。
僕は、すぐにアカウントを停止させたが、それは、僕の女装動画の魚拓が取られた後だった。
僕は学校での居場所を失った。
しかし、園田はそんな僕を庇ってくれた。
柔道部に所属している園田はガタイが良く、彼に逆らえる生徒はいなかった。
僕が高校を卒業できたのは園田のお陰だ。
大学を卒業して就職をした僕は、普通の社会人としてのコミュニティと女装者の集まりのコミュニティに属していて、会社の同僚などの普通のコミュニティの人は僕が女装をすることを知らず、女装のコミュニティの人は僕の男の姿を知らない。
ただ、園田だけは僕の両面を知っていた。
僕と園田は高校を卒業した後も定期的に会っていて、その日も居酒屋で酒を酌み交わしていた。
「なあ、お前の会社の女を紹介してくれよ」
「別にいいけど、またすぐにフラれるだけだよw」
園田は良い奴だったが、女性にモテなかった。
園田は、俗に言う「素人童貞」で、風俗以外の女性経験がなかった。
僕は園田の為に、高校時代から何人も女性を紹介していたが、一度も恋愛に発展したことはなかった。
「何で、俺は女にモテないんだ…」
「何でって…」
園田には女性にモテない要素が有り過ぎて、僕は言葉を詰まらせた。
園田はイケメンではなく、ファッションセンスも皆無で、しかも、デリカシーがなかった。
僕が女性を紹介しても、園田は初対面の女性を10分で怒らせていた。
園田は女性を怒らせる天才かも知れない。
「モテない所が多すぎて、一言では言えないよw」
「そうか…」
僕が本当のことを言うと、園田は酷く落ち込んでいた。
僕は園田が可哀想になった。
「じゃあ、僕がデートの路上教習をしてあげるよw」
「路上教習?」
僕は園田の為に、一肌脱ぐことにした…。
「おまたせw」
「えっ!お前…なのか? 何て言うか…声も違うし…」
休日の駅前に現れた僕の姿を見た園田は驚いていた。
その日の僕は、モフモフのコートにミニの台形スカートを合わせ、甘くなり過ぎないようにエンジニアブーツを履き、全体をブラウン系で統一させていた。
僕が園田の前で女装姿を見せるのは初めての事だった。
「女の子モードの時は、声も変えてるのw」
「そうなのか…めっちゃ女らしいから驚いたよ…」
僕はボイストレーニングのお陰で、女性の声で喋れるようになっていた。
「本物の女じゃないから、緊張しなくていいよw」
「そうか…」
「じゃあ、まずは初デートの路上教習ねw」
本来なら、園田のボサボサの髪型を美容室で整え、着古したジャージをお洒落な洋服に買い替える必要があったが、時間がなかったので、僕は、その工程をスキップすることにした。
「ねえ、園田君w」
「えっ! 何か、お前から「君」付けで呼ばれるのは抵抗があるな…」
「仕方ないでしょw この格好で呼び捨ては変だしw」
「そうか…」
「園田君も私の事を女の子の名前で呼んでみてw」
「えっ…じゃあ、香澄ちゃん…」
高校時代の僕は「香澄」というハンドルネームで女装姿をSNSにアップしていて、裏アカがバレた時、同級生たちは僕を「香澄ちゃん」と呼んでバカにしていた。
僕にとって香澄という名前は黒歴史だったが、デリカシーのない園田に細かいダメ出しをしても、キリがないので僕は香澄という名前を受け入れた。
「ねえ、園田君w 女性と並んで歩く時は、車道側を歩いた方がいいよw」
「えっ、何で?」
「何でって、その方が守られてる感じがするしw」
「守るって、車から、おま…香澄ちゃんを守るってことか?」
「そうw」
「いくら俺でも、車から守ることは出来ないよw」
園田はデリカシーがないだけではなく、理屈っぽい性格でもあった。
確かに、鉄とアルミニウムの塊である自動車に勝てる生身の人間は存在しなかったが、問題はそこではなかった。
その後も僕は、口下手の園田の為に、会話に困らないデートプランを教えてあげたが、園田は映画館ではすぐに寝てしまい、水族館ではつまらなさそうにしていた。
僕は園田の悪い所を指摘してあげたが、彼は聞く耳を持っていなかった。
