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男装・女装体験談

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カテゴリ: 同性愛者の館
掲示板名: 男装・女装体験談
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1:ゴールデン“ロスト・バージン”ウィーク
投稿者: かおる
この前のゴールデンウィーク、あたしは、女になりました。
中年女装子の「ロスト・バージン」としては、考えられないほどしあわせな体験だったと思います。
今もそのしあわせ感がつづいてて、誰かに話したくてしかたありません。
でもまさか、家族や友人に話すわけにもいかず、それで、ここに貼りつけようと、書いてみました。
ただ、あたしにとっては、その瞬間瞬間が心ふるえることばかりだったので、ディテールまで思い出して書いてたら、とんでもない長文になっちゃいました。
その上、いい齢して、若い娘のようなひとりよがりの乱文。
腹立たしかったり、イライラさせたりするかもしれません。
でも、寛大でお暇な方なら、その暇つぶしくらいにはなるかと思います。

――――――――――――――――――――――――

無趣味なあたしにとって、女装は唯一の楽しみ。20年近く前からのめりこんでいて、今では、家族にナイショで「女装部屋」(賃貸の安アパートですが)まで持ってます。
といっても、あたしの場合、ひとりでメイクやお洋服を楽しんで、あとは写真を撮るくらい。女の子姿で表に出た経験もなければ、同好の人と交流する機会もなく、ましてや男性との恋愛やセックスなんて別世界のこと(じつは妻子もいますし)と思ってました。というか、正直、嫌悪感さえ抱いてました。
でも、4ヶ月ほど前、これまででいちばん出来のいい女装写真が撮れた気がして、無性に誰かに見てもらいたくなったんです。
それで、つい、ある女装系交流サイトに(人からの評価を知るにはいちばん手っ取り早いと思って)アップしちゃいました。
そしたら、思ってた以上にたくさんメールが来て‥‥。
ほとんどは(予想どおり)いやらしい言葉を並べた一行メールとかだったんですが、中に一通、かなりマジな調子で「恋人としてつきあってくれませんか」っていうのがあったんです。
それは、本当の女の人に宛てたラブレターのような文面で、「初めて理想の女性に会えた気がします」なんて書いてあるし、なんか勘違いしてるんじゃないかと思って「私は、実際には、地味な40男ですよ」と、野暮な返信をしたりしました。
そしたら、ずぐまたメールが来ました。
「もちろんそれは承知の上です。これまで、何人かの女性とつきあってきましたが、どうもしっくりこなくて、いつもすぐに熱が冷めてしまいます。じつは結婚もしているのですが、それは、いわば体面上つづいているだけ。同居はしていても、生活上どうしても必要なこと以外会話はなく、心の面でも肉体面でも、何年も前から完全に離れています。最近では、僕は恋愛とか結婚に向かない人間なんじゃないかとさえ思い始めていました。というか、どうも僕は女性というものへの幻想が強すぎて、現実の女性にはない『女らしさ』を追い求めているんじゃないかと。そう思ったのは、女装さんたちが集まるサイトを見て、妙にどきどきしている自分を発見したからでもあります。心情としては、やっぱりかわいい女の子が好きだし、男の体に惹かれるわけではないので、自分ではホモではないと思っているんですが‥‥。そんなふうに自分自身がわからなくなっている時、かおるさんの写真に出合ったんです。瞬間、『かわいい!』と思い、僕が探していたのはこの人だという気がしたんです。ひとめぼれというのは、こういうことなのか、と。それで、ずいぶん迷った末、矢も盾もたまらなくなり、あんなメールを出しました」
やっぱりまじめな文面(ちょっとマジすぎて怖い?)だし、一方で、結婚云々を考えると、けっして「まじめ」とは言えないし、でも、それはまあ、こっちだってほとんどいっしょだし‥‥。あたしもあれこれ迷いましたが、無視するのも悪い気がして「そんなふうに言っていただけるのはうれしいのですが、それに、あんなサイトに写真を載せておいて、今さらこんなこと言うのは申し訳ないのですが、あたしは女装が好きなだけで、今のところ、男性とおつきあいする気はありません」と返信しました。
と、彼からは「じゃあ、メールだけでも」と言ってきて、それをきっかけに、ぼちぼちと、メールのやりとりが始まったんです。でも、あたしがメールするとすぐ返事をくれるので、(やっぱり悪い気がして)あたしの方もだんだん、返信のペースが頻繁になっていきました。
そんな中で、お互いのことも知っていきました。
彼は、あたしより3つ年下の、それなりに名の知れた企業の会社員でした。
