春になろうとしてた3月の半ば。突然、呼び出されて、瑞希の部屋にいた。この頃には瑞希に対する特殊な感情も、自分では制御できなくなりそうになっていた。落ち着きなく座ってると、部屋の照明を消されて、慌てふためいていた。「ハッピーバースデイ」「そっちか」「ん?そっち?」蝋燭の着いたケーキが運ばれてきた。瑞希のことばかり考えていたあまり、自分の誕生日も忘れていた。高3の時に1度話しただけなのに、覚えていてくれたことが嬉しくて、少しだけ涙が出た。「泣いてる?」「ありがとう瑞希」感情が高まった時、男同士でハグする感じで抱き締めていた。大学に合格した時に抱き合って歓んだ以来だった。「でもプレゼントは無い」「物なんて要らないよ」「一応リボンが付いたパンツ穿いてる」「ケーキ食べよう」手作りのケーキと手料理を御馳走になって女子力の高さに驚いた。こんな特技があるなんて知らなかったし、あらためて瑞希をもっと知りたくなった。「彼氏とかこんな事されたら歓ぶよね?」「僕は誰とも付き合ったことない」瑞希から男でも女でも、恋愛の話を聞いたことが無いことに気付いた。他の男友達とは、どこそれの女が、なんて下品な話しかしないけれど、瑞希とは無意識にそう言う話を避けていたのかもしれない。「僕みたいのと遊ぶ男は後腐れなく性処理したいだけなんだ」「そんなんでいいの?」「僕もそうだから」「虚しくならない?」「余計なお世話だ」変な事を聞いたことを後悔していた。たかが1年の付き合いで、凄く親しくなった気になってたけれど、何も知らないことを思い知らされた。「性欲以外は陽翔が満たしてくれてる」「ねぇ?また泣くよ?」「僕ね、陽翔に一目惚れだった」「本気で言ってるの?」「惚れたは冗談、友達になりたいと思った」「冗談かよ」「惚れたがよかった?」「それはどうだろ」よくわからないけれど、涙腺が崩壊しそうだった。冗談と言われてホッとするよりも、少しガッカリした自分がいた。「まだ言えてない最大の隠し事がある」「なにそれ?聞くの怖いな」「陽翔が寝てる時に一回キスした」女装のカミングアウト以上に衝撃を受けた。脳震盪おこして倒れるんじゃないかくらい、凄まじい衝撃だった。「ごめんね、こんなんが友達って気持ち悪い?」「なんで起きてる時にしないかな?」
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押し倒した瑞希の顔を見ながらキスをしてると、瑞希の腕や足が体に絡み付いてきた。全く激しくないのに、濃密に絡んでくる瑞希の舌、微妙な力加減で体に触れる指先、こんな顔するんだと思うくらい色っぽい挑発的な表情。同世代の女なんて比較するのが馬鹿らしくなるくらいの破壊力だった。どんな経験したらこうなるんだろう、どんな男に仕込まれたんだろう、頭を過った黒い感情をかき消すように、瑞希の服を脱がせた。「本当にする?」「嫌だ?」「これ以上したら嫌われそう」「その程度の気持ちでこんな事してない」「陽翔と同じ物ついてるんだよ?」「知ってる」「変態って軽蔑しない?」「しない」何も聞いてこなくなったところで、服を脱いで瑞希の首筋に舌を伸ばした。吐息を漏らしながら、肩を捻った瑞希に倒れそうなくらいドキッとした。瑞希の反応、肌の感触、味、匂い、余すことなく味わいたくて、普段より丁寧に時間をかけて、舌を這わせた。ピンクに黒いレースが付いたブラを外して、乳首に舌を近付けると、瑞希の吐く息はどんどん荒くなっていった。乳首に舌を這わせながら、もう片方を指でつまんで転がしてると、体をくねらせながら、喘ぎ声のような吐息に変わった。自分と同じ体の構造なだけに、乳首でこんななるのか疑問ではあったけれど、瑞希の色っぽい動きでかき消された。乳首に舌を這わせたまま、瑞希のスカートを脱がせにかかったけれど、瑞希はそれを阻止するように、両手を頬を抑えてキスをしてきた。