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2016/12/07 05:46:13
(6ZxETAYF)
エロというよりはちょっと切ない話。
もう10年以上前、小学6年生の冬、僕は残り迫った小学生生活を楽しんでいた。
同級生にTというやつがいた。
そいつはわりと根暗だったが、自分とはちょくちょく遊んでいた。
いつものように友達の家で遊んでいると、Tがトイレにいくといって席を立った。
いたずらずきだった俺は、こっそりトイレをのぞき込むようにして、Tのあれを盗み見た。
「やめてよ」
とTはいったが、声が弱弱しい。
突然沸き起こった衝動を抑えられなくなった僕は、彼の抵抗をよそにあれを触ろうとした。
すると、彼は、不思議と抵抗しない。むしろ、受け入れるかのようだった。
自分はそのころはまだ、自分がゲイだとは思わなかったが、このとき自分と同じようなことを考えているやつがいるんだとびっくりした。
「このあとうちにこない?誰もいないから。」
Tはそういって、俺の手を握った。
友達の家からの帰り際、彼に誘われてTの家にいった。
僕らは裸になって、抱き合った。頭がスパークして、毛穴という毛穴が開くような感じに襲われた。そしてそのままベッドになだれこんだ。
それからというもの、中学、高校に入ってもなお、ほぼ月1のペースでTと体を重ねた。
ちょうどネットが発達し始めていた時期で、主に自分がネットで知りえた知識をつかって、二人でいろいろなプレイを試みたりもした。
お互いおそらく自分たちしかそういう知り合いがいなかったんだろう。他に出会いを求める手段もなく、僕たちは数年間もお互いの体だけをむさぼり続けた。
でも、ある日、ひょんなことから、お互いに会うことができなくなった。
とても、不幸なことが起こったのだ。
僕は自分を責めた。誰が悪いというわけではないと思うけど、やはり自分を責めるしかなかった。
Tは、俺を避けるようになった。
2年の月日が流れた。
その日は、成人式。懐かしい顔が並ぶ。
その中に、Tの姿があった。
Tと目が合った。
僕は思い切って話しかけた。そして、謝った。
「あの時は、逃げてごめん」
すると彼は、
「いいんだ、君は悪くない」
といってくれた。
僕は救われたような気持になった。
2年間ずっと思い悩んでいたことが、すっと晴れた、気がした。
Tは、僕とはもう会わないときめていたんだろう。
おそらく、彼は女性と結婚するという道を選んでいくつもりなのだ。
だから、自分を忘れるために、僕を避けていたんだ。
でも僕は、一度だけ、会っておきたかった。
もうTと会うことはないんだろうと思うけど、たまに、声をききたくなる。
彼は、僕のかけがえのない人だ。
幸せな人生を歩んでほしい。