最初こそ「ほんとは、からかって遊んでるだけだろう」とか、「けっきょくはエッチ目的で、安上がりそうな中年女装者を誘ってくる変態なんじゃないか」とか、そんな疑いも持ってたんですが、メールの中味は、いつも、やさしくてまじめ。とはいえ、堅物というわけでもなく、品のいいユーモアもあって、人柄の良さも伝わってきます。
リクエストに応えて送った他の写真にも、いちいち「きれいだ」「かわいい」と書いてくれるし‥‥、あたしもだんだん「彼」にラブレターを書く女の子みたいな気分になっていきました。
ちなみに、彼も写真を送ってくれたんですが、文面どおりまじめそうで、その上、スポーツマンタイプのイケメン(少なくとも、あたしにはそう見えました)。これまで男性をそんな目で見たことのなかったあたしは、彼の写真を眺めてはドキドキしている自分に驚きました。
でももちろん、実際に会う勇気はなく、彼が何度となく誘ってくる「デート」も、あれこれ言って断りつづけてました。
で、2ヶ月前、「じゃあ、せめてLINEでも」ということになり、あわてて「かおる」名義のアカウントを取って、1日何回もLINEするようになったんです。
「元カノや奥さんからは、なんて呼ばれてた(る)の?」
「なんでそんなこと聞くの?」
「あたしも、おんなじように呼ぼうかなって」
「女房からは、新婚時代までは「マアくん」だったけど」
「じゃあ、あたしもこれからそう呼ぶね、マアくん」
‥‥とかあって、お互いに対する呼び名も「かおちゃん」「マアくん」へと変わっていきました。
さらに、お互い、書くこともないときは‥‥
「愛してるよ、かおちゃん」
「あたしの方が、マアくんのこと、何倍も愛してるもん」
なんて、冗談めかしたやりとりもするようになり‥‥。
そのうち、彼が「LINEなら電話もできるよね」と言い出して、(あたしが「女装部屋」にいるときは)直接話すことにもなったんです。
彼は「声や話し方もかわいいじゃん」と言ってくれて(ホントのこと言えば、そんな展開になるのを予想して、発声やしゃべり方の練習もしてたんですけどね)、ついには「これだけお互いのこと知り合えたんだから、もう警戒したり恥ずかしがることもないだろ。一度でいいから会おうよ」とか「街でかおちゃんがいやな思いをしないように、必ず僕が守るから」とか、さかんに口説かれ、あたしも折れてしまったというわけです。

で、ゴールデンウィークのある日の夕方、お気に入りの(だけどおとなしめであまり目立たない)ワンピースを着て、出かけました。
なにしろ初めての女装外出です。「女装部屋」を出るときも、地下鉄で目的地に向かう間も、びくびくドキドキしどおしでした。(おびえてたほど人からじろじろ見られることもなく、ちょっと肩すかしを食らった気もしましたが。)
待ち合わせに選んだのは、ある大型商業ビルの吹き抜けロビー。そこの二階にテラスのようにつきだしたティーラウンジです。おびえてるのに、わざわざそんな見通しのいいところを指定したのは、事前に「あたしは10分前に行ってます。もし実物のあたしを見て幻滅したら、近づく前に、そのまま帰って。お願いだから、気を使って声をかけるなんてしないで。マアくんが現れなかったら、あたしもそれで、すべて忘れるから」とLINEしてたからです。
でも彼は、待ち合わせ時刻の8分前には、目の前に立ってました。
「なんだ。あんなこと書いてくるから、覚悟して来たのに、写真よりずっとかわいいじゃない」
そう言って前の席に腰掛けた彼に、いきなり動悸が速まり、目も合わせられず、あたしは、顔を真っ赤にしてたと思います。
ただ、どうしても心配になり、小さな声でききました。
「ホントに、あたしみたいなのといっしょにいて、恥ずかしくないですか?」
「なんで? 全然だいじょぶだって。まわりにも、変な目で見てくる人なんていないし。かおちゃん、ふつうに女の子に見えるから。っていうか、その辺の女の子よりずっとかわいい20代半ばの美人って感じだよ」
40過ぎの女装男に、いくらなんでもそれはないだろうと思いながらも、そんなふうに言ってくれる彼のやさしさに、いよいよ顔が火照りました。
そのラウンジでしばらくおしゃべりして(といっても、あたしの方はまだ緊張してて、まともにしゃべれませんでしたけど)、そのあと席を立って彼の車に。
駐車場まで向かう間も、ハイヒールの足がもつれそうで、歩くのもおぼつかない感じでした。それで、思い切って(さらに動悸を速めながら)ききました。
「あの、腕につかまらせてもらってもいいですか?」
と、彼はにっこり笑って「もちろん。デートなんだから。それに、そんな他人行儀な言い方じゃなく、いつものLINEや電話みたいに気軽にしゃべってよ」と言ってくれました。
それで、彼の腕に手をかけると、不思議に心が落ち着いて、緊張もいくぶん解けていく気がしました。
ヒールのぶんを含めても彼の方が背が高く、その上、ブレザーの肩幅や胸板もあたしよりがっちりしていて、(彼が約束してくれたとおり)「守られてる」という感覚になれたんです。
そんなこともあり、それに2人だけの空間に入ったこともあって、彼の車の助手席では、あたしも、だんだんLINE電話しているときのしゃべり方に近づいていきました。
「かおちゃん、なに食べたい?」
「最初から、厚かましくて出しゃばりな女だと思われたくないから、『マアくんにお任せします』っていうのが、正解かなって」
「へえ、あんなに渋ってたのに、今日のこと、いろいろシミュレーションしてきたんだ」
「‥‥もぉ。イジワル」
「まあ、それは僕も同じだけどね」
「ふふ、4ヶ月かけてやっと口説き落とした彼女だもんね」
「ああ。最初のデートで、ダサいとかガッついてるとか思われたくないから」
そんな会話を交わしながら、彼が連れていってくれたのは、街なかを少しはずれたところにあるおしゃれなスパニッシュレストランでした。小さなバル風のお店で、照明も薄暗かったのは、彼が気を使ってくれたんだなと感じました。
そんな彼のやさしさに感謝しながらも、一方で、彼自身、こんなあたしを明るいところで目の当たりにするのがいやなのかなと心配になり、食事しながら、あらためて聞いてみました。
「今夜、あたし、本気で女の子のつもりになっちゃってもいいの?」
「僕は最初から、かおちゃんのこと、女の子だと思ってるよ。実際に会って、ますますそう感じてるし」
「そんなふうに言ってくれると、あたしきっと、図にのって、どんどん甘えんぼになっちゃうよ。いい齢した男がアホかって、笑ったりしない?」
「笑うわけないだろ。まあ、こんなかわいい子に甘えられたら、うれしすぎてニヤニヤしちゃうかもしれないけど」
「またあ。そんな無理しないで」
「だから、無理なんてしてないって。それにさ、そんなふうに僕の気持ちを気にして、びくびくしたりするとこって、すごく女の子じゃん。最近の女にはない、そんなかわいさを、僕は、あの写真見た時からずっと感じてるんだから」
緊張の上に、そんな言葉で胸がいっぱいになり、まともに食べれなかった食事のあと、近くの公園を散歩しました。
もう日が暮れていて人影はなく、街灯はあるものの木陰は暗かったし、あたしは、もしかしたら‥‥と予感(期待?)してました。
だから、大きな樹の陰で彼が抱いてきたとき(そこまでで、やっぱり誠実な人だと思えたこともあって)、さほどの動揺も抵抗もしませんでした。
ただ、キスしたことはあっても「される」のは初めてだから、唇が触れた瞬間、やっぱりちょっと体が震えました。
「‥‥ふふ、びくついたりして。どうやらまちがいなく、かおちゃんの、女の子としてのファーストキスだったみたいだね」
「‥‥もぉ。でも、その言い方、もしかして疑ってた? あたしほんとに、マアくんが初めてよ‥‥男の人は」
「じゃあ、逆の立場としてなら、いっぱいあるわけだ。なんか、『ヘタクソ』とか、思われてそう」
「もお! うぶな女の子をいじめるのが趣味? キライ!‥‥大好きだけど」
抱き合ったまま、そんな、なんだか芝居じみたセリフ(お互い、やっぱり演技して気分を高めようとしている部分はあるので)を交わしながら、さらに何度かキスしました。
「‥‥うふ、正直な感想としてはね、初めての人が、こんなにキスの上手な人だと、これから先、かおるって女の子は、他の人とキスできなくなっちゃうなって‥‥」
その言葉にかぶせるように彼がしてきた長くてディープなキスのあと、お互いの体に腕をまわしたまま、車のところまで戻りました。あたしは完全に彼の厚い肩に頭を預け、頬に触れる彼の顎に「う~ん、おひげがチクチクする」とか言って、甘えてました。
そんなふうにして、助手席のドアを開けてくれたところで、彼がまた見つめてきました。
またキスするのかと思っていると、彼が言いました。
「かおちゃんは、このあとのこともシミュレーションしてきた?」
「‥‥えっ?」
一瞬なにを言われたかわからなかったんですが、すぐに気づき、あたしはおたおたと目を泳がせました。
どう答えるべきか迷い、黙っていると、彼がさらにつづけました。
「初デートでいきなりっていうのは、マナー違反かもしれないけど‥‥」
彼があたしの顔色を探るように(というか、ちょっと不安そうな表情さえ浮かべ)言ったので、そのことで逆になんだか気持ちが落ち着き(正直な人だなと思えて)、あたしはうなずきました。
「うん。いちおう、いろんな心づもり‥‥っていうか、覚悟はしてきたけど‥‥」
と、彼は、ちょっと安心したようにほほえみ、「ラブホテルでいい?」と聞いてきました。
もしかしたら、このまま公園で、とか、車の中で、ということも考えていたあたしは、思わずほほえみ返し、もう一度うなずいてました。

彼の方こそ、どうやらそこまでのコースをシミュレーションしてたらしく、ナビに頼ることもなく近くのラブホまで車を走らせました。
車庫から直接部屋に入れる形式だったので誰かと顔を合わせることもなく、動揺する間もないうちに、あたしは男性と2人でその部屋の中にいました。
そんな自分にあらためて呆然とし、ドアの近くで固くなっていると、彼がまたキスしてきました。そのキスは、公園で交わした最後のキスよりさらに濃厚で、口の中に強引に入ってきた彼の舌に、あたしも鼻声を漏らしながら舌を絡めました。
でも、もうちょっとで大きなベッドに押し倒されそうになったところで、あたしは逃げるように口を離しました。
「ねえ、待って。ちょっとだけ時間もらってもいい? 準備するから」
「準備?」
「うん。マアくんにいやな思いさせたくないから、いろいろきれいにしときたいの」
「‥‥わかった。初めてだしね。僕も、きれいなかおちゃんを抱きたい」
その「抱く」という言葉に、また無性に恥ずかしさが募り、あたしは逃げるようにトイレに駆け込んでました。
そこで軽く浣腸をし、しばらくお腹の張りをこらえてから思い切り息んで中のものを出し、次に、彼の目を避けるようにバスルームに向かいました。
ただ、困ったのは、そのバスルームが(こういうホテルにありがちな)ガラス張りだったこと。
彼が今座っているベッドの位置から、ほぼ丸見えです。
ことを始める前から、あられもない(しかも男の)姿を見られるのは、すごくいやだと感じたあたしは、ワンピとパンティ、それにガーターベルトとストッキングだけをとり、上半身はブレストフォームを入れたブラをつけたまま、さらにその上からバスローブを羽織って、バスルームに入りました。セミロングのウィッグも(シャワーキャップがあったので、その中に髪をまとめて)、つけたままです。
その日は朝から「女装部屋」へ行き、出かけるぎりぎりまで時間をかけ、脱毛し、丹念に入浴し、肌の手入れもしたので、体はまだそんなに汚れてないはず。とりあえず問題の「下半身」だけ洗えばいいと思ったんです。
とはいえ、もちろん、そんなとこを洗っている姿を見られるのはいやで、排水口近くの、部屋から見えにくい位置で後ろを向いてしゃが込むようにして(つまり、彼からは、バスローブの後ろ姿しか見えないようにして)、お尻を洗いました。この手のホテルらしく、シャワーヘッドとはべつにビデもついていたので、それをおそるおそる穴に挿入してお湯を送り込み、それから、マニキュアの爪で傷つけないよう用心しながら指をつっこんで、中も洗いました。もちろん初めてのことで、うまくできたかどうかはわからなかったんですが、なんとかそれを終え、そのあと、その指や局部、しずくがかかったかもしれない内腿や脚もボディソープで洗い、最後に、バスルームの床や壁、排水口も(臭いとかが残らないよう)シャワーで丁寧に流してから、バスを出ました。
下半身をタオルで拭いて、持ってきたローズヒップのデオドラントをその部分に軽くふり、それから、やはり持ってきていた新しいパンティとストッキング、そして、さっき脱いだガーターベルトやワンピをふたたび身につけました。
「ごめんね。思ったより時間がかかっちゃって。お化粧も直したいから、その間にマアくんもシャワー浴びて」
あたしがそう言いながら出て行くと、彼が見つめてきました。そのまなざしに、ちょっと不安そうというか、不審そうというか、そんな感じがあるのが気になりました。
「‥‥どう、したの?」
「さっきはバスローブ着てたのに、また、それ着たんだ?」
どうやら、自分がシャワーを浴びている間に、あたしが逃げ出すのではないかと心配になったようです。
それで、あたしは言いました。
「バスローブは裾がびしょびしょになっちゃったから」
そして、恥ずかしさをこらえ、つづけました。
「それに‥‥この服、マアくんに脱がしてほしいと思って、選んできたのよ」
と、彼は納得したようで(ちょっとにんまりし)、バスルームに向かいました。
あたしが洗うのを下半身だけにしたのは、昼間、時間をかけてやったメイクをダメにしたくなかったこともあったんです。でも、バスルームの湿気と、それにやはり汗もかいたようで(あそこを洗ったのは熱いお湯じゃなく、体温くらいのぬるま湯だったんですけどね)、鏡を見ると思ったより崩れている感じでした。つけまやアイラインなどはまだだいじょぶそうでしたが、ファンデが浮き、チークやシャドーも、それと混じってくすんでいる感じ。
それで、あぶらとり紙で押さえたあと、パウダーファンデをはたき、もう一度、シャドーとチークをつけ直しました。もちろんクレンジグする余裕もなく上から重ねたので、どうしても濃い感じになってしまいましたが、寝室の化粧としては、このくらいセクシーでもいいかなと思いました。
とはいえ、その間、じつはなかなかメイクに集中できませんでした。
あたしが隠れるように洗っていたのとちがい、バスルームの彼は、ガラス張りになった真っ正面でシャワーを浴びているんです。湯気の向こうに見える彼の分厚い肩や太い腕、ちょっと胸毛のある胸、それに、下腹部の黒い繁みが、どうしても目に入ってきます。
男性の裸にこんなにドキドキしているという、普段なら考えられない感覚への驚きも重なって、あたしの心境は、またふつうではなくなっていました。
怖いような、それこそ逃げ出したいような気持ちになってきたんです。
そんな動揺を抑え、最後の口紅を塗り終えたところで、シャワーの音がやみ、やがてバスローブ姿の彼が現れました。
その顔をまともに見ることもできず、また動悸が極限まで速まってました。
「かおちゃん、おいで」
メイクミラーの前に座ったあたしに近づいた彼が、手をさしのべました。
そんな彼の顔を見返すこともできないまま、あたしはその手に触れ、そっと握りました。
と、彼は強く握り返してきて、引っ張るようにあたしを立たせると、やはり強い力で肩を抱き、ベッドのところまで連れて行きました。
ぴったりと体をくっつけたまま、二人でそこに腰掛けると、すぐに彼がキスしてきました。
そのキスは、飢えている‥‥というか、これまででいちばん性急な感じがしました。
あたしがあれこれ言って、待たせすぎたせいかもしれません。
その激しいキスに、さっきからの怖いような気持ちが増幅され、あたしは体を固くして、されるままになってました。
‥‥やっぱり、男の人って、強い。
そんな感じを抱いてもいました。
口の中を舌でこねくりまわすようにしていた彼のキスが、やがて唇を離れ、頬から耳、そして首筋へと移動していきます。
それに合わせるように、背中にあった彼の手が動き、ワンピのジッパーをつまんで下ろしました。
もともと、ある程度ネックラインが開いている服だったこともあり、後ろが開くとすぐに、生地が肩を滑り落ち、さらに大きく肌が露出しました。と、今度はそこに彼の口が移動し、唇でくすぐったり、吸ったりなめたりしてきました。
「ぁッ、ん~ん」
ブラのストラップだけがかった肩を這うその動きに、あたしは、知らず知らず甘えた鼻声を漏らしてました。
そんな自分自身の声に、男の時にはこんなところでこんなに感じたりしないのにと思いながらも、あたしも次第に興奮していきました。
‥‥あたし、今、彼に服を脱がされて、そこにキスされてるんだ。
それは、さっきから心に抱く「怖い」とか「男の人って、強い」とかいう(つまり、自分は弱いんだという)感覚からくる興奮でした。
あっという間に、ワンピースを引き下ろされ、袖も抜かれて、ブラだけの上半身が露わになりました。
肌の上を動く彼の唇は、そのストラップに沿って下りていきます。
あたしは、単に鼻声を漏らすだけでなく、「うぅ~ん、だめ‥‥」とか「ぁッ、いや」とか口走ってました。
彼の方も、そんなあたしの気持ちを煽るように、「肌も若くてきれいだね」とか「このブラ、かわいいよ」とか言ってきます。
ブレストフォームで膨らませたカップに顔を寄せた彼が、鼻先でその弾力をこねるようにしたときには、「ん~ん」と体をふるわせ、さらにそこを手のひらで包み、握るようにしてきたときには、自分でも驚くほど大きな声を上げてのけぞってました。
やはり、なんで「ニセもの」でこんなに感じてるんだと思いつつも、「強い男の人からこんなことをされているか弱い自分」というイメージに、あたしは本気で感じてました。
そんなふうに「胸」を揉みながら、ふたたびキスしてきた彼に応えていると、その手が今度は下に向かい、ウエストのあたりに引っかかったままのワンピを下ろそうとしてきました。
それであたしは、ちょっと腰を浮かせ、そのあと、横座りするように、脚をそろえたまま上げ、彼がそれを抜き取るのに協力しました。
「へえ、パンストでなく、ガーターベルトなんだね」
露出したあたしの太股あたりを見ながら、彼が言いました。
その言葉に、あたしはまた、ちょっと不安になりました。彼がさかんに言ってくる「かわいい」というのとは、イメージがずれていたのかなと思ったんです。
「期待してたのと、ちがった?」
「ふふ、でも、恥ずかしがり屋でうぶな女の子が、じつは下に、こんなセクシーなのを着けてたって、最高に興奮するパターンだろ」
そう言って太腿をなでてきた彼の大きな手に、あたしはまた、甘え声を漏らしてました。
でも、その手がパンティに掛かったところで、あたしは両手でそれを止めました。
「まだ、だめ」
パンティの生地を持ち上げ、先がはみ出しかけている自分のものを意識されるのが恥ずかしかったこともありますが、さっきから、あたしばかりがしてもらっているのが、申し訳ないような気がしたんです。
それで、ベッドを滑り落ちるように下り、床にひざまづいて、彼の顔を見上げました。
「引っ込み思案だったあたしを、こんなすてきなデートに連れ出してくれたマアくんに、まず、あたしの方からお礼がしたいの」
そして、腰掛ける彼の股の間に割り込むように体を入れ、バスローブのある部分に向かって手を伸ばしました。
そこが突っ張るように飛び出していることはさっきから気づいてましたし、その突っ張り方から見て、下になにもはいてないのもわかってました。
正直なことを言えば、あたしはそこで、ちょっとだけためらいました。なにしろ、他の男性のものをさわるなんて(たとえバスローブのタオル地ごしにしても)初めてです。
そんなためらいを振り切り、おずおずと握ると、あたしの手の中で、それがピクンと跳ね、太くなる感じが伝わりました。そして、彼が「ううッ」とうなるような声を漏らしました。
その声を聞いたとたん、なぜだかあたしは、「本体」を見てみたいという衝動にかられました。
それで、すぐに目の前のローブの帯を解き、裾をはだけてました。
と、それは、生い繁る真っ黒な陰毛の中からそびえ、ヒクヒクと揺れてました。
といっても、巨根というほどじゃなく、太さも長さも、標準的(?‥‥たぶん)なサイズでした。(これも正直に言えば、「あとのこと」を考え、あたしはちょっとほっとしました)。
ただ、勃起した「かたち」が標準より(少なくともあたしのより)、ずっと反り返っている気がしました。
ふたたび手を伸ばし、じかに握ってまず感じたのは、「堅くて熱い」ということでした。ドクドクいう鼓動も伝わってきましたから、今、大量の血液が送り込まれているにちがいありません。
そんなことを思い、あたしはちょっとの間、手の中のものを見つめてました。
と、それが気になった(というか、誤解した)ようで、彼が声をかけてきました。
「無理、しなくていいよ」
それで、あたしはあわてて、上目づかいに彼を見て言いました。
「ちがうの。あたし、うれしいの」
「‥‥うれしい?」
「だって、こんなあたしに、こんなに感じてくれてるんだもん」
「そりゃ、かおちゃんがこんなに‥‥」
彼がまた気を使って「かわいい」とか言いそうだったので、そこであたしは、握った手を上下に激しく動かし、黙らせました。
「‥‥うッ、うううッ」
彼がさっきより大きな声を上げ、身をのけぞらせました。そして、手の中のものが、またぐいっと太さを増しました。
それを、さらに「うれしい」と感じたあたしは、今度はためらうことなく、彼のものに顔を近づけ、その先にキスしました。さらに、亀頭全体をなめ、舌先でカリの部分を刺激したりもしました。
と、彼が、今度は「あああッ」と感にたえないという声を上げ、それと同時に、彼のものの先から、なにかが染み出したのがわかりました。
そのちょっとしょっぱい味と、口から鼻に抜けてきた生臭い臭いに、また多少たじろいだのですが、でもそれは、自分のものでもよく知っている臭いだったし、だからこそ、彼が今なにを求めているかもよくわかり、すぐに、その欲望をかなえてあげたいという気持ちになりました。
それであたしは、亀頭をくわえて口にふくみ、さらに頭を沈めて、シャフト全体を飲み込んでいきました。
そして、彼がふたたび「あーッ」という声を漏らしたのをきっかけに、頭を上下に振るようにしました。
その速さや振幅を次第に増していき、思い切り頭を下ろした時には(同時に、彼が身震いするように腰を突き上げたこともあって)、さらに堅くなった亀頭がのどの奥にはまりこんで息がつまりました。そのえずくような苦しさに、一瞬また我に返ったりもしましたが、そこで今の自分の姿を客観視し、「ブラとパンティとガーターベルトを身につけ、男に奉仕している」という像に、逆に興奮が高まって、さらに首の動きを速めてました。
と、彼が、荒い息をしながらも、片手をあたしのウイッグにかけ、指先で、前に垂れた髪を持ち上げるようにしてきました。あたしがくわえているところを、見たくなったにちがいありません。
それであたしも、視線を上げ、彼の表情をうかがいました。
彼は、自分の中で起こっている爆発の衝動に耐えるように、口を半開きにし、瞳孔の開いた瞳を揺れさせてましたが、それでも、あたしと視線が合うと、笑いかけようとしてきました。
だからあたしも、首の上下運動をつづけながら(つまり、のどの奥を断続的に襲う嘔吐感をこらえながら)笑い返そうとしました。
と、そこで彼の表情がかわり、あたしの両方の二の腕をつかんで、強く持ち上げるようにしてきました。
そのせいで、あたしの口から彼のペニスがはずれ、あたしは思わず、大好きなおやつを取り上げられた子供のように、体全体でイヤイヤをしてました。
すると、彼が言いました。
「こんなのは、ダメだよ」
「‥‥え?」
その言葉の意味がわからず(それにまた、不安にもなり)、あたしは、あらがうのをやめ、彼の顔を見返しました。
「だって今夜は、かおちゃんと僕の初めての夜だろ。それなのに、かおちゃんだけが苦しい思いをして、僕を一方的にイカそうなんて、やっぱりダメだ」
「苦しい思いなんて‥‥。さっきも言ったように、あたしはマアくんが感じてくれるのが‥‥」
言い終わる前に、彼は、中腰になっていたあたしの背中に片腕をまわして抱き寄せ、もう一方の腕で腿のあたりをすくい上げるようにしました。そして、そのまま、ベッドから立ち上がりました。
気がつくとあたしは宙に浮き、彼の両腕の上に寝そべるように横抱きされてました。
「‥‥あっ、お姫様だっこ」
思わずそう口走ったあたしに、彼はおかしそうに笑い返し、「ふふ、今度は僕の番だよ、お姫様」とキスしてきました。そのままの体勢では、そのキスに強く応えることができなかったので、あたしも、彼の首に両腕をまわし、抱きつくようにしてキスを返しました。
そんなふうに抱かれたまま、しばらくの間、舌先をからめ、じらし合うようなキスをつづけていたのですが、さすがに彼も(痩せてるとはいえ男である)あたしを抱え上げているのに疲れたらしく、腰を曲げ、ベッドの真ん中あたりにやさしく降ろしてくれました。
そこに身を横たえて見ていると、彼は、前がはだけたままになっているバスローブを脱ぎ捨て、全裸になってベッドに上がってきました。
その動きに連れ、体の真ん中で未だ反り返るように立っているものが大きく揺れました。あたしの視線は、どうしてもそこに向かってしまいます。
でも、その視線を遮るように、裸の体が、あたしの上に覆い被さってきました。
胸毛の生えた胸がブラの中のブレストフォームを押しつぶすのを感じ、こちらの息を止めそうな勢いで押しつけてきたキスに必死で応え、筋肉でごつごつし、すね毛でざらついた脚が、脱毛してすべすべのあたしの太股にこすりつけられるのに震え、さらに、それらの感覚に耐えきれずすがりついた胸板の厚さに驚き、あたしはまた「男の人の強さ」を全身で感じてました。
と、彼の手があたしの体をちょっと持ち上げるようにしながら、背中に侵入してきました。
背すじをまさぐるその手にも感じ、あたしが「ぁあ~ん」とさらに抱きつくと、その指先がなにかをつまむように動きました。
それで、あたしは焦りました。
「うう~ん、ダメ。ブラは、とらないで」
どうやら、ブラのホックをはずそうとしているようなのです。
「どうして?」
「だってぇ、おっぱいないのが、わかっちゃうもん」
「ふふ、この大きなおっぱいも好きだけど、僕は、かおちゃんの本物の乳首が吸いたいんだ」
「ダメ、だめだったらぁ」
ホックがはずれたのがわかり、あたしは、あわてて彼の背中を抱いていた手を離し、両方のカップを押さえました。でも、そのことで逆に、ストラップが簡単に肩や肘からはずされてしまいました。あらがう私の手の下のカップも、強い力ではぎ取られ、はずみで、ブレストフォームもベッドの上にふにゃふにゃと転げ落ちました。
あたしの手先からブラを引き抜くため上体を起こした彼は、お腹あたりに馬乗りになる形で見下ろしてきます。
その目に、あたしの平らな胸が晒されました。
「ほら、こんなにかわいい乳首。まるで、これから胸がふくらんでくる10代の女の子みたいだよ」
彼はそんなことを言いながら、両手で、そこをつまんできました。
「あッ、ぁ~ん」
その瞬間、全身を駆けめぐったしびれに驚きながら、あたしは体を大きくのけぞらせました。
と、あたしの上から下りて、傍らに寝そべった彼が、今度はそこに唇を寄せ、吸ってきました。
「‥‥ぁ、あん、ダメぇ」
吸いながら、彼は、近くに添えた手のひらで、あたしの肌を盛り上げるような揉み方をしてきます。
そのせいで(それに、さっき彼が言ったことのせいで)、目をつぶって悶えるあたしには、まるで自分の本物のおっぱいが、彼の行為によって発育していくような感じがしました。
それがしばらく続いたところで、彼は、あたしの胸の上で唇を這わせ、もう一方の乳首にも、同じようにしてきました。
「う~ん、‥‥やん」
そのころにはあたしも、平らな胸を晒していることへの抵抗感を忘れ、乳首を転がす彼の舌技に甘え声をあげてました。
右、左、右‥‥と、そんなことがしばらく繰り返されたところで、彼の片方の手があたしのウエストやおへそあたりをなで、ガーターベルトのレースと戯れたあと、さらに下へと伸びてきました。
そして、その手がパンティに掛かったところで、彼はまた、乳首を強く吸いました。
「‥‥やんッ!」
あたしがアーチするようにのけぞり、腰を浮かせた瞬間、彼は、パンティをずり下げました。
胸を吸っている彼の頭であたしには見えなかったのですが、下腹部で、その下着に抑えられていたものが勢いよく立ち上がったのがわかりました。
ガーターベルトのストラップは下に通してありましたから、パンティは抵抗もなくストッキングの上を滑り、あっという間に足先から抜かれてました。
でも、それを抜き取るためにあたしの胸から口をはなし、上体を起こした彼の動きが、そこではたと止まりました。
そして、なんだか妙な間がありました。
‥‥ん?