僕はデートの路上教習を諦め、普段、男同士で一緒に行っているスロットに行く事にした。
普段の休日に戻った園田は生き生きとしていた。
「ねえ、香澄ちゃん! これから、いつもの店に行こうかw」
「うん…でも、出来れば、違うお店がいいな…」
僕は男モードでしか行ったことのない常連の居酒屋に、女装姿で行く事に抵抗があった。
「あっ…それは気付かなかった…ごめん、香澄ちゃん…」
「いいのw その代わりに、お洒落なお店を教えてあげるねw」
園田は僕を「香澄」と呼ぶことに慣れたようで、男モードの時の僕には見せない優しい笑顔で接してくれて、紹介した女性と話す時のギスギスとした感じがなくなっていた。
僕は女の子モードで行ったことのあるお洒落なお店に園田を連れて行った。
「狭い個室って、何かエロいなw」
「そうねw でも、初デートで来ちゃダメよw」
「そうだなw 今日は色々と教えてくれてありがとう!」
園田は意外にも今日の路上教習に感謝していて、僕にお礼を言ってきた。
園田の路上教習の成績は不合格だったが、少しはモテる男に近づいたようだ。
「なあ…手をつないでもいいか?」
「えっ!」
お店を出た園田は、いきなり変な事を言い出した。
園田は酔っているようだが、目は真剣だった。
「園田君が良ければ、いいけど…」
「本当! じゃあ…」
「はい…あっ」
「何?」
「手を交差させる向きが違うよw」
僕は背が高いので、女性と手を繋ぐ時は、女性が肘を曲げられるように注意していた。
園田は僕よりも背が高く、僕は初めて女性の立場で手をつないだ。
僕は自分よりも男らしい園田と一緒にいることで、本物の女性になれた気がした。
「あのさあ…さっき、チラッと見えたんだけど…」
「何?」
「香澄ちゃんって、エロいパンティ穿いてるんだねw」
「え! 何言ってるのw 私だからいいけど、本物の女性にそんなこと言っちゃダメだからねw」
園田には、さっきのお店やスロットで椅子に座っていた僕のミニスカートの中が見えていたようだ。
僕のスカートの中を見た園田は、男として欲情しているようだった。
「あのさあ…俺、ラブホとか行ったことがなくて…」
素人童貞の園田は店舗型の風俗の経験しかなく、普通のカップルが当たり前にすることを、全く経験していなかった。
「そう…それは、本物の女性と行く時に困るよね…じゃあ、今から行ってみる?」
「えっ!いいの!」
「うんw 園田君には、まだ早いけど、受付のシステムとかを知っておいた方がいいからねw」
僕は園田と一緒にラブホに行く事になった。
「ホテルによって受付のシステムは違うけど、大体、あんな感じだからw えっ!何してるの!」
僕と一緒にホテルの部屋に入った園田は、いきなり、僕を抱き締めてきた。
柔道の90kg級の園田に抱き締められた僕は身動きが出来なくなっていた。
「えっ…ダメだよ…あっ…」
園田は僕の唇に自分の唇を重ねてきた。
意外にも園田の唇は柔らかく、もっと意外だったのは、僕自身がそのことを嫌だとは感じていないことだった。
「ごめん…香澄ちゃんが可愛いから、つい…」
「今日は、香澄モードだから、いいけど、男同士で会う時はやめてねw」
「わかったw」
「聞き分けがいいねw じゃあ、ご褒美に私が抜いてあげるねw」
園田にキスをされている間、僕の下腹部には園田の硬くなったペニスが密着していた。
男として射精できない辛さを知っている僕は、園田の性欲を処理してあげることにした。
僕は園田の前に跪き彼のジャージを下ろすと、濃い体毛で覆われた太ももと一緒に、勃起したペニスの形状がハッキリと浮き出たグレーのボクサーブリーフが現れた。
そのボクサーブリーフには、我慢汁のシミが幾つもあり、中には乾燥してるシミもあったので、園田は僕とのデート中に何度も勃起していたことが分かった。
僕が園田のシミだらけのボクサーブリーフを脱がせると、そこには僕のモノよりも一回り大きいペニスがあった。
園田のペニスは我慢汁でヌルヌルになっていて、仮性包茎のカリの部分に恥垢が溜まっていた。
「拭いてもいい?」
