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2010/05/23 19:52:34
(MRb411D3)
高校を卒業した18歳の桜が咲く前。
大学の入学式まで会社の入社式までの自由な時間、友達と集まり語りあったり
ドライブの拠点になったりしてたコンビニの駐車場。
そこに、家への帰り道だったのだろか、いつもおじさんが、「家には、たくさ
んのアダルトビデオがあるから見に来い」
と通りすがりながら俺らに話しかけていた。
「何言ってんだよ、帰れよ、この変態おやじ」と冷たくあしらってた俺たち。
ある日、まだ友達が誰も集まっていなくて、一人で駐車場に居ると、あの、お
じさんがいつものようにやってきた。
「いいのがあるから、家に来い」と誘ってくる。
その時代のアダルトビデオ。それは、まだ高2のころ、彼女はいたが、奥手で
経験はなかった僕の心を、そして身体をくすぐってくる。
誰もいないし、退屈だからいいかと思い、着いて行くことに決めた。
いや、後で思うと、退屈しのぎに行くだけなんだと、思いたかったのかもしれ
ない。しかし、そこに、何があるのかは、はっきりと見えてない。
いや、わざと、ぼんやりさせていた だけだったのかもしれない。
おじさんを初めに見たときから、精子の匂いが混ざった甘い匂いが
経験のない身体を密かに包み込んでいたのかもしれない。
いつもあしらっていたが、後で思うと、友達がいないときに、おじさんに誘わ
れて着いて行っても、誰にもばれない。
このチャンスを僕は待っていたのかもしれない。
でも、その匂いが何なのかは、わからない。
まだ精子の匂いしか、知らなかった高校卒業の春だから。
崖沿いにあり一日中、日陰にある古い二階建ての木造アパート。
そこには、甘い匂いはなく、猫臭くかび臭い匂いが、アパートを覆い、テーブ
ルとテレビしかない暗く寂しい部屋にも漂い壁や畳にも広く薄く染み付いてい
そうだ。
部屋に入っただけで、もう衣服にも染み付いてくる匂い。その匂いの中で、
擦り切れた畳に座り、時代から置去りにされた古臭いアダルトビデオを見る。
やがてビデオの操作が終わり隣に座り、甘く優しく語りかけてくるおじさん。
「えっ…なんだろう。今から、気持ちよくなれるの?」
今から、気持ちよくなれそうな気がした。と同時に、おじさんを脳裏から
このかび臭い匂いと一緒に消し去りたかった。
一人で、想像しながら、自慰をしつづけた高校時代。
「女の人の指で、触られたら、どうなるのだろう。」
と思いながら、大好きな女の子の爽やかな甘い匂いを想像し、成人誌から漂う
汗臭くむっとした甘い香りを吸い込みながら狂ったようにしごき、身体を反り
返して何度も々身体から熱く白い精子を放出しつづけた3年間。
続く…です。簡単に書けると思ってたら、長くなりますね