俺は地元での活動をやめた35歳。魅力も運も無く隠居生活の今に至った。でも、せめて旅先では臨時復活を!との衝動に駆られ、先月、あるサイトを通じて電話で話した札幌市内の19歳のコと会うことを思い立った。所詮、相手は出会いに不自由しない売れ筋の今風らしい。久々に電話してみても、それとなくダルそうな返事。ダメモト見切り発車のつもりで、旅行最終日も自分のプランを急いでいた。あきらめていた彼から頻繁に電話。大通り公園で会うことになった。暖気で溶けかけた雪像の口の中は、よだれが糸引くようにつららがたくさん垂れ下がっていた。続