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2008/01/15 18:10:39
(hXHYYM1g)
リビングサイドボードの鏡になっている扉に写る自分の姿、ソファーに小さく座りコートとバックを膝に抱いて、怯えたように俯いている私の顔は、自分でも惨めで小さく見えました。
奥さんは私を上から舐めるように見下しながら最初にOさんと会ったお店のことから質問が入りOさんは会社接待で二軒三軒とはしご酒をして、取引先の人に進められるまま新宿の店に入って、その店で私と出会ったとか・・・・本当はその店の常連で女装娘と見るや片端から声をかけ体を触りまくるエロオヤジのくせにと言ってやろうかと思いましたが、奥さんの質問攻めに遭いそんな話には全く至らなかったことが悔やしいです。
話の中でOさんの「この娘が本物の女だったらデートなど連れて行かなかった」ようなことを話してくれてから 奥さんの機嫌も良くなり、私も最初のような「ハイ」と「いいえ」だけでの返答ではなく、ぎごちないないながらも会話ができるようになりました。
奥さんは「実際のオカマは黒鳥湖で一度見たことがあり、すごく綺麗なコが居たりするが水商売は殆どで他にはテレビに出ている「業界の人」だけかと思っていたらしく「男として普通の仕事をしていて趣味で普通のお娘さんみたいな格好をする」人種がいた又そのような人種が集まる店もありNETの世界では認知されていることに驚き、「オカマ=男娼」若しくは「オカマ=ホモ」との認識を打ち消し「女装娘」の存在を説明しました。
紙に図まで書いて「女装娘とオカマとホモの違い」についてなんとなくではあるが私のような女装娘ことを判ったて頂いたようでした。
私の声ですが地声は普通の男性より少し高いくらいで(録音した声を聞いてみてなんとなくそう感じた)女性のような声ではなく、なんとか声を女性に似せたいとして一時メラニー法という発声練習をしたが旨くゆかずカラオケで歌を歌う時に出す高音のときのように喉を絞り息を鼻に抜くように発声すると、なんとなく女のように聞いてもたえることを発見してから「人の声の聞こえ方というのは電話等で相手が見えない場合を除いて視覚に左右される」と聞いてからは声をはっきり出してお話するようにして受け答えし、又そのこと以上に仕草とか振舞い方、特に座り方に注意を払いより女性に近づくようにしていますが、このときばかりはさらに細心の注意を払い女性を振る舞いました。
すっかり機嫌の良くなった奥さんはお茶とお菓子を進めてくれたり、「何時から女の子に・・・」とか「お化粧は何処で覚えたの?」「お洋服は何処で手に入れる?」とかの私に質問の嵐をさらに吹かせました、『私そろそろ帰ります』と言っても離してもらえず、Oさんにアイコンタクトで『私帰りたい!』って送ってもOさんまでも「まだ少しいいだろ」とか引き止められ4時に近づいた時計を見て「お食事なにか取りましょうね」等と言ってくれたとき『いえ私そろそろおいとまします』と言っても聞き入れてもらえず「さやかさんお寿司好きでしょ」とか「さやかサンなのかさやかちゃんなのかさやか君では無いのは確かね」等独り言を言って、出前の注文を始めました。
後から聞いた話だけどOさんの浮気疑惑が持ち上がってから、O宅のキッチンに火がはいることも無く食事もまともに取っていない状態だったそうです。
出前のお寿司が来るまでも「日常生活」「親は知ってるか」等等質問の嵐が吹き荒れわたしのコートは膝の上から玄関横のハンガーに吊るされました。
「こうなればもうどうにでもなれ」って気持ちで「浮気騒動のおかげでセントポーリアの手入れを怠ったこと」を聞き「これから配達されるお寿司はもう少し遠くにある店よりネタが新鮮であるらしい」ことを知り「結婚は考えているのか」「この先どうするつもりなのか」説教なのか質問なのかその両方なのか判らない受け答えに困りたり、「サイドボードの大きさとリビングの壁の長さの関係で、液晶の大型テレビが入らない」ことまで話しを聞きながら『なんで私こんなところで何してるんだろ』と思いつつ「全然味の解らないお寿司」を頂き、外が暗くなったことを理由として「あんまり遅くなると怖いから」と開放されたのは午後5時を回っていました。
長くなりましたので又