2025/05/06 12:13:29
(ERwibOCD)
部屋に戻って、布団に潜って、
それでも頭の中では、さっきのキスの音が何度も再生されてた。
私、我慢できなかった。
指が、勝手に動いてた。
最初は、ただなぞっただけ。
下着の上から、そっと撫でただけなのに――
「あっ……」
思わず、声が漏れそうになった。
唇を枕に押し当てて、音を殺す。
でも、もう遅かった。
下着の奥が、じゅん、と濡れてるのがわかった。
くちゅ……ぬちゅっ……
指を少しだけ押し当てると、音がした。
ぬるんと滑って、体液が布に染みていく。
遥の舌が、紗耶の鎖骨に触れてたのを思い出す。
紗耶の肩が、遥の胸に沈んでいく光景。
それが頭の中に浮かんできて、
私の指は、もっと奥へ動いていた。
「やば……だめ……」
言いながらも、止められなかった。
指を下着の中に――滑り込ませた。
びちゃっ、という音がして、
私の中が、熱くとろけていた。
中指を沈めて、ゆっくり動かす。
とろとろで、ぬちゅっぬちゅっと音が鳴る。
そのたびに、身体がビクッと震える。
喉の奥で声が漏れるのを枕で押し殺す。
頭の中では、遥が私の耳元で囁く妄想が流れてた。
「こんなに濡れて……どうしたの?」
その声に紗耶が割り込んできて、
「私たちのキス、そんなに見てたの……?」って、
ふたりが、私をはさんで、同時に唇を寄せてくる。
現実じゃないってわかってても、
腰が跳ねた。
指が止まらなかった。
ぐちゅっ、ぴちゃっ、じゅっ……
音が激しくなる。
膣が、指を吸い込んで、奥がキュウキュウと締まってくる。
自分の中が、音を立ててる。
気持ちよすぎて、目の奥がしびれる。
もうだめ、って思った瞬間――
「……いくっ、あ、ああっ……!」
腰が浮いて、シーツを濡らした。
身体中がびくびくして、
中からぴちゃぴちゃと体液がこぼれる音がした。
でも、止まらない。
一人で何度も達してる。
このまま、ふたりに包まれる夢を見てしまいたい。
私は、遥の手と、紗耶の唇で、
誰にも気づかれずに絶頂を迎えた。
そのまま、放心したまま朝まで寝た。
下着を替え、何気なくリビングへ出ると、遥が起きてきて、言った。
「文化祭の写真、まだ飾ってたんだね」
それだけ。
でも、私の心臓は、ドクンって跳ねた。
紗耶は何も言わなかったけど、私の顔を一瞬だけ見た。
朝ごはん食べてる時も、みんな普通だった。
……でもさ。
たぶん、3人とも分かってたと思う。
私が、あれを見たってことも、
そのあとどうしてたかも。
誰も何も言わなかったけど、
雰囲気で伝わってた気がする。
正直、私はまだちょっと、
腰の奥がジンジンしてる。