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2019/02/01 13:47:03 (Cpi.bg72)
これは、学生時代の思い出である。

あいつと知り合ったのは、池袋の「アンゼロ」というゲイバーで、なんでも映画館でここのマスターに誘惑されたようで、それから連れられて店に来たようだ。
おれが店に入ったとき、客は彼一人で、仲良しそうにマスターと話し込んでいた。
当然客一人なのと、一目見てぐっと気持ちに来るものがあったので、一席空けて彼の近くに座った。
タイプでいうと日テレアナウンサーの安村に似た、丸顔のポチャ系のかわいい男だった。
お互いに学生ということもあつて、話はあーうんの方向で進み口説くとか誘うとかの形態もなく、心は急接近した。

マスターも水商売で客との立場なのか、そう反対の意思表示もなく、二人連れ立って店を出た。
帰りすがら、マスターに悪いと俺が言うと、あいつはマスターとの関係は終わっでただで飲ませてくれるから来ているだけだという。
その体つきとか、顔とかが俺を深く魅了し腕を組んで歩きたい衝動にかられた。

俺の身元を聞き出すためか、聞き出しもしないのに、あいつは山形の出身だとか自分の大学のことを話だした。
警戒の必要もなかったので、おれも九州のある県の出身だとか、大学のことを打ち明けた。
あいつは池袋駅の近くの大学生、俺は文京区にある大学の学生だった。

しかし、あいつは本当はゲイではないが、中学生の頃隣のおっさんにゲイを仕込まれ抵抗がないと告白した。
だから、ゲイバーのマスターに付いて行ったのだろう。

おれのアパートに連れ込み、彼を裸にした。
裸のあいつは、青年の割には肉付きがいいだけではなく骨格も逞しい男だった。聞けば柔道をしていたそうだ。
性器も亀頭がピンク色でおいしくみえるかっこの良いペニスをしていた。
おもわず、それを咥えこみ、勃起状態にしてから、彼の頭を抱き込み口づけを交わした。
彼もノンケという割には、俺のペニスを弄り、こすり始めた。
あいつのペニスを握っている手をはなし、口元をあいつの性器につけ、しやぶりながら上下に動かした。
あいつのペニスを全て食べたいほど欲望は高まる。
当然、これほど惚れると精液を飲み込むことなど、朝飯前だ。
射精しょうとするあいつを、気持ちを抑え込み、30分以上もてあそび、興奮を高め射精に導いた。
あいつは微かなうめき声を上げながら、俺の口の中に大量の精液を放出した。
それは甘酸っぱく美味に感じそれを飲み込んだ。

おれの友達の中に、千春という女がいた。
大学のノンケの友人の紹介知り合ったのだが、ちいさなクラブに働く女だった。まだ未成年の頃、不良の青年に誘われて股の片方に入れ墨をいれ、物心ついてから、それが嫌になり、それを消すために股に焼跡を残していた。
それが彼女の人生に大きな影響を与えていたのは、事実だった。

そのせいか彼女は真面目な学生風の若者が好きだった。
裕福な男には、店の中で付き合うだけで十分と思っていて、仕事が終わると、俺と付き合い金もそう持たない若者にも甘んじていた。
その中に「あいつ」が割り込んできた。という表現はふさわしくなく、俺の心の中に「あいつ」が深く入り込んで来たのだ。
おれにすれば、好きであるあいつに俺の全てをみせ、ずーっとこの関係を続けて行きたかった。
「あい、女がいるよ。」
「誰に・・・・・。」
「もちろん、俺だよ。」
というと、あいつはほんとかよ、みたいなおどけた仕草をしてみせた。
いやただヤキモチを焼かせたかった

