普段は自宅兼オフィスで仕事をしてる31歳の個人事業主です。
若い時からアブノーマルな世界にハマっていて、純女の方とSMプレイやアナルセックスを楽しんでいたからか、女装や同性愛に偏見は無かったんだけど、特に興味がある訳でもなく女装娘の方との接点もなかった俺が、女装娘にハマってしまったここ半年間の話。
独立して数年、ずっと一人でやってきたんだけど、ここ数年は安定して仕事もとれる様になって、従業員の一人くらい雇いたいなと思ってた時の事。
彼女の実家で食事をしてると彼女の母親から、同僚の息子が専門学校を卒業した後、就職した会社を3ヶ月で退社して遊んでるので俺の所で使ってくれないかと相談をうけた。
退社したと言う会社は同業の大手だったし、専門学校も出てる若い子を求人も出さず獲得できるのは、悪い話じゃない。
ただ、3ヶ月で退社した辺りは気になったけど、ちょうど人手が欲しいタイミングだったのもあり快諾した。
それから数日後、近所のファミレスで彼と会う事になった、何故か彼女の母親と彼の母親も同席のもと。
店内に入ると、既に席について居た彼と彼の母親。
一緒に来た彼女の母親に促されるまま彼等の席に着く。
ビックリした。
目の前に座る彼は21歳には見えない童顔で小柄。
男と言われれば男だけど、ショートカットの女と言われれば、そうも見えなくない中性的って言葉がピッタリな容姿。
更に、声変わりはまだかとツッコミを入れたくなる様な、女とは違う成人男性とも違う思春期特有の声質。
この時は中性的って言葉で処理したけど、多少の知識を得た今なら言える。
男の娘の定義をほぼ満たした男の娘。
それから面接的な事をして彼を雇う事になったのが9月の話。
当然だけど、この時はまだ彼に性的な興味は一切無かったし、女装娘とのセックスにも興味は無かった。
生物としての彼には興味があったけど。
早速、顔合わせの翌日から仕事をしてもらう事になった。
人を雇うのは初めて、前の会社を3ヶ月で退社した事、更に男か女かハッキリしない見た目と言動や行動もあり、どう接するか困惑しながら1ヶ月が経った。
お互い、色々と手探りではあったけど、彼の仕事に対する姿勢は凄く真面目だし、なによりセンスがいい。
そしてよくなついてくれた。
それから更に2ヶ月が過ぎ、心配してた3ヶ月が経った。
この頃はだいぶ打ち解けて、1日の作業が終った後も家に居座り続け、数時間雑談したりゲームをして帰宅する。
一緒に飲みに行ったり、俺の趣味に興味を持って、休日も俺に着いてくる事もあった。
当然、こんな彼を下心無しに可愛いと思った。
世間がクリスマスに浮かれてた12月、この時に抱えてた中規模の案件がやっと終った。
何かとトラブル続きだったせいで完全に参っていた。
「もう働きたくない」
作業を全て終えた後、早めの正月休みに入ろうかと考えながら何となくぼやいた。
「お疲れ様でした、マッサージしましょうか?」
気が利くいい子だ。
その程度の考えで、疚しい考えなんて無く彼の好意をうける事にした。
敢えて言う、パワハラでは無い。
彼に促されるままベットにうつ伏せになった。
俺の太股辺りに座って腰から肩にかけてマッサージを開始する彼。
上に乗ってるのが成人男性とは思えない軽さ、そして成人男性にしては非力なマッサージ。
うつ伏せなんで顔は見えない。
彼のマッサージの心地良さも相まって、変な気分になっていた。
待て待て、相手は男だ。
必死で自分に言い聞かせながら、いつの間にか寝てしまった。
体が重くて息苦しい。
耳元に湿った空気を感じる。
これが金縛りかと寝惚けながら考えた。
「ちょっと重たい」
「あっ、ごめんなさい」
彼も寝ていたのか起きていたのかはわからない。
呼吸の感じからすると、たぶん寝てたんだろうと思う。
それでも、どう言う経緯でそうなったか、うつ伏せの俺の背中に覆い被さるように寝てた彼。
相手が他の男だったら嫌悪したかもしれない、けど嫌な気にならなかったどころか、心地良ささえ感じた自分に違和感を覚えた。
それと同時に、彼に対しての疑惑も懐くようになった。
疑惑の目で見れば思い当たる節は多々あった。
言動や行動もそうだし、パーフパンツから伸びる足の毛は綺麗に処理されていた。
それでも最近の若い男子には、女装や同性愛の趣向が無くても無駄毛の処理をしたりスキンケアをするのは当たり前だと聞く。
仮にそう言う趣向があったからといって彼をどうこうする気は無かったし、態度や付き合いかたを変える気も無かった。
確信を突く必要もないし、疑惑は疑惑のままでいい。
この日も深く追及するでもなく、焦った様子で謝罪を繰り返す彼をなだめた後、いつも通りくだらない話をして自宅へ帰した。
前置きが長くなりすぎんで、続きはまた。