もう10年経ったから時効かな。
中2の頃、不良グループから、毎日のように殴られて金をとられてた。
相談できる友達なんて居なかったし、後が怖くて、教師や親にも相談できなかった。
ある日、その不良グループは、学年で一番可愛いなんて言われてた女子の胸を揉んでこいと言ってきた。
何度も断って、その度に殴られた。
だけど、軽く触るだけで、二度と殴らないと言われて、僕はその女子の胸を揉んだ。
どうせ友達なんて居なかったし、殴られて金をとられることがなくなるなら、安いもんだと思った。
当然、学校で騒ぎになった。
両親は相手の両親に頭を下げ続けていたし、教師と両方の両親からしこたま説教された。
学校では変態扱い、変態を成敗すると言う大義名分のもと、不良グループの暴力はエスカレートした。
全て嫌になった。
誰も知らないところに行きたくなって、僕は家出した。
まだ、初代iPhoneが発売されたかどうかの頃だ。
今ほどネットは身近なものじゃなかったし、中学生はガラケーすら持ってないのが普通だった時代。
所持金数百円。
食パンと、公園の水で飢えをしのぎ、野宿をしながら、数日間歩き続け、気が付いたら地元の隣の隣の県に辿り着いていた。
夜になって、野宿場所に決めた公園のトイレで体を洗っていると、知らないオジサンが入ってきた。
こう言うことは何度かあったけど、上半身裸の子供に突然出会したら、大抵の人間は慌てて引き返すか、頭のイカれたヤツだと距離をとられるかだった。
だけど、このオジサンは、ニヤニヤしながら近付いてきて、僕の体に触れてきた。
「まだ若いよね?」みたいなことを口にしながら、僕の体を撫でてきた。
怖くなって、慌ててトイレを出た。
トイレから離れた公園のすみっこで隠れていると、暫くして、別のオジサンに声をかけられた。
オジサンは体を近付けてきて、腰に手をまわしてきた。
何がおきているのかわからなかった。
ただただ怖くて気持ち悪くて、必死に抵抗してると、オジサンはやっと、僕が公園で何をしているのか聞いてきた。
家出してきた事や、その理由を全て話すと、この公園が発展場になっている事や、発展場の意味を教えてくれた。
とんでもない所で野宿しようとしていた事に怖くなって、早々に公園を立ち去ろうとすると、一人じゃ危ないからと、公園の外まで着いてきて、更に焼肉を御馳走してくれた。
なにかあったらいけないと、オジサンの家に泊まるよう言われて、お腹いっぱい食べて、風呂に入って、布団でゆっくり寝れる幸せを噛みしめていた。
オジサンは何もしてこないどころか、寝室に入ってすら来なかった。
翌朝、朝食まで用意してくれた。
学校での話も聞いてくれて、僕を慰めてくれた。
帰りたいなら家の近くまで送ってやるし、まだ帰れないなら、気が済むまで泊まっていいと言ってくれて、僕はオジサンの家に泊まる方を選んだ。
「ただし、ちゃんとお礼はしてもらうよ?」こんな事を言って仕事に行ったオジサンの帰りを待ってる間、家中を掃除したり、洗濯をしたりして過ごした。
夕方、帰宅したオジサンから「着替えを買ってきた」と、紙袋を渡された。
中には女物の下着と、メイド服、尻尾が付いてモフモフした素材のショートパンツと猫耳と首輪、ウィッグが入っていた。
オジサンが言った『お礼』は、風呂に入って起きるまでは猫、起きてから風呂に入るまではメイドとして過ごす事だった。
勿論、嫌だと断ったけど、ただ着てるだけでいいと言われて、僕は女物の下着とメイド服、そしてウィッグを身に付けた。
凄く恥ずかしかった。
だけど、オジサンは僕の事を可愛いと言ってずっと眺めていた。
メイドの格好でオジサンの隣に座って、たまにスカートを捲られながら、酌をした。
風呂に入って、猫の格好になると、オジサンは僕の二足歩行を禁止した。
オジサンの膝の上に座らされて、ただ猫のように頭を撫でられていた。
どっちも、嫌だったけど、またお腹を空かして野宿するよりはましだと思ったし、女の下着やメイド服を身に付けるのは、正直ドキドキした。
その日は、オジサンが寝た後、女の下着をつけたまま、こっそりオナニーした。
オジサンが僕に手をだしたり、裸にしたりすることはなく、寝室も別のまま、中2男子と43歳オジサンの奇妙な同棲生活は1週間ほど過ぎていた。