「あっ!ごめん…汚くて…」
「男は皆そんな感じだから、気にしなくていいよw」
「香澄ちゃんは、こういう事に慣れてるんだよね?」
「あははw 意外かもしれないけど、私、男とセックスしたことないんだw」
僕は女装をする変態だったが、男性経験はなく、性的嗜好はノーマルだった。
僕は園田の亀頭をメイクポーチから取り出したウェットティッシュで拭き、生まれて初めて、自分以外のペニスを握った。
他人のペニスは自分でする時と握り方が違ったが、力加減を自分でする時と同じように擦ると、園田のペニスは硬さを増し、拭き取った亀頭に新しい我慢汁が溢れてきた。
園田が僕に興奮している…僕は女の魅力を認められた気分になり、それと同時に、園田を愛おしく感じていた。
「初めのフェラだから、痛かったら言ってねw」
「えっ!うん…あっ…」
最初は手だけでするつもりでいた僕は、園田のペニスに口を付けていた。
園田のペニスは薄い塩味で、ペニスの食感は芯があるのに表面が柔らかい不思議な感触だった。
『フェラってする方も気持ちいいんだ…』
僕は園田のペニスに夢中になっていて、しゃぶることをやめられなくなっていた。
「あっ!香澄ちゃん!出る!あっ…うっ!」
園田のペニスが僕の口内で硬さを増すと、何度も痙攣をしながら精液を吐き出した。
初めての精液の味は「不味い」の一言で、渋柿のように口の中の水分を奪い取られた。
「大丈夫?」
「うんw 平気w」
僕は園田の精液をウェットティッシュに吐き出し、笑顔で園田を見上げた。
「ありがとうw 香澄ちゃんw」
園田は僕を抱き起こし、さっきよりも優しく抱き締めてくれた。
「あれっ、また、勃ってきた!」
「香澄ちゃんが可愛いから、何度でも勃つよw」
明らかに僕よりも男性ホルモンが濃い園田の性欲は、僕の想像以上だった。
「香澄ちゃんと、したいんだけど…」
「男としたことないから、出来るかどうか分からないよ…」
「ベッドの上で抱き合うだけでもいいからw」
「分かった…でも、少し待っててw」
僕は部屋を出て受付のあるロビーに戻ると、ディルドを売っている自販機でベビードールを購入した。
僕は女としてなら園田とセックスが出来そうだったが、裸になると醒めてしまう可能性があったので、セックス中も女でいられる下着が必要だった。
僕が部屋に戻ると、園田は全裸で待機していた。
「いきなり全裸だと、女性が引くわよw」
「そうなの?」
「普通は男が女性を脱がせて、その後に男が脱ぐのよw」
風俗の経験しかない園田は、普通のセックスの段取りを知らないようだった。
「じゃあ、今から香澄ちゃんの洋服を脱がせるよw」
「いいけど…下着はやめてね…」
「何で?」
「下着を脱いだら男に戻るから…」
「分かったw」
園田は覚束ない手つきで僕の洋服を脱がし始めたが、ブラウスのボタンやスカートのホックを外すのに手間取っていた。
「じゃあ、準備するから待っててw」
「えっ!最後にブラジャーの外し方だけ教えてよ!」
「え…でも、ブラのホックなんて誰でも外せるしw」
「いや…外したことないから…」
「分かったw」
ブラとショーツだけの姿になった僕は、園田に背中を向けた。
「あっ!外れた!」
「ねw 簡単でしょw」
僕は手で貧乳以下の胸を隠し、浴室に入って行った。
僕には男性とのセックスの経験がなかったが、アナルオナニーの経験はあった。
浴室で全裸になった僕はシャワーヘッドを外し、ホース状になったシャワーを肛門に押し付けた。
直腸にお湯が充満すると、僕は肛門に密着させていたホースを離した。
すると、直腸に溜まったお湯が、便の欠片と一緒に勢いよく噴出した。
シャワー浣腸と呼ばれる腸内洗浄は、女装界隈では一般的だった。
直腸から便の欠片が出なくなったので、僕は買ったばかりのベビードールを着ることにした。
適当に選んだベビードールは見るからに安物で、一度着たら、二度と着る事が出来そうもなかった。
僕は透け透けのショーツを穿き、同じく透け透けのキャミソールを装着した。