「暗くして」明るいところで見たい気持ちもあったけれど、瑞希の潤んだ目を見ると、とても断れる感じじゃなかった。仕方なく、体を起こして照明を消してる隙に、瑞希は自分でスカートを脱いで布団を被っていた。同じようにパンツ一枚になって布団の中に入った。ここにきてとてつもない緊張に襲われた。薄暗い部屋で見る瑞希の顔が、それまで以上に色っぽくて、少しだけ体も熱く感じた。瑞希の脚に脚を絡めながらキスをした。太股に当たるパンツ越しでも解る熱くて少し弾力のある膨らみ。凄く新鮮な感じがした。嫌悪感も躊躇いも微塵もなく、もっと瑞希を感じたいと思った。そのまま、瑞希のお尻に手を伸ばした。ビックリするくらい小ぶりで柔らかいお尻を撫でながら、自分の方に引き寄せた。パンツ越しにチンポとチンポが密着した。ガチガチになった瑞希のチンポの熱が熱いくらい伝わってきた。それまでのねっとりとしたキスじゃなく、激しく舌に吸い付きながら、瑞希は腰を振ってチンポを擦りつけてきているのが解った。「陽翔」「なに?」「僕に幻滅してない?」「知らなかった瑞希が知れて嬉しい」「本当?」「うん、触っていい?」「でも、嫌われそうで怖い」「嫌になったりしない」「じゃ僕も触っていい?」「なんだか照れるね」
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何をやってるのかわからなかったけれど、絶対に言葉にしない恥ずかしそうな瑞希の表情で、だいたいの察しがついた。「何段目?」「一番下の奥の方」パンツ一枚で勃起されてる姿を見られるのは、なかなか恥ずかしかったけれど、棚の奥に隠してあった黒いビニール袋を取り出して中を覗いた。ローションとゴムだけじゃなく、太目のバイブ2本とローターが入っていた。オナニー用なのかなと、暫く固まってると、瑞希が黙ったまま布団をバタバタさせ始めたので、ローションとゴムだけを取り出して、他の物はそっと棚の奥に戻した。「幻滅した?」「想像して興奮した」「嫌い」背中を向けてた瑞希を振り向かせてキスをしながら、ローションの蓋を開けると、ローションを取り上げられた。「なに?」「陽翔に汚いとこ触らせれない」「平気だよ、なんなら舐めてもいい」「絶対ダメ」逆らったら殴られそうな剣幕で拒否されて、上に跨がられたので、おとなしくしてることにした。「目閉じてて」「わかった」「開けたら本当に怒るよ」跨たがられたまま目閉じてると、太股の上で瑞希がモゾモゾしだした。瑞希の息の荒らさや手の位置で自分で触ってるんだろうと予想できた。どうせ暗い部屋で布団を被ってるんだからと、薄目を開けてみた。とてつもなくエロい顔をした瑞希の顔が目の前にあった。否応なしにチンポが反応してしまった。「目閉じてって言ったよね?」声を上擦らせながら呟く瑞希に笑ってごまかした。顔しか見えないからと言おうものなら、殴られたに違いない。「瑞希?」「なに?」「この焦らしプレイ辛すぎる」瑞希がゴムの風を切ったのを見てそれを取り上げて自分でチンポに被せた。流石にそこまでお世話してもらうのは、プライドが許さなかった。「もう入れて大丈夫?」「陽翔はじっとしてて」チンポを掴まれたかと思うと、半端なく熱い瑞希の中に飲み込まれていった。少し痛いくらい締め付けられたけれど、言葉にならない幸福感と興奮が押し寄せてきた。「なにこれ?気持ちいい」「僕も気持ちいい」瑞希が振り始めた。気持ちよくておかしくなりそうだったけれど、瑞希の腰を掴んで自分で腰を振った。「僕が気持ちよくしてあげたい」「それは嫌だ」「陽翔の誕生日だから」「じゃこの邪魔な布団剥ぐ」いい加減暑いし瑞希の体は見えないしで、邪魔なだけの布団を剥いだ。体を隠すためか、慌てて抱き付いてきた瑞希を抱き締めて腰を振り続けた。どんどん息を荒くさせながら、たまにアッと感じた声を出
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