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2005/01/27 09:37:05
(0lLSBRuO)
いつも見てた。
可愛いくて仕方ない。
なんであんな事したのか、今頃になって後悔してる。
俺は卒業間近の学生。
進学するか就職するか悩んでた。 そんな時、あいつが相談にのってくれた。
俺等は気心しれた仲だったし、小さい頃から仲良かった。 互いの家に行き来する事なんて日常生活の一部だったし。
でもこの何気ない、ただ普通の繰り返しの中で
俺は取り返しの付かない事をしてしまったのだ。
あの時はまだ、これから侵す過ちに気付かなくて…
どちらともなく、
家に行く約束をするわけでもなく…
あの日は慎(仮)が家に来た。
進路の話しとか、他愛もない話しに没頭してた。
いつしか窓に叩き付けられる雨に気付いて、
そろそろ…と帰り仕度をはじめ、送るよ。なんていった瞬間に…
立ち上がる際、テーブルに思い切り膝蹴りをくらわした。
と、思ったのもつかの間。
テーブルに乗せられていたグラスが、――…ガタン
倒れ、慎の制服に染みを作った。
帰り仕度をしていた慎にとっては痛いロス――
これ以上雨足が強くなるのはごめんだ…。
どうせ明日は休みだし、泊まっていけと促され、そうする…と微笑んだ。
ジュースまみれでべとつくからだを綺麗に洗い終えた慎は部屋に戻ってきた。
シャツの衿には水後が。
ベッドの上にだらし無く雑誌を広げ、寝そべり返る俺はようやく慎に気付く。
一瞬…女かと思わせるほど朱らびた頬した彼が立っていた。
動揺をかくすかのように煙草に火をつける…
気心しれた長い付き合いなのに、今目の前にいる男に理性の二文字が
遠退いてゆく――…。