赤いキャミソールは、胸元から裾まで大きなスリットが入っていて、ヘソやショーツを隠せていなかった。
「おまたせ…」
「おお!香澄ちゃん可愛いよ!」
「お世辞を言わなくてもいいよw」
「お世辞じゃないよw あれっ!アソコは?」
園田は僕の下腹部を見て驚いていた。
女装中の僕は、股間を股下に折り畳んで防水フィルムで固定する「タック」と呼ばれるテクニックで処理していた。
タックされた股間は、女性の股間の形状に近く、余計な出っ張りがないので、ローライズの紐パンを難なく穿くことができた。
「へえー、そんなテクニックがあるんだ!」
「うんw」
「ねえ!直に見てもいい?」
「いいけど…上は脱がさないでね…」
「分かった!」
僕が園田と一緒にベッドに横になると、園田は僕のショーツを脱がせた。
「すげー!本物のオマンコと一緒じゃん!」
僕の股間には一筋のワレメがあるだけで、パイパンにした股間は少女のようだった。
「あんまり見ないで…」
ベッドの上でM字開脚になっている僕は、股間を園田に凝視されていた。
「テープで塞がれてるけど、剥がせば入れられるのか?」
「まさかw テープを剥がされたら、普通の男に戻るだけだからw」
「そうなんだw でも、香澄ちゃんって肌が白くて綺麗だよねw」
「ありがとうw あっ…そんなとこ舐めたら…あっ…」
園田は僕の股間に顔を埋めると、舌で僕の股間を愛撫してきた。
「こっちは使えるの?」
「うん…でも、濡れないからローションがいるけど…」
「そうなんだ!」
「えっ! あっ!」
園田はローションを僕の肛門に塗ると、指を僕の中に入れてきた。
「痛い?」
「痛くないけど、もっと優しく触って…あんっ…あっ…」
アナルオナニーの経験がある僕だったが、アナルで感じたことはなく、園田の指の動きも痛くないだけで、正直、気持ち良くはなかった。
「あんっ…あっ…いい…あっ…」
僕は無言でいることに耐えられなくなって、女として感じている演技をしていた。
その後の園田は、AVで観たことのあるテクニックで僕を愛撫してきたが、力加減が出鱈目だったので、その愛撫は、痛いか痛くないかのどちらかで、気持ちの良いことではなかった。
「じゃあ、入れるよ!」
「うん…」
ベッドに仰向けに寝かされた僕は、股を大きく広げられた。
園田の亀頭の先端が僕のアナルの上を何度か擦ると、いきなり僕の中に園田が入ってきた。
初めてのアナルセックスの感触は「気持ちいい」だった。
僕はシリコン製のディルドをアナルに挿入した事があったが、本物のペニスはシリコンよりも柔らかく、包皮がズレることで腸内が摩擦されることもなかった。
僕はペニスが挿入に適した器官だと知った。
「園田君のチンポ気持ちいい! あっ! いい! あっ! あっ! あっ!」
気が付けば、僕は本気の喘ぎ声を上げていた…。
「よう!久しぶり!」
「久しぶりって、一週間前に会ったばかりだろw」
園田とセックスをした僕は、一週間ぶりに園田と男友達として会っていた。
園田から「会いたい」というメッセージを貰った時、僕は会うことを躊躇ったが、園田は僕を高校時代からの男友達として接してくれた。
僕は安心したが、それと同時に、少し寂しい気分になっていた。
「ところで、もう一度、香澄ちゃんに会いたいんだけど…」
「えっ…」
僕も園田も性的嗜好はノーマルだったが、園田もあの夜のことを忘れられないでいるようだった。
「いいけど…香澄になるのは時間が掛かるよ?」
「いつまでも待ってるから大丈夫w」
「そう…だったら、2時間後に会うことでいい?」
「OK!」
僕は園田とのセックスを期待していて、既にタックやアナル洗浄を済ませていたが、恥ずかしかったので、何も準備をしていなかったことにした。
あの日から、僕はアナルオナニーを再開していたが、シリコン製のディルドで逝く事は出来なかった。
僕は園田とセックス出来ることが嬉しくなっていた。
これからの僕は、園田の男としての親友であり、園田君の女でもあり続けられる。
家に戻った僕は、嬉しさを堪えて香澄に変身した…。