男の娘の味を知って約一週間、良くも悪くも二人の関係に変化はない。
一日の仕事が終わると、二人でマッタリとした時間を過ごして彼を帰す。
翌日も、その翌日も同じ様に過ごした。
正直、三日くらい経った辺りから、また彼とセックスしたい衝動にかられていた。
だけど、セックスした翌朝に二人で余韻に浸ったくらいで、それ以降は互いにセックスした事に触れる事はなかった。
一度セックスしたからと言って、気軽にいつでもセックスする流れに持ち込める様にはならない。
寧ろその逆で、迂闊な事をして関係が壊れることを怖れる様になった。
これは彼も同じだったらしい。
結果、お互いの本音がわからないまま、お互いの腹を探り合い、相手の出方を伺いながら一週間が経った。
そしてこれまで同様、先に仕掛けてきたのは彼だった。
この日は普段より仕事量が多かった。
そのせいか、珍しく疲れたアピールを繰り返す彼。
それもわざとらしく大袈裟にだ。
「それなんのアピール?」
「僕、頑張りましたよね?」
「そうだね」
リビングのソファーに座ってた俺の前に、背中を向けて座りなおした彼。
体を軽く揺らしながら、頑張ったと繰り返し呟く姿をみて、クリスマスにお願いされた事を思い出した。
ソファーを降りて彼の後ろに座って、そのまま彼を抱き締めた。
自分から仕掛けておきながら鼓動を早くする彼が可愛くて、抱き締める腕に自然と力が入った。
「ぐぁ、苦しいです」
彼の発した言葉が、俺のチンポの気持ちを代弁してる様だった。
既に興奮を抑えられなくなっていた俺。
「この前の事、後悔してますか?」
「してないよ」
「よかった」
一度セックスすると、その相手と一緒の時は毎回セックスしたり、最低でもキスくらいする様になるのが普通なんじゃないのかと、間違った知識のもと疑問を呈してくる彼。
一度セックスしたのに、それ以来何もしてこない俺が彼とのセックスを後悔してると思っていたらしい。
「お前、毎日したいくらい性欲強いの?」
「言わせないでください」
彼を抱き締めてる俺の腕を啄む様に、繰り返し唇をくっつけてくる彼。
腕に伝わる唇の感触だけを頼りに、彼の表情を想像してみた。
無意識に近かったと思う。
ほとんど何も考えないまま、彼の耳を後ろから口に含んでた。
うなじから耳の裏に舌を這わすと、首を曲げて肩をあげる彼。
「擽ったい」
「嫌い?」
「恥ずかしいです」
そのまま、彼の服の中に両手を入れて、両方の乳首を弄って遊ぶ。
そんなに感度がいいわけじゃないけど、息づかいや体の動きで感じてるのは伝わってくる。
彼のベルトを緩めてズボンをずらす。
パンツの上からでもハッキリと形がわかるくらい、ガチガチになった彼のチンポに興奮しながら、パンツの表面まで溢れてきてる我慢汁を人指し指で触った。
「凄いな」
率直な感想を口にしながら、彼の我慢汁がついた指を舐めた。
その瞬間、彼の体が熱くなった様に思う。
「今日は風呂入ってないから舐めるの禁止ですよ」
「そんなに臭いの?」
「なんか今日いじわるですね」
「いじわるついでにイかせないってのどう?」
何も言い返してこなくなった彼のパンツの中に手を入れて直接触る。
彼の我慢汁をローション代わりに、裏筋を軽く撫でてみた。
同時に耳を口に含んで乳首も弄った。
後ろから抱き締めてるせいで、表情がよく見えないのは残念だけど、息を荒くしながら、たまに体をくねらせる仕草がたまらない。
「出る」
「パンツ履いたまま?」
「それは嫌です」
「だったら自分で脱いで」
自分でパンツを脱ぐように促すと、彼のチンポに伸びる俺の腕を必死に抑えてくる彼。
腕を抑えたところで何の意味もない。
それに気付くと、今度はパンツの上から俺の手を両手で抑えてきた。
「早く脱がないとパンツ汚れるよ?」
「脱ぐから電気消してください」
「断る」
「いじわるい」
恥ずかしそうに躊躇いながらパンツに指を掛けた彼に免じて、チンポを撫でるのを少しだけ止めた。
因みに、俺はいじわるでもなければ、S気があるわけでもない。
単純に彼の反応が可愛いからいじめたくなるだけだ。
