地元の高校に入学した自分
母校の中学も近くにあり、学校が大きくなった程度で、大きな変化はなかった
中学から続けてるサッカー部に入り、天狗になってた鼻を折られても歯を食いしばって、食らいつき、練習に付いていける様になるのに半年かかった
夏休みも終わり、3年が抜けた後も変わらずにキツい練習
疲れてヘトヘトになりながら、帰宅中に声を掛けられた
「先輩。お久しぶりです」
そこには、自転車に乗った中学の後輩がいた
少し話しをしながら、家まで歩いた
「じゃあ俺は、こっちだから」
そう言って別の道を歩き出すと「今度の休みって、いつですか?遊びに行っていいですか?」
後輩は、遠慮がちに俺に聞いてきた
後輩とは、キャンプや行事の度に同じ班になっていて、ゲームや漫画をよく借りていた
多分また、ゲームを一緒にしたいんだろうと直ぐに思った
「1日休みって、今は殆どないけど、次の土曜日の昼からは家にいるから、来てもいいぞ」
笑顔で、そう言った
土曜日に部活から帰り、汗や泥にまみれた体をシャワーで綺麗にする
部屋は、少しだけ整頓
すぐに後輩が来た
「お邪魔しま~す」
部屋に入るとキョロキョロと見回す
「どうした?」
俺が聞くと
「えっ‥‥久しぶりだなぁと思って」
と少しキョドっている
まぁ、久しぶりだし、緊張してるんだろうと気にせずに前と同じ様に俺は、椅子に座り、後輩には、ベッドに座らせた
そのまま話をしていても何だかそわそわしている
「何か、ヘンだぞ。どうした?」
俺が聞いても下を向いて、暫く黙っていたが
「あの‥‥先輩って、彼女出来ました?」
少しの無言と今の質問は、どう繋がるのか分からなかったが、静かな空気を壊したくて、とっさの質問だろうと思い、特に気にする事なく
「サッカーで忙しいから、そんなヒマはなかったよ」
と答えると後輩は、嬉しそうな顔をして、また黙った
少しの沈黙の後に
「先輩、好きです」
と抱き付いてきた