その時、それじゃ三人で飲もうということになった。
まだ店の中にしかカラオケがない時で、スナックのなかでほろ酔いかげんの千春は「カスバの女」をうたった。
あいつの心はなぜか千春に囚われているようにみえた。
それも千春が福島であいつが山形という近隣同志のよしみが心を近づけていた。
ちょうど、ゲイバーで学生同士があいつとおれを結んだように。
スナックで飲み終えると、三人で俺の下宿にしけこんだ。
男二人より、千春のほうがご機嫌で、酔い方も深かった。
あいつもこころなしか、何時ものおいつよりも嬉しそうで、それが女のためと思うと、心が穏やかでなかった。
おれが敷き布団を敷き、そこに酔った千春を寝かすと、あいつもズボンを脱ぎ、俺が盗み見るとペ二スがすでにパンツを盛り上げ戦闘の準備だ。
落ち着かなくおれもズボンを脱ぎ、千春をあいつとおれが挟むように横たわった。
手を伸ばしてパンツを盛り上げているあいつのペニスをそーつと握ると、おれとのセックスよりも血走って燃えだぎっているように思えた。
あいつが千春を愛撫し、激しい接吻を交わしているのをみると、嫉妬よりも、その熱情的な性的な場面でペニスが勃起し、そのムードに流されていくのを感じた。
あいつが千春の性器にペニスをいれて、尻を上下に動かす姿はあいつのオスの姿だった。
尻の肉付きのいい格好に思わず、あいつの尻に口付けをして、指を入れて愛撫した後に、おれのペニスをねじ込んだ。
初めは嫌がったが、興奮しているのもあり、そのまま犯させてくれた。そのあとは色々な体位で何度もやった。

そのあと、あいつから千春と会っていると聞き、おれの心は穏やかでなかった。
千春とあいつの関係が疑われてから、千春との二人の関係がぎくしゃくしだした。
表だって愚痴を言うのを嫌うおれは、別の方法で、彼を責める方に進んだ。
まず会う度数が増え、彼とのセックスも従来と違い、工夫した。
タチだったおれは、ノンケのあいつのためにネコも覚えて好きなように掘らした。
そして週に1回は会うようにしてあったが、そのうち2回以上もありそれでもあいつは嫌がらず従ってくれ、おれの欲望に応じてくれた。
ふつうゲイのセックスは、2,3度すれば飽きるものだが、あいつに対しては、女がかかわっていることもあり、無性に欲望が深まるばかりで、とても飽きなど感じられなかった。
服をとり、裸のあいつの肉体は顔もいいけど、それに劣らず胸や盛り上がった肉付きの良い尻が、おれの全欲望を誘い込んだ。
あいつは、一夜をともにして早朝帰ることもあり、週末は昼まで一緒に過ごして、帰るときもある。

千春の存在が、二人の間にできて以来、あいつに対する俺の欲望が変わり始めた。
二人でともにベッドにつくと、あいつのペニスをいじりまわし、勃起したペニスが射精をする寸前で手を止めて射精の感情を抑え、またいじりまわし勃起度を高める。
それを何度もくりかえし、一時間近くになったあと溢れんばかりになったときに、あいつの肉付きのいい尻にペニスを入れて、軽い刺激でいくようにさせ、出したその液体を手に取り飲み込む。
そのとき、あいつが千春と交尾していた映像が頭をよぎり、それがまた嫉妬とともに欲望をかきたて、日に3回のときもあった。
勿論あいつのもおれの尻でいかせていく。

あいつの欲望をすべて吸い込んで、浮気を止めたいという意図もあり、事実それだけの欲求もあった。
しかし、そんな過度の関係は、おれが飽きなくても、あいつを飽きさせ、段々会うことを避けてきた。
それをおれは、かってに千春のせいだとおもった。女には負ける。その時の正直な感情だ。
しかし、段々会わなくなり、俺の方もあいつの存在を忘れていった。

ある時突然千春から電話があり、会うことになり、彼のことを尋ねると会っていないいう。
それは安心でもあったが、また何かしら虚しさでもあつた。
完全に二人から去ったという意味である。

それから10数年が過ぎ、新宿で海外に行く準備のためデパートで買い物をして、外にでるとおもわずこちらに向かってくるあいつの姿を発見した。
女をつれて歩いている。
通り越しにおれが「やあ。」と手を挙げたのに、あいつはそのまま過ぎて行った。
おれにすれば、あれからのこととか、現在の情況も聞きたかった。
しかし、あいつには、あの関係自体が悪夢だったのかもしれない。


 
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