のけぞっていた首をもたげ、そちらを見やると、彼は、勃起して揺れているあたしのものを見つめていました。
その表情には、なんだか複雑なためらいがあるように感じました。
それであたしは、さっき、彼が言ってくれたのと同じことを言ってました。
「マアくんこそ、無理しなくてもいいのよ」
と、彼はあたしの方を見て、ちょっと首を振りました。
「いや、そういうことじゃなく‥‥」
そこで彼は、さらに複雑な表情で言葉をとぎれさせました。
「‥‥?」
あたしが問いかけるように見返すと、彼は、消え入りそうなほど恥ずかしげな顔でつぶやきました。
「かおちゃんの方が‥‥僕のより大きいんだなと思って」
その言葉を聞いて、あたしは、彼の複雑な表情の意味を覚りました。
と同時に「なんて正直でナイーブな人なんだろう」と感じました。さらに、「もしかしたら、彼が、恋人や奥さんとうまくいかなかったのは、彼女たちが、そんな男のナイーブさを、わかってあげられなかったせいなのかも」という思いが頭をよぎりました。
いずれにしても、こんなシーンで、男の人にそんなことを思わせるのは、絶対によくないことだという気がしました。ちらりと見ると、さっきまで奮い立っていた彼のものも、萎えかけています。
それであたしは、必死で頭を巡らせました。この状況を、なんとか打開する方法はないものかと。
そして、思い切り悲しそうな顔をつくりました。
「そんなこと‥‥言っちゃ、イヤ」
甘え声で言うことまでは考えていたんですが、そこに泣き声めいた響きが混じったのに、自分でも驚きました。さらに、彼を見つめる目に涙までたまってきたことには、本当にびっくりしました。
「‥‥あっ、いや。そんなつもりで言ったんじゃないんだ」
彼はそう言って倒れ込むようにあたしの顔に口を寄せると、その唇で、たまった涙を拭うようにしました。
「ごめん。ごめんね」
どうやら、さっきの彼の言葉で、あたしが(女の子として)傷ついたと思ってくれたようです。それは、とっさに演技したあたしの、いわば、ねらいどおりだったんですが、そんな彼の反応に、あたしの目からは、さらに涙があふれました。
それが、か弱い女の子を守りたいという彼のナイト精神の復活に、さらに力を貸してくれました。
「変なこと言って、ほんとにごめんね」
でも、彼をもっと「立ち直らせたい」と思ったあたしは、彼の耳に口を寄せ、ささやきました。
「やっぱり‥‥クリトリスの大きな女は、イヤ?」
と、すぐ近くから私を見つめた彼が、言いました。
「そうか、これは、かおちゃんのクリトリスなんだよね」
そこに、やさしい笑顔が戻っていることに、あたしはほっとしました。
「‥‥うん」
今度はあどけない顔をつくってうなずきました。
でもそこで、彼の手がまた下半身に伸び、探るように動いて、空中で揺れるあたしの亀頭を捕まえました。
「‥‥あんッ」
それをやさしく握られ、あたしはまた、大きくのけぞりました。
「じゃあ、思い切りかわいがってあげなきゃね」
その言葉とともに、彼の頭が移動し、そこに近づくと、先端に「チュッ」と音を立ててキスしてきました。
「‥‥ぅ、ん~んっ」
‥‥今、あたし、男の人からクリトリスにキスされたんだ。
自分から仕掛けたトリックに、あたし自身がはまり、全身が震えました。
彼はさらに、あたしのシャフトをゆっくりとしごきながら言いました。
「ほんとだ。かおちゃんのって、ピンク色してるんだね。こんなにかわいくてきれいなクリちゃん、見たことないよ」
‥‥たしかに、黒ずんでるマアくんのに比べれば、あたしのって、色素の沈着もしてないし‥‥。
そんな思いも頭をよぎりましたが、なんにせよ、ものを考えられたのは、そこまででした。
あたしのものをしごいていた彼の手の動きが、急に速まったのです。
その太くてごつい指に強く握られ、激しくしごかれ、さらに、彼の唇できつくくわえられ、吸われ、あたしのそこは(そして、あたし自身も)我を忘れて身悶えてました。
「あッ、あッ、あッ、あ‥‥」
全身が、自分でも信じられないくらい、大きく波打ちました。
「あッ、んッ、ん~ん、‥‥あたしも‥‥ほしい」
なにかにすがらないといられない気がして、あたしが言うと、彼は体の位置を変え、下半身をこちらにして寝そべりました。
それで、あたしもちょっと寝返るようにして、ふたりで、体の側面を下にした69の体勢に入りました。
どうやら元気を取り戻し、またいきり立っている彼のものを両手で握り、口を寄せ、フェラすると、それに感じたらしく、彼の首の動きがさらに激しくなりました。
そのせいで、あたしは、すぐに臨界点に達してました。
あわてて彼のものから口を離し、あたしは叫ぶように言ってました。
「ダメっ。だめだったらぁ。イッちゃうよぉ。あたし、マアくんと、もっとこうしてたいの」
と、彼は動きを止め、口も離してくれ、陰毛も脱毛しているあたしの股や内腿を、やさしくなめてくれました。どうやら、こっちの思いが伝わったようです。
そこから、かなり長い時間、あたしたちは、お互いをじらし合うようなフェラをつづけました。
あえてペチャペチャ音を立ててしゃぶり合い、相手の興奮をぎりぎりのところまで誘い出すと、その寸前で止めて、はぐらかす。
あたしも、くわえた口が痛くなるほど彼のものを太くし、それがピンと跳ねる前兆を感じたところで、さっと口を離し、黒々と繁る陰毛の中に顔を埋めて、ごわごわと頬に触れるその感触や(今や男らしいものととらえている)臭いを楽しみました。
 
レスを見る(8)
2016/05/25 13:11:17(feoiTMgb)
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