「恥ずかしすぎるんですけど」
「今更?」
少しずつパンツをずらす彼の仕草は女その物。
少しずつ姿を現す彼のチンポに鼻血が出そうなくらい興奮してた。
前回の暗闇で薄っすらと見たのとは違う、色も形もハッキリ見える。
「綺麗で可愛いな」
「それ、素直に喜べません」
彼の乳首を弄ってた左手を彼のチンポに伸ばす。
親指と人指し指を輪っかにして根元を締め付けながら、残った指で玉を弄って遊ぶ。
「可愛い亀頭がパンパンになってる」
「見ないでください、言わないでください」
「俺は聞かない猿だからね」
唾液を垂らした右手の手のひらで彼の亀頭を包み込んで撫でた。
息を荒くしながら、たまに小さく声を出す彼の顔と、この恥ずかしい姿を正面から見たい。
それだけの理由で、姿見を買おうと決めた。
「出るから見ないでくださいね」
彼のチンポから手を離した。
小さく唸りながら、チンポをビクビクさせる姿が可愛い。
首だけで振り向いて、どうして手を離したんだと言いた気な顔で見上げてくる彼。
「見てたいから出ないようにした」
「いっ」
何かを言いいかけた彼の口をキスで塞いだ。
相変わらずぎこちない彼のキス。
そのくせ、必死に舌を絡めようとする健気さが泣けてくる。
そんな彼のキスを楽しみながら、また同じ様に亀頭を包み込んで撫でた。
「出る」
彼の小さな唸り声とチンポをビクビクさせる姿を見る為に、また寸止めをした。
面白い。
これはハマりそうだ。
同じ様な寸止めを4~5回繰り返した時、ヒィッと言うような甲高い声をあげながら腰を動かす、それまでとは違う反応を見せた彼。
彼の中で何が起きたかはわからないけど、同じ性器を持った者同士、寸止めの辛さは容易に想像できた。
ずっと続けたらどうなるのか、単純に興味がわいた。
彼が少し落ち着いたところで、また同じ様に亀頭を包み込んで撫でた。
息を荒くしながら、太股をプルプル震わせる彼。
何かを訴える様に小刻みに首を横に振り始めた。
何度か寸止めを繰り返してる内に、彼がイキそうになるのがなんとなくわかってくる様になって、そのタイミングで手を離した。
今までの小さな唸り声とも甲高い声とも違う、うぐぅっとハッキリした唸り声をあげた彼。
呼吸もかなり荒くなったし、白みがかった我慢汁の様な精子が少しだけ、亀頭の先から溢れてきた。
「見てていいから、もう止めないでください」
声を震わせる彼をたまらなく愛おしく想いながら、もっと卑猥な事を言わせたいと考えたけど、経験も少なく極度に恥ずかしがりの彼にしては上出来だろう。
少しずつ飼い慣らす事にした。
彼の頑張りに免じて、今度は普通に彼のチンポを握って上下にしごいた。
数回上下させると、両手で自分の顔を覆いながら射精した彼。
市販の打上花火を連想させる射精。
座ったまま真上に精子が飛んだ。
あり得ないくらいの飛距離と量に、あり得ないくらいの興奮を覚える俺。
「次からたまやーって叫んで」
「なんですかそれ?」
「打上花火みたいだったから」
「酷い」
「この手の方が酷い事になってるんだけど」
彼の精子でドロドロになった右手を彼の目の前に持っていく。
慌て俺の手を下げようとする彼の手を振り払って、彼の精子を口に含んだ。
上手い例えが浮かばないけど、卵白の様な食感が口の中に広がる。
やっぱり変な味がした。
そして、やっぱり興奮した。
「だから汚ないですってば」
「お前は俺の全部飲んだよね?」
「そうですけど」
「汚ないと思った?」
「思ってません」
「だったら問題ないよね」
「僕もまた飲みたいです」
かなりの量を出したのに、いっこうに萎える気配を見せず、チンポをガチガチにさせたままの彼が、体ごと振り向いて、俺のベルトに手を伸ばしてきた。
ベルトに指を掛けたまま、俺の意思を確認する様に、ただ見つめてくる彼。
俺が何かしら言葉を発するのを待ってるのはわかる。
わかった上であえて何もこたえなかった。
「ダメですか?」
「チンポ舐めたい?」
恥ずかしそうに頷いた彼に、笑いながら頷いて返した。
この状態で彼のフェラを拒否できるわけがなかった。
長くなりそうなんで、